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地方財政ダッシュボード

福岡県粕屋町の財政状況(2014年度)

🏠粕屋町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

人口の増加等により類似団体平均を上回る税収があり、平成22年度以降、類似団体平均を0.1%以上上回る状態が続いている。今後とも税の徴収強化等を行い、財源確保に努める。

経常収支比率の分析欄

平成26年度は87.9%で前年度と比較して0.9%悪化した。今後も高い数値で推移していくことが見込まれるため、経常経費の抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費等合計額の人口1人当たりの金額について、給与削減、歳出の徹底した節減に努めているが、前年に比べて3,698円上昇した。しかしながら、人口増加の影響で、平成22年度以降、類似団体平均を大きく下回っている。主な要因としては、人口当たりの職員数が少ないこと、ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることが挙げられる。

ラスパイレス指数の分析欄

昨年度の指数より0.2ポイント上昇している。この要因は、職員構成の変動によるものが主であり、高年齢層職員の退職に伴い、中間層が若年で管理職へ登用されたことが大きく、今後もこの現象は続く見込みである。今後も、人事評価制度を十分に活用し、国の動向や、他自治体との均衡を踏まえ、給与水準の適正化に努め、適正なラスパイレス指数の水準を維持していく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体平均より2.41人少ない職員数となっており、全国平均、福岡県平均と比較しても大きく下回っている。主な要因としては一部職種の退職者不補充、人口の増加などが考えられる。今後も人口増加が見込まれ、一人あたりの事務量が増加していくことが予想されるため、民間とのコスト比較のもと外部化の推進を行うとともに、担当業務の明確化、職員の能力の向上を図りながら、人口規模・業務量に見合った職員数となるよう適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

流域関連公共下水道事業会計の公債費がピークを迎えているが、普通会計の償還のピークは過ぎたため、実質公債費比率は前年比2.4%改善し、13.7%となった。下水道事業の普及率は97.8%であるため、汚水関係の新規事業は大幅に減少しているが、雨水関係の事業に着手しており一般会計の繰出しが増える可能性がある。

将来負担比率の分析欄

地方債残高は増加したが、公営企業債等繰入見込額などが減少したことにより前年比5.0%の改善がなされた。今後、土地開発公社の債務圧縮、児童数・生徒数増加に伴う学校施設の増築、公共施設の老朽化に伴う改修などの事業が続くことが予想されるため、負担の平準化を図った財政運営が必要である。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

類似団体平均及び福岡県平均を大きく下回っている。ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っているが、それらの人件費を含めた場合でも、やはり下回る状態である。人口千人当たり職員数が類似団体平均より少ないことが大きな要因と考えられる。

物件費の分析欄

従来から経費節減に努め平成18年度まで類似団体平均を下回っていたが、平成19年度以降、類似団体を上回っている。総合体育館や生涯学習センターなどの施設の運営を外部に委託していることが原因の一部と考えられ、人件費は類似団体と比較して低い傾向である。

扶助費の分析欄

平成26年度は前年比0.3%の減少で類似団体平均を1.6%下回った。これは、高齢化率が低いことが影響していると考えられる。

その他の分析欄

国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計への繰出金が主なものである。平成22年度以降は類似団体平均を大きく下回っている。これは公営企業(法適用)に移行した流域関連公共下水道事業会計への繰出金が補助費等に移ったためである。国民健康保険特別会計は平成20年4月に保険税率の改正を行っており、繰出金が減額されたが、依然赤字の状態が続いており、今後も赤字の抑制を図っていく。

補助費等の分析欄

平成22年度以降大きく上昇している。公営企業(法適用)に移行した流域関連公共下水道事業会計への補助金が算入されたことが主な要因となっている。

公債費の分析欄

平成26年度において0.3%減少し、類似団体平均を下回ったが、普通会計の地方債現在高の増加していることや公営企業債の償還の財源に充てたと認められる繰入金も高い数値で推移していることから、今後、増加していくことが見込まれる。引き続き、企業会計を含めた公債費の負担の平準化に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外については、本表に掲載の平成22年度以降、類似団体平均を下回っていたが、平成25年度以降は類似団体平均を上回っており、平成26年度は前年比1.2%増加している。物件費、補助費等が増加したことが理由と考えられる。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政調整基金は平成26年度に20百万円の積立を行った。実質収支比率は6~10%で推移している。これは予算の効率的な執行による経費の節約の影響もあるが、地方公共団体は営利団体ではないため、黒字額が多ければ良いわけではなく、今後、より精密な予算編成に努める。実質単年度収支は単年度の収支に対し地方債の繰り上げ償還等の黒字要素の加算、積立金の取り崩し等の赤字額の差引を考慮した収支であるが、当町においては若干の黒字の状態であり、今後も収入の確保及びコストの低減に努め黒字を継続していく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

一般会計については6~10%の黒字で推移しており、今後も黒字を維持していくよう財政運営を行っていく。国民健康保険事業については赤字が続いており、慢性的な赤字状態を解消するため平成20年4月に保険税率の改正を行った。これにより赤字額は圧縮されたものの一般会計からの赤字補填は続いている状態である。しかしながら平成26年度の赤字額は大幅に改善しているため、今後も累積赤字が増加しないよう医療費の適正化と保険料の徴収強化等に努める。また、流域関連公共下水道事業では下水道普及率が97.8%となり、今後の大きな新規事業は見込まれない。しかし、近年の集中豪雨被害を受け雨水調整池の新設工事などが発生しており、これらによる一般会計繰出金の増加が考えられる。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

普通会計の元利償還金のピークは平成23年度で、平成24年度以降は減少している。しかし公営企業債の元利償還金はピークを迎えており、公営企業債の元利償還に対する繰入が44百万円増加した。今後も高い数値で推移することが予測されるため、繰出し基準に沿った繰り出しを行っていく。実質公債比率は同程度の水準で推移していくと考えられるが、児童数・生徒数の増加などにより、教育債の発行が大幅に増加することが予測されるため、今後も事業の精査により公債費の抑制を図る必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

直近5年間の将来負担比率の分子である公営企業債等繰入見込額や組合等負担等見込額、退職手当負担見込額が減少していることが主な原因である。一般会計等に係る地方債については、新規発行額を償還額以下に大幅に抑え、現在高の削減に努めていたが、児童数・生徒数の増加に伴う小中学校の大規模改修工事や増築工事により、現在高が増加した。公営企業債等繰入見込額は、下水道事業が平成22年度から公営企業(法適用)へ移行したことに伴い、会計制度上、一般会計負担率が下がり減少している。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,