今金町：国保病院

地域において担っている役割

町内唯一の病院として医療機器整備や地域包括ケア病床の維持など救急患者及び入院患者の受け入れ体制を整え、町民にとっての「かかりつけ医」として多様な世代が共に暮らせるための福祉・医療の提供を考慮し、専門性の高い医療については、二次・三次医療圏域の医療機関と連携しながら安心できる地域医療の確保に努めている。

経営の健全性・効率性について

発熱外来は全日受付けており、新型コロナウイルスの診療を行ったため、例年よりも多くの診療報酬を得たことから外来収益は増加している。また、コロナ禍においても地域包括ケア病床を維持し、他施設とも連携を取りながら、患者ごとに異なる入院日数や必要な看護を把握することで一般病床及び包括ケア病床の効率的な調整に努めたため、医業収益の向上に繋がっている。

老朽化の状況について

病院建物本体が建設後３５年以上が経過し、耐用年数が近づいている。医師住宅については、４戸のうち２戸が平成１８年、残りの２戸が平成２４年の建設となっている。大型の医療機器についても耐用年数を超えているものが多数見られ、更新の時期が近づいている。

全体総括

自治体病院における医師、看護師不足など地域医療を取り巻く環境は依然厳しい状況が続いておりますが、新型コロナウイルス感染症の対応では、ワクチン接種において平日の接種に加えて夜間集団接種や休日集団接種に従事し、町民の予防対策に努めている。また、新型コロナウイルス感染症受入協力医療機関として疑い患者や陽性患者の入院受入病床を確保し、町内での感染が拡大した場合に速やかに対応できる体制を維持している。