地域において担っている役割
〇町内唯一の病院として、入院医療、救急医療等の提供により過疎・高齢化が進展する中、地域住民が安心して生活できる医療を提供する。〇子供からお年寄りまで、24時間365日対応できる医療体制を維持し、住民の安心・安全を確保する。〇訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ等の実施により、だれもが地域で安心して医療をうけることのできる体制づくりに努めるとともに、町全体の地域包括ケアシステムの中核としての機能を果たしている。
経営の健全性・効率性について
〇経営収支率は100%を超えており赤字となっていないが、医業収支比率においては90.1%と全国平均値よりは高い数値となっているが、本業である医業活動から生じる費用の割合が収益に対して高くなっている。病床利用率においても64.2%と低い稼働率となっている。入院・外来とも患者一人当たりの収益は前年を上回っているが、平均値より低く経営状況は依然厳しい。あわせて、累損欠損金が発生しており解消に努めることが必要となっている。
老朽化の状況について
〇有形固定資産減価償却率及び器械備品減価償却率において平均値を上回る指数となっており、全体に施設・器械等の老朽化が進んでいることが明示されている。医療器機については計画的に機器更新を実施している。今後は老朽化による施設等の更新が必要となってくることから、経営圧迫の要因となることが危惧される。
全体総括
〇経営収支率は100%を超えており、単年では健全な経営状況を保っているが、累積赤字が残っていることや施設の老朽化による今後の設備更新が必要となっていることを想定すると今後により一層の経営改善が必要である。また、経営状況を踏まえた計画的な施設更新を行うことが必要と思われる。