地域において担っている役割
村内唯一の医療機関であり、村民の生活と健康を守る使命を担っている。保健・福祉・介護などの村内関係機関と連携し、地域に密着した病院として住み慣れた地域で安心して生活できる環境づくりと予防医療の推進を重視しており、採算の是非を問わず対応することが必要である。
経営の健全性・効率性について
一般会計からの繰り入れによって経営を維持しているのが現状であって、人口減少から患者数も緩やかに減少傾向である。医業収益を増加させる事は困難な状況ではあるが、安定患者に対する長期処方や適期的確な検査の実施により、令和3年度は1人1日当たりの収益が僅かながら増加した。また、中央から遠隔の地にある本村の状況では、医療技術者等の確保が容易ではなく、現状の運営形態、規模を維持していくために人件費等の削減もままならない現状となっている。
老朽化の状況について
病院本体、機械備品等の老朽化が進んでおり、10年以内での建て替えに向けて、建設場所、資金面などの検討を行っており、病院機能のあり方について今後2年間で検討を行う。合わせて、建物の予防修繕の実施と医療の質の向上を目的に電子カルテと関連の医療機器の更新を令和4年度に行う。
全体総括
経営面、施設面に記載のとおり当院を取り巻く環境は厳しさを増す一方である。地域に密着した病院として、その使命を果たしていくため、医療の質の向上と合わせ、常に業務内容の見直しを行いながら、効率的な運営に努める事で一般会計からの繰入金を削減し、経営改善、継続に努めて行かなければならない。