士別市：農業集落排水施設【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2020年度）

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率については、資本的収入である資本費平準化債が前年度より増加し、元金償還に充てたことにより、収益的収入の一般会計繰入金が減少したため、数値が減少しています。経費回収率については、100％を下回っており、一般会計に依存している状態であり、今後も下水道使用料の減少が見込まれるため、下水道使用料の確保を目指していきます。汚水処理原価については、年間有収水量の減少等により類似団体平均値を上回っているため、汚水処理経費削減を目指していきます。

老朽化の状況について

耐用年数を経過した管渠施設は存在しませんが、設置から約40年経過しているため、平成30年度に管路施設の更新を行っております。今後は施設状況に注視し、適切な修繕を実施することにより長寿命化を図っていきます。

全体総括

本事業は使用料収入の減少に加え、地域間の格差を生じさせないため、公共下水道事業の使用料金を適用していることから、経費回収率の数値のとおり汚水処理費を料金収入で賄えていないのが現状であり、収支ギャップの解消を図るのは厳しい状況です。今後の更新需要などに対応するため、「士別市下水道事業経営戦略」に基づきＰＤＣＡサイクルを実行し経費削減に努めます。また、経営状態の透明化を図るため、公営企業法の適用に向けて取組をおこなっています。

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