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鹿児島県肝付町:町立病院の経営状況(2018年度)

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経営比較分析表(2018年度)

地域において担っている役割

当院は肝付町内之浦地域唯一の有床医療機関である。地域の高齢化率は平成31年3月末現在で52.7%と非常に高い状況にあり、自家用車を保有しない高齢者も多数存在している。常勤医師並びに近隣医療機関からの医師派遣協力の下、様々な症例に対応し、さらに救急病院の指定により夜間、休日問わず患者受け入れが可能な当院の役割は、過疎化が進み、公共交通機関も乏しく、山間へき地に立地する内之浦地域住民において必要不可欠な存在である。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者1人1日当たり収益

外来患者1人1日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

④は引き続き高い水準を保っている。⑤、⑥は増加しているものの依然として類似平均を下回っており、長期入院患者が多いこと、院外処方が一因と考えられる。さらに⑦は看護師増員によるものであり、①が5年ぶりに100%を下回ったことで③が増加することとなった。①については、ジェネリック医薬品への移行勧奨、他医療機関との医療材料等の共同購入の検討、並びに、一般病床の一部に地域包括ケア病床を導入し増収を図る等の改善策を講じていく。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

当院は増改築や修繕を重ね、建設から36年経過している。①は類似平均を上回っていることから施設の老朽化は否めないが、②については、計画的な更新により類似平均を下回ったことから適正な投資ができているものと考えられる。

全体総括

地域人口の自然減に伴い、入院、外来患者数ともに減少している。地域の実情や施設基準をクリアする難しさもあり、改革プランに基づく施策が十分実施できない状況が続いた。キャッシュ・フローについてはプラスを継続できていることから、喫緊の課題である常勤医師確保を含め、改革プランに即した経営を行えるよう努めていく。

出典: 経営比較分析表,

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