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財政力指数の分析欄財政力指数が類似団体の平均を上回っているのは、固定資産税をはじめとする地方税の割合が比較的高い。また、震災からの住宅再建などにより新築家屋の増加や誘致企業の設備投資などにより固定資産税が順調に推移している。町税の徴収率については、前年度と同ポイントとなっており、今後も徴収率の向上を努め、歳入確保を積極的に努めていきたい。 | 経常収支比率の分析欄経常収支比率については、前年度と比較すると2.7%減となった。これは、総額が減少しているものの、決算額に占める復興事業の割合が依然として高く、臨時的経費への充当額が大きくなっているのが要因である。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄人件費は、類似団体平均を上回っている。これは直営で運営している保育所保育士の人件費と東日本大震災による復興事業への各自治体からの派遣職員の人件費負担によるものである。物件費については、災害復旧、復興事業に係る物件費の大きな伸びが要因である。 | ラスパイレス指数の分析欄管理職手当の5%カットや住居手当の減額を実施している。今後は、計画的に職員採用をおこなうとともに、給与体系の見直しや適正化に努め、類似団体の水準に近づけるよう努める。※今年度数値が未公表であるため、前年度数値を引用しています。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄定員管理計画に基づき職員数の削減に取り組んでいるが、福祉の町づくりとして直営で3保育所を運営していることや、東日本大震災による復興事業への各自治体からの派遣職員などにより類似団体に比べ1.46ポイント上回っている。今後、検証・検討を行い、適正な定員管理を実施し簡素で効果的な行政運営に努める。 | 実質公債費比率の分析欄臨時財政対策債等に係る起債の償還や県営事業松ヶ房ダム整備事業などの債務負担額に係る支出によって、類似団体の平均値を上回っている状況にある。また、復興関連事業の起債借入により一時的に公債費残高が増加しますが、今後は復興関連事業の投資も減少することから、新規の起債発行の抑制にめ、実質公債比率の上昇防止に努める。 | 将来負担比率の分析欄平成29年度においても将来負担比率は算出されておらず、類似団体の平均値と同等である。これは財政調整基金等充当可能基金等の増加によるものであるが、県営事業松ヶ房ダム整備に対する元利補給金などの債務負担行為や公共下水道事業などへの元利償還金に対する一般会計繰出金がある。平成23年度以降大幅に減少しているのは、震災の影響により充当可能基金が新たに創設され、大幅に増加したためである。今後は充当可能財源が復旧・復興事業の進捗により震災前の水準に戻り一旦増加に転じると見込むが、その後は震災前同様に徐々にではあるが減少していく予定である |
人件費の分析欄人件費は、類似団体平均を上回っている。これは直営で運営している保育所保育士の人件費と東日本大震災による復興事業への各自治体からの派遣職員の人件費負担によるものである。 | 物件費の分析欄類似団体と比較して物件費にかかる経常収支比率が高くなっているのは、電算関係等の委託料とともに東日本大震災に伴い復興事業に従事する臨時職員や保育所運営において、保育士職員数の増加を抑える臨時保育士を雇用するなど賃金の割合が大きくなっているためである。今後、内部経費の徹底した見直しを行い物件費経費の抑制に努める。 | 扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率は類似団体と同程度となっているが、29年度については、前年度にくらべ0.2%減少したが、今後も少子高齢化に伴う社会保障費の増加が予測される。 | その他の分析欄道路改良等による整備・改修率が高く修繕に要する経費が少ないことや教育施設の整備も終了し、施設に対する維持修繕費用が少ないことが要因となっている。また平成7年度から下水道事業事業整備を行ったことによる地方債発行に償還のピークが過ぎたことや、施設稼働率の上昇や下水道使用料の増加により公営企業会計への繰出金も少なくなっていることも挙げられる。今後も、受益者負担による財源確保に努め、財政の安定化を図る。 | 補助費等の分析欄行財政改革によって、これまでは類似団体の平均値に近い数値で推移してきたが、平成23年度以降は東日本大震災からの復旧・復興事業により被災者支援としての補助費等が増加となっている。今後、行政の責任分野、経費負担のありかた、行政効果などを勘案して明確な基準を設けて、見直し及び廃止を行っていく。 | 公債費の分析欄類似団体と比較して下回っている。町債の発行については今後も引き続き交付税措置がなされるものを選択することなど必要最小限の事業を選別しながら公債費の適正な管理に努める。 | 公債費以外の分析欄類似団体よりも上回っている。これは東日本大震災の影響により普通建設事業費が増加したためである。要因としては、資材費の増など災害復旧・復興業務事業が増加したためである。今後、大規模建設工事の計画については、必要性・費用対効果を検討し、優先順位や取捨選択を行うなど、今まで以上に事業費の抑制に努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄災害復旧費は、住民一人あたり13万8,429円となっている。これは東日本大震災による農地及び農業用施設の復旧事業用によるものである。土木費については、住民一人あたり37万6,213円となっており、前年度より57.1%の減となっているが、東日本大震災の復興関連事業の進捗によるものである。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄歳出決算総額は、住民一人当たり158万3千円となっている。主な構成項目としては災害復旧費が住民一人あたり13万8,429円となっており、類似団体と比較して一人あたりコストが高い状況になっている。これは、東日本大震災による農地及び農業用施設の災害復旧事業によるものである。また、積立金については、住民一人あたり9万3,186円となっているが、これは復興関連の基金の積立によるものである。 |
基金全体(増減理由)基金全体としては、復興関連事業の進捗により、復興交付金金や復興基金の取り崩したことによる、前年度より減額となった。また、一般財源を財源とする普通建設事業が増加したため、財政調整基金の取り崩しをしたために前年度より減少した。(今後の方針)今後は、復興・創生期間の終了により復興交付金等の取り崩しは減少することが見込まれる。財政調整基金については、適切な財源確保と歳出の精査により取り崩し額を減少したい。 | 財政調整基金(増減理由)H29年度において一般財源不足を補うため繰入を行った。(今後の方針)短期的には減少する見込みであるが、今後は適切な財源確保と歳出の精査により取り崩し額を減少したい。 | 減債基金(増減理由)利子積立金に5,363円の増加。(今後の方針)地方債の償還計画を踏まえ適切に運用したい | その他特定目的基金(基金の使途)➀東日本大震災復興交付金基金:東日本大震災復興特別区域法第78条第1項に規定する復興交付金事業等に要する経費の財源に充てるため②東日本大震災復興基金:東日本大震災の復興事業に充てるため③新地町公共施設等整備基金:町が行う公共施設その他の施設の整備に要する資金を積み立てるため④新地町地域福祉基金:高齢者等の保健福祉の増進を図るため⑤保留地処分金基金:相馬都市計画事業新地駅周辺被災市街地復興土地区画整理事業の費用に充てるため(増減理由)➀東日本大震災復興交付金基金:事業費に充当のため減少②東日本大震災復興基金:事業費に充当のため減少③新地町公共施設等整備基金:事業費に充当のため減少④新地町地域福祉基金:利子及び寄附積立のため増加⑤保留地処分金基金:事業費に充当のため減少(今後の方針)➀東日本大震災復興交付金基金:復興事業に充当、完了後精算②東日本大震災復興基金:復興事業に充当、完了後精算③新地町公共施設等整備基金:特になし④新地町地域福祉基金:特になし⑤保留地処分金基金:区画整理事業終了後(H31年度)に精算 |
有形固定資産減価償却率の分析欄 | 債務償還可能年数の分析欄債務償還可能年数は類似団体平均を下回っており、主な要因としては、企業立地により、固定資産税等の業務収入が類似団体と比較し大きいこと。また、類似団体と比較し充当可能基金(財政調整基金)が大きいためである。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析実質公債費比率は類似団体と比較し高いものの、将来負担比率は低くなっている。実質公債費比率については下水道事業等に対する繰入金であるが、償還金のピークを過ぎれば、減少していく見込みである。将来負担比率は復興事業の積立金により比率は小さなものとなっているが、地方債や債務負担の減少に努め、引き続き財政の適正化に努めていく。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄
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図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄
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資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況【資産】資産総額50,781百万円のうち、固定資産が47,000百万円(92.6%)、流動資産が3,781百万円(7.4%)となっている。固定資産のうち、有形固定資産が34,945百万円(68.8%)、無形固定資産が18百万円、投資その他の資産が12,037百万円(23.7%)となっている。流動資産のうち、現金預金が392百万円(0.8%)、未収金が7百万円、基金が3,381百万円(6.7%)となっている。有形固定資産のうち、土地が12,844百万円(25.3%)、それ以外(建物・工作物等)22,101百万円(43.5%)となっており、資産総額に占める固定資産、とりわけ減価償却が生じる建物や工作物の割合が大きいことから、当該年度の償却額は759百万円と大きい。このため減価償却による資産の減少が著しい。また、復興交付金事業の進展により、原資である復興基金の取り崩しが生じたことで、基金が5,099百万円減少したことも資産を大幅に減少させた要因である。【負債】固定負債である地方債は、8百万円減少した。このうち臨時財政対策債が185百万円増加したものの、その他の地方債が193百万円減少した。償還期間が終了するものが生じることにより次年度においても微減となる見込みである。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況【純行政経営コスト】経常費用11,677百万円のうち、業務費用が8,983百万円(76.9%)、移転費用が2,694百万円(23.1%)となっている。業務費用のうち、人件費が913百万円(7.8%)、物件費等が8,066百万円(69.1%)、その他の業務費用が4百万円となっている。物件費等の金額が大きい要因としては、減価償却費が759百万円を占めているだけではなく、委託料や消耗品、備品購入費といった消費的性質の経費である物件費が1,415百万円となっており、経常費用の12%以上を占めていることにある。こうした経費の縮減により、財政状況の改善に努めたい。また、今後は、公共施設の老朽化に伴う維持補修費の増加が想定されるため、公共施設等総合管理計画や個別施設計画等に基づき、計画的且つ効率的なコストダウンに努めたい。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況税収等の財源5,354百万円が純行政コスト11,358百万円を下回り、本年度差額は△6,004百万円となった。国県補助金等の特定財源の確保に努め、財源を確保することはもちろんだが、物件費を中心とする純経常行政コストの削減を図り、純行政コストの縮減に努めたい。固定資産形成分にあっては、有形固定資産等の減少が△759百万円、貸付金基金等の減少が△6,390百万円などとなり、固定資産の変動(内部変動)が△5,778百万円となった。このうち、基金の取り崩しによる減少が△6,325百万円で大部分を占める。これは、復興事業にともなう財源の復興基金の取り崩しによるものである。一時的に復興事業にともなう復興基金の造成により基金残高が大きくなるが、復興事業の進展と収束化により、今後は基金残高の減少、あわせて取り崩しの減少が想定される。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況【業務活動収支】業務支出10,918百万円のうち、業務費用支出が8,223百万円、移転費用支出が2,694百万円となった。業務費用支出のうち、人件費支出が912百万円、物件費等支出が7,311百万円となっている。業務収入が4,999百万円、臨時収入が186百万円であったため、業務活動収支は△5,733百万円となった。【投資活動収支】投資活動支出1,371百万円のうち、基金積立金が1,225百万円となっている。これは、国の復興予算(復興交付金、復興特別交付税等)を町の復興基金に一度積立をするためであり、将来的にはこの基金を取り崩して公共施設等整備支出にあてることとなる。投資活動収入は、この復興基金等の取り崩し収入等により6,947百万円であったため、投資活動収支は5,576百万円となった。【財務活動収支】地方債の発行が、地方債の償還支出を下回ったため△8百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額が類似団対平均を大きく上回っている。要因としては、平成元年度から平成15年度までの15年間に学校施設、体育館、公園、庁舎などの公共施設が新規、更新整備されたことで、未だ資産価値が高い施設を多く保有しているためであることや、東日本大震災後に復旧復興事業として移転団地の整備や災害町営住宅の整備、沿岸部の津波被災地の買い上げを行ったことで、大きく保有資産が膨らんだ。今後も復興予算による施設整備が予定されているため、本指標については、さらに増加する見込みである。歳入額対資産比率については、類似団対を下回っている。歳入総額が大きいことが要因となるが、当該年度の歳入総額の大半は復興予算に係るものであるため、復興事業終了後には、財源となる復興交付金が減少するため、本指標は上昇し、類似団対平均を上回ることが予想される。有形固定資産減価償却率は、類似団対平均を下回っている。これは、先述したように他の自治体に比べ比較的新しい施設 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は、類似団対平均を上回っている。純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少し、純資産は前年度から5,928百万円減少した。純資産の減少は、将来世代が利用可能であった資源の消費を意味するため、行政コストの縮減が喫緊の課題である。将来世代負担比率は、類似団対平均を下回っている。これは、他の自治体に比べ地方債残高が少ないことや固定資産合計が大きいためである。大規模公共事業にともなう財源としての地方債の発行が予定されているため、今後は本指標が上昇する見込みである。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは、類似団対平均を大幅に上回っている。主な要因である物件費等のうち、物件費が1,415百万円、減価償却費が759百万円となっている。維持補修費は36百万円であるが、施設の老朽化等により今後増加する見込みである。事務事業の見直しを行い、行政コストの縮減に努めたい。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は、類似団対平均を上回っている。これは、少ない人口に対して、固定負債である地方債が大きいことが要因である。地方債のうち臨時財政対策債が2,758百万円で、それ以外の地方債が4,445百万円となっている。基礎的財政収支は、投資活動収支は黒字であったものの、業務活動収支は赤字であった。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は、類似団対平均を下回っている。これは、他の自治体に比べ、経常費用が大きく、経常収益が小さいことが要因であると考えられる。施設の使用料等による経常収益の改善を図るとともに、徹底したコスト削減による経常費用の縮減に努めたい。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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