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地方財政ダッシュボード

岡山県奈義町の財政状況(2014年度)

🏠奈義町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

下落傾向にあり、平成22年度比で0.05ポイントの減少しているが、昨年度の数値は維持している。人口減少及び高齢化(平成26年度末32.58%)による個人及び法人関係の税収の減が主な要因となっている。税の徴収率の維持・向上、そして定住化や工業団地への企業誘致等の推進を図り、自主財源の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

平成26年度の経常収支比率は昨年度より2.3ポイント増加している。扶助費や補助費、公債費等の経常経費が微増していることが主な要因となっている。公債費の増加に伴い、今後は数値の悪化が見込まれるため、事務事業の見直しを行い、経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

昨年度から1%減少している。経常収支比率と同様に、人件費の減少によるものである。予算編成時において、需要費の対前年度比5%カット等の編成方針を行い、今後も良好な数値が維持できるように努める。

ラスパイレス指数の分析欄

平成23年度の国の給与削減の際に、過去の定員管理等の独自施策をかんがみ、給与削減を見送ったため、100を超える数値となっていたが、国の給与削減措置が緩和されて、ラスパイレス指数はまた平均を下回る数値に戻っている。現在は国の給与勧告に倣い、給与改定等を行っており、今後は平均は若干下回る水準が維持されるものと予想される。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

職員の定員については、平成21年度からほぼ横ばいの水準を保っている。全国平均から比べれば、数値は高いものの、類似団体では良好な定員管理を維持できている。現在の職員定員は町の行政サービスを維持していくうえで、最低限を確保しているという認識であるが、今後も適正な定員の管理と職員の資質向上に注力しなければならない。

実質公債費比率の分析欄

行財政改革大綱に基づく起債の抑制と計画的な元利償還により、年々実質公債費率を減らすことができている。しかし、平成25年度までに実施された下水道事業による起債と平成22年度から活用をしている過疎対策事業債の借入額の増加により、平成27年度以降から元利償還金や準元利償還金の増が見込まれており、将来的には数値の上昇が懸念される。償還と借入のバランスを取りながら、適正な起債の管理を行っていく。

将来負担比率の分析欄

徐々に数値が改善している。平成24年度から平成25年度にかけては、30%程度減少し、平成26年度では将来負担比率ゼロとなっているが、これは養護老人ホームの設置に係る債務負担行為の満了、財政調整基金等の充当可能基金の増加、基準財政需要額算入見込額の増加等が主な要因である。今後も事業の実施に際しては、町の財源余力を加味し、後世への負担が大きくならないように、健全な財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

職員の増減が少なく、昨年度とほぼ横ばいとなっている。平成27年度は退職者が多く、人件費の減少が見込まれる。職員の計画的な採用を行い、適正な定員管理を維持することで、人件費の安定を図る。

物件費の分析欄

昨年度から比べて0.8%上昇している。町制施行60周年記念事業に係る委託事業が増加したのが要因である。また旧雇用促進住宅を町営賃貸住宅として買い上げ、修繕費等で整備を行った。その他の物件費については、昨年度とほぼ横ばいであり、今後も経費削減に努め、良好な数値を維持できるように努める。

扶助費の分析欄

独自施策の就学支援金や高校生までの医療費無料化等の子育て支援施策を実施しているが、少子化が進む中で、対象者数の減少により扶助費の総額は抑制されている。平成27年度から各種子育て支援事業の拡充を行っており、扶助費の増加が見込まれる。

その他の分析欄

昨年度から1.4%増加している。国民健康保険特別会計へ赤字補填の繰出金を追加しており、下水道特別会計の繰出金についても元利償還の増加により、微増している。今後も一般会計からの繰出金の増加が将来的に見込まれる。

補助費等の分析欄

一部事務組合への分担金の増加により、数値が増加しているものの、5年間はほぼ横ばいの状態となっている。町独自の補助金等については、町民へ還元する施策や町の発展につながる費用対効果の高い補助制度を今後も検討していく。

公債費の分析欄

昨年度から1.3%減少している。平成初年時期のハード事業等が償還満了を迎えたことが要主な要因である。平成27年度以降は下水道事業及び過疎対策事業に係る元金の償還が本格化するため、数値の上昇が見込まれる。減債基金等を活用し、繰上償還や基金充当を行い、公債費が財政運営を圧迫しないように努める。

公債費以外の分析欄

昨年度から4%弱増加している。主に記念事業に係る物件費や補助費、繰出金等の増加が要因となっている。今後実施される地方創生事業を踏まえて、再度事務事業の点検を行い、事業の整理を行っていきたい。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政調整基金については、毎年度繰越金を基に積み増しを行っており、また取崩しを行っていないため、標準財政規模比は非常に高く、安定した収支額を維持している。町の事業方針として、財政調整基金を充当する例がなく、基金の運用が難しいのが現状であるため、平成27年度において、7億円を取崩し、目的基金への積み替えを実施した。今後は、減債基金を中心に積み、公債費への充当など、財政運営のために基金の活用を実施していく予定である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

過去5年間において、すべての会計において赤字は発生していない。しかし、土地関係の特別会計を除いては、一般会計からの繰出、補助がなければ単年度収支を維持していくのは困難な状態である。平成25年度に公共下水道事業が完了し、地方債の償還が平成27年度からピークを迎える。加入負担金や使用料の徴収は適切に行い、健全な経営を行う必要がある。一般会計からの繰出金の増加が今後も予想される。また町の人口構造が高齢化を迎えるにあたり、介護保険事業の運営は、町の重要課題となっている。要介護認定者の増加は介護給付費の上昇につながり、法定の負担割合による市町村負担の増加は避けることができない。独立採算性を意識して、企業会計や特別会計を運営していく必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

一般会計の元利償還金については、償還満了と起債抑制により、平成26年度まで減少傾向にある。平成27年度までは、さらに減少が見込まれるものの、平成22年度から活用している過疎対策事業債の元金償還が始まるため、平成28年度からは増加傾向になり、平成30年度には300百万円まで達する見通しである。公営企業債は下水道事業債、一部事務組合の償還金の増加も今後は見込まれている。過疎対策事業債等の比較的有利な地方債を活用しているため、算入公債費は今後も一定水準確保できる見込みである。公債費の構造を分析し、計画的な償還と借入を、将来負担を見据えて行う必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

将来負担比率については、前年度からさらに数値が改善している。(0.8%→0.0%)財政調整基金等の充当可能基金の増加、基準財政需要額算入見込額の増加等が主な要因と考えられる。平成26年度においては、過疎対策事業債が借入が極端に増加したため、地方債現在高は急増したものの、基金への積立てを行ったため、将来負担への影響は緩和されている。平成27年度は、ハード事業の減少により、借入額が減少し、さらに繰上償還を実施するなど、地方債の将来負担の逓減を行っているため、良好な数値の維持が見込まれる。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,