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鹿児島県肝付町:町立病院の経営状況(2017年度)

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経営比較分析表(2017年度)

地域において担っている役割

当院は旧内之浦町域唯一の有床医療機関である。地域の高齢化率は非常に高いことから,患者の大半は高齢者である。旧内之浦町域は,公共交通機関が乏しく近隣医療機関への通院も困難である。そのため,可能な限り当院で治療を完結できるよう,当院医師に加え,近隣医療機関より派遣いただいている非常勤医師により様々な症例に対応している。また,救急病院の指定を受け,夜間,休日問わず患者を受け入れており,地域になくてはならない医療機関である。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者1人1日当たり収益

外来患者1人1日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

①~④ともに類似平均より良い数字である。①が減少傾向にあるものの②が増加しているのは,固定資産の除却費の増等によるものである。①は100を上回っている。③は前年度に引き続き累積欠損金を減らしている。④も高い水準を保っている。⑤,⑥が類似平均を下回っているのは,⑤は当院の地域の特性(社会資源の不足:介護施設や療養病棟をもつ医療施設がないことから単価の下がる長期入院患者が多いこと),⑥は,院外処方を採用していることが一因である。⑦,⑧ともに類似平均を下回っており,ほぼ横ばいである。いずれの指標も,健全性,効率性の観点からは例年と大きな変化はなく,経営は安定していると考えられる。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

当院の施設は建設から35年が経過し,増改築や修繕を重ねながら現在に至っている。①,②ともに類似平均を上回っていることから施設,器械・器具の老朽化は否めないが,医療機器の更新を計画的に進めており,①,②ともに昨年度より減少している。③は類似平均を下回っており,適正な投資を行っていると考えられる。

全体総括

地域人口の自然減に伴い,緩やかではあるが患者数は減少傾向にあること,また,建物の老朽化も進んでいること等の課題はありながらも,昨年度に続き純利益を計上し,累積欠損金を減少させることができている。喫緊の課題である常勤医師を確保し,改革プランに即した経営を行っていけるよう努めていく。

出典: 経営比較分析表,

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