地域において担っている役割
公立病院として地域のお産を受け入れるため、信州上田医療センターと医療連携を行いながら、周産期医療を提供するほか、助産師外来や産後ケアを実施し、妊産婦の心身のケアや授乳指導、育児相談等を行っている。信州上田医療センターとの再編・集約を進め、令和6年3月までに閉院する。
経営の健全性・効率性について
決算による病院の経営指標は、全体的に効率性の低い状況となっている。既存規模に対する義務的経費の削減が困難な状況の中で、分娩件数の減少による減収から、大幅な損失より累積欠損金を計上しており、他会計からの繰入金により経営を維持する状態となっている。医師確保を含め、今後も厳しい経営状況が継続することが予想されることから、信州上田医療センターとの再編・集約を進めている。
老朽化の状況について
施設は、新築後10年を経過した状態であり、老朽化による改修は当面は不要である。一方で、医療機器等の備品類や空調設備などは、定期保守により安全性を確保した上で延命化を図るとともに、計画的な更新によるライフサイクルコストの平準化に取り組んでいる。
全体総括
継続的な医師の確保が困難であり、また分娩件数減少により厳しい経営状況が続いていることから、信州上田医療センターとの再編・集約を進め、令和5年度は外来診療のみとし、令和6年3月までに閉院する。