肝付町:町立病院

地方公共団体

鹿児島県 >>> 肝付町

地方公営企業の一覧


収集されたデータの年度

2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度

経営比較分析表(2021年度)

地域において担っている役割

当院は、肝付町の山間へき地に位置する内之浦地区において唯一の有床医療機関である。内之浦地区は過疎化が進み、令和4年3月末現在の高齢化率は56.2%と非常に高く、また公共交通機関も乏しく自家用車を保有しない高齢者が多数存在することから病院における患者無料送迎を実施している。常勤医、近隣医療機関からの派遣医師協力の下、様々な症例への対応は勿論のこと、救急病院指定による夜間、休日の患者受入も行っており、内之浦地区住民にとって必要不可欠な存在である。

経営の健全性・効率性について

前年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響で外来診療の受診控えや長期処方、積極診療が出来なかったことや地区人口の自然減少(年間120人減少)により外来収益が減少し、入院診療も外来患者減少に付随して減収となった。それに伴い①経常収支比率、②医業収支比率、④病床利用率がそれぞれ減少となり、③累積欠損金比率が増加となった。⑤、⑥の入院外来患者1人1日当たりの収益は、前述による積極診療が行えなかったことによる検査、手術の減少等により類似病院平均値を下回っている。⑦職員給与費対医業収益比率は、職員数の変動は無かったが医業収益の減少により増加となった。また不採算地区(過疎地等)病院の要因も増加の原因となっている。⑧材料費対医業収益比率は、平均値を下回っており効率的な調達や管理が行われている。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率については、病院本体の建築から39年経過しており、増改築や修繕を重ねていることから老朽化は否めないが、器械備品減価償却率は、経年比較・平均比較から適正な投資ができているものと考えられる。また1床当たり有形固定資産についても経年比較で増加傾向にあるが、平均比較より低い数値であるので今後も継続して計画的な更新を実施していく。

全体総括

令和3年度の決算は、長引く新型コロナウイルスの影響等により、一般会計からの繰入金(法定外の繰入含む)を行ったにも関わらず赤字経営となった。今後も地域医療維持のため、常勤医師(3名体制の確保)を含めた医療体制の充実を図り、また収益減少の理由となった新型コロナウイルスの影響による以前の受診体制に戻し、地域ニーズに応じた公立病院として効率的な病院経営に努める。

類似団体【7】

稚内こまどり病院 国保病院 国保月形町立病院 上富良野町立病院 町立病院 下川病院 遠別町立国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 むかわ町鵡川厚生病院 門別国保病院 国保病院 新ひだか町立三石国民健康保険病院 標津町国民健康保険標津病院 広尾町国民健康保険病院 利尻島国保中央病院 浪岡病院 外ケ浜中央病院 町立大鰐病院 国保大間病院 大東病院 一関市国保藤沢病院 奥州市国民健康保険まごころ病院 国保沢内病院 国保種市病院 石巻市立牡鹿病院 気仙沼市立本吉病院 栗原市立栗駒病院 大崎市民病院鳴子温泉分院 大崎市民病院岩出山分院 蔵王町国民健康保険蔵王病院 町立病院 宮下病院 ふたば医療センター たむら市民病院 笠間市立病院 市民医療センタ- 君津中央病院大佐和分院 奥多摩病院 ゆきぐに大和病院 牧丘病院 勝沼病院 上田市立産婦人科病院 県北西部地域医療センター国保白鳥病院 浜松市国民健康保険佐久間病院 信楽中央病院 国保京丹波町病院 京都市立京北病院 災害医療センター 浜坂病院 アイセンター病院 公立村岡病院 飯南町立飯南病院 津和野共存病院 隠岐島前病院 国立病院機構岡山市立金川病院 公立下蒲刈病院 那賀町立上那賀病院 海南病院 国保梼原病院 国保大月病院 みどりの杜病院 宇城市民病院 天草市立栖本病院 国民健康保険 天草市立 新和病院 宮崎市立田野病院 椎葉村国民健康保険病院 西郷病院 市立坊津病院 町立病院 久米島病院