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地方財政ダッシュボード

島根県美郷町の財政状況(2015年度)

🏠美郷町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

人口密度の低い中山間地域にある典型的な過疎の町であり、町内に中心となる産業がないため財政基盤が弱く、全国・県平均を大きく下回り、類似団体比較でも最下層にある。依然として長引く景気低迷により税収の増が見込めないため、平成18年度より予算編成において一般財源の枠配分方式を取り入れて歳出削減に取り組んでいる。

経常収支比率の分析欄

過疎地域であるが故にインフラ整備が遅れ、また財政基盤も弱いため投資的経費への地方債活用は欠かせず、公債費に係るものが31.9%と最も高く、前年比2.4%の増。昨年度増加した一部事務組合への負担金や補助費はポイントを抑えることが出来たが、扶助費や繰出金、公債費の上昇により、全体的に少しずつ増加し経常収支比率が悪化している。今後も事務事業の見直しを更に進め、優先度を厳しく点検し80.0%以下となるよう更なる経常経費削減に努めたい。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

小規模自治体同士での市町村合併であったため、類似団体と比較しても職員数が多いこと、また行政区域が広いこともあり、人件費・物件費は割高となっている。人件費については、類似団体と比較しても高い方ではない。行政への多様なニーズの高まりを受けて集落支援員(18名)や地域おこし協力隊員(26名)を多数配置しており、これが物件費の上昇を招いていると分析する。平成18年度より実施している一般財源の枠配分方式等により、物件費の抑制に努めて歳出を縮減していきたい。

ラスパイレス指数の分析欄

平成16年度の市町村合併による給与構造の見直し、平成18年度の地域給与の導入、また平成17年度より断続的に実施している給与カットを廃止したため類似団体水準を超過した。国、類似団体及び地域民間企業の平均給与の状況を踏まえ、給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

小規模自治体同士での市町村合併であったこと、また行政区域が広いこともあり合併時の職員数は非常に多かった。このため行財政改革大綱を基に人員の削減に取り組み平成16年度からの5年間で34名(143名→109名)を削減した。これは積極的な退職勧奨を行い、概ね退職者5名に対し1名採用として取り組んだ成果である。また、第2次定員適正化計画を策定し、平成27.4.1で88名にするという目標を掲げて努力した結果、達成することが出来た。これからも、事業量を鑑みながら、適正な人員配置に務める。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均を大きく上回ってはいるが、合併直後の危機的な状況は脱し、平成17年度より策定した公債費負担適正化計画に基づき、目標としていた18.0%を下回り許可団体から協議団体となることができた。依然として普通建設事業を実施していかなければならない状況に変わりはないが、可能な限り、地方債発行額を抑制し比率の低下に努める。

将来負担比率の分析欄

辺地対策事業債、過疎対策事業債、合併特例事業債等の交付税措置率の高い地方債を優先的に活用していることもあり、類似団体よりも大きいものの、財政調整基金及び減債基金等積立により充当可能な特定財源・基金確保に努めている。今後も後世への負担を少しでも軽減するよう、新規事業の実施等について慎重に判断し財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較すると、人件費に係る経常収支比率は低くなっている。戸籍・税・ゴミ処理業務等を一部事務組合で行っていることが要因として挙げられる。一部事務組合の人件費分に充てる負担金や公営企業会計の人件費に充てる繰出金といった人件費に準ずる費用を合計した場合の人口1人当たりの歳出決算額は決して低くないため人件費関係全体について削減に努める。

物件費の分析欄

経常収支比率に占める割合は2.9%悪化、決算額は対前年比で296百万円の増額となった。この主要因は法人立保育所への扶助費を委託料へと変更したことである。形状的な要因としては、行政への多様なニーズの高まりを受けて集落支援員(18名)や地域おこし協力隊員(26名)を多数配置していること、平成22に整備したみさと光ネットの運営費への基金充当終了などが挙げられる。また、公共施設等総合管理計画、学習支援館推進事業等の委託料の増も要因である。これ以外の経常経費については、平成18年度より実施している一般財源の枠配分方式により圧縮に努めており今後も歳出削減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が、類似団体平均を上回っている要因として、権限移譲により、平成21.4.1から福祉事務所を設置していることが挙げられる。生活保護費については資格審査等の適正化や各種手当への特別加算等の見直しを進めていくことで、財政の圧迫傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

経常収支比率に占める割合は、0.4%高くなった。雪害による除雪作業等により維持補修費が23百万円の増額となった。昨年度、全国平均を上回ってからの現状維持となっている。下水道事業については経費を節減するとともに、独立採算の原則に立ち返った料金の値上げによる健全化、国民健康保険事業会計においても国民健康保険料の適正化を図ることなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は昨年度に引き続き、類似団体及び全国平均を下回る結果となった。決算額は27百万円の増額となったが、今後も補助金を交付するのが適当な事業を行っているのかなどのチェックを強化して、不適当な補助金の見直しや廃止をし、さらなる歳出削減に努める。

公債費の分析欄

過疎という条件不利地域内で合併した町村それぞれが発行した地方債を引き継いだことにより地方債残高が大きく、積極的な繰上償還(平成16~平成22で約722百万円)を行ったものの地方債の元利償還金が膨らんでおり類似団体中最下層となっている。平成23年度に合併後最初の公債費のピークを迎え減少傾向であったが、平成26年度に合併後最高に達してしまった。引き続き投資は続けて行かなければならないが、事業の緊急性及び有効性を確実に見極め、安易に地方債に頼ることのないよう努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は類似団体平均を5.1%下回っており全国及び県平均と比較しても上位の水準にある。これは扶助費を抑制したこと、また依然として補助費等が低く抑えられていることが要因として挙げられる。今後も、上昇傾向にある歳出の抑制を図り水準を維持できるよう努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

・総務費は、住民一人当たり361,226円となっている。これは多機能コミュニティセンターの建設費が主な要因となっている。・民生費は、住民一人当たり259,021円となっており、類似団体に比べて高くなっている。決算額全体でみると、民生費のうち社会福祉費の国保会計への繰出金が年々増加傾向にある。高齢化による医療費の増が要因となっている。また生活保護費においては、保護世帯は減少しているが受給者の高齢化により医療費が増加している。児童福祉費においては、保育料を国基準の1/4(2階層のみ1/5)とし、平成28年度から第1階層から第5階層までは1人目から無料。また、第6階層以上は同時入所2人目から無料、第3子以降(18歳未満の養育中の子の数)についても無料としている。また子ども医療費についても、中学校卒業まで完全無料化を実施している、これは、子育て環境の充実を図るため、他の経費を見直し、子育て事業に重点的に取り組んできたことによるものである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

・歳出決算総額は、住民一人当たり1,452,925千円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり147,198円となっており、平成23年度から同水準で推移してきており、抑制傾向にある。さらに、類似団体平均と比べても高い水準にあるとはいえない。定員適正化計画による人員削減と、地域給与の導入によることが主な要因である。・普通建設事業費は住民一人当たり318,040円となっており、類似団体平均と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、過疎地域であるが故に道路網の整備が多いこと、また近年の防災公園建設事業及び多機能コミュニティセンター建設事業によるものであり、前年度決算と比較すると48.5%増となっている。このため、この先作成される公共施設等総合管理計画に基づき、事業の取捨選択を徹底していくことで、事業費の減少を目指すこととしている。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

財政調整基金の残高は、合併時(H16.10.1)234百万円であったが、H27年度末までで、934百万円残高を増やし1,168百万円となり、財源不足への備えとすることが出来た。実質収支は、歳出不用額等の影響と、H17年度の臨時財政対策債を繰上償還したことで黒字を大きく伸ばした結果となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

連結実質赤字比率は黒字であり、また全ての会計において、黒字決算となっている。普通会計である住宅新築資金及び君谷診療所特別会計は、一般会計からの繰出金額を歳出決算額に合わせて調整しているため毎年ゼロ円決算となる。上記以外の特別会計についても、一般会計からのいわゆる赤字補填的な繰出金により黒字決算となっている。特別会計はその性格上、独立採算性を求められるものであるため、経費節減やサービスの対価の適正化を図り普通会計の負担額軽減に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

元利償還金については、町村合併を経て、繰上償還(722百万円)により公債費の軽減を図ってきたが、近年の普通建設事業費の増加に伴い上昇傾向にある。交付税算入率の高い地方債(辺地・過疎・合併特例)の活用や充当可能な特定財源を確保した上で普通建設事業を実施しておりH27年度は実質公債費比率を前年度からわずかではあるが改善(13.3%⇒13.1%)することが出来た。今後も地方債の発行を抑制し、比率の低下に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

地方債については、原則として交付税措置されないものについては可能な限り発行しないこととしており残高も減少傾向にある。充当可能基金については、決算剰余金や歳出削減等で発生した留保財源を積極的に積み立て、残高を僅かではあるが増すことができた。次年度に大きな普通建設事業による地方債発行が控えており将来負担比率の上昇が見込まれるが、今後も引き続き100%以下を保てるよう努力する。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率及び実質公債費比率ともに類似団体平均と比較すると高い水準にあるが、毎年確実に低下している。これは、辺地対策事業債、過疎対策事業債、合併特例事業債等の交付税措置のある地方債を優先的に活用し、交付税措置のない地方債の発行を抑制してきた成果である。しかしながら、自主財源に乏しく歳入の大半を地方交付税に依存していることからその縮減が大きくなるH28以降はこれまで蓄えてきた基金の取り崩しが予想され将来負担比率の上昇が避けられない状況にある。実質公債費比率についても分母となる標準財政規模が普通交付税に左右されるため交付税の縮減を受け今後上昇していくことが想定される。よってこれまで以上に新規事業の実施等について慎重に判断し財政の健全化に努めたい。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,