事業・施設概要
| 都道府県 | 福島県 | 経営主体 | 新地町 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 農業集落排水 |
| 会計適用区分 | 法適用 | 類似団体区分 | F2 |
| 行政区域内人口 | 7,377人 | 現在処理区域内人口 | 943人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 893人 | 現在処理区域面積 | 161ha |
| 晴天時現在処理能力 | 462m³/日 | 下水管布設延長 | 17km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
①⑤⑥経常的な収支は類似団体平均を上回っており、日常的な維持管理費や減価償却費を含めた収支の基礎は概ね確保できています。一方、使用料収入による費用回収は類似団体平均を下回るため、使用料体系の点検、収納の確実化、接続促進等により収入基盤の強化を図ります。汚水処理に係る費用水準は類似団体平均と同程度ですが、引き続き運転方法や委託内容の見直し、エネルギー使用の抑制等により効率化に努めます。②過年度からの赤字の累積は生じておりません。③類似団体平均及び全国平均を上回っており、短期的な支払能力と資金繰りは比較的安定しています。④0%と低水準であり、借入依存度は低く、将来の更新投資に向けた調達余力を確保しています。今後は更新需要の平準化を図るため、投資時期と規模を中長期で整理します。⑦施設の稼働状況は概ね類似団体と同程度であり、需要動向を踏まえた運転管理の最適化に努めます。⑧接続の進捗は類似団体平均を上回っており、未接続世帯への周知や支援により、接続率の維持・向上と収入基盤の安定化を図ります。
老朽化の状況について
①②③事業開始からの年数経過により着実に施設の老朽化は進行しているものの、管渠老朽化率は極めて低く、現時点で耐用年数を超過した区間が限定的であると見込まれます。一方、管渠改善率は低水準であるため、更新需要が顕在化する前から、資産台帳の精度向上、点検結果に基づく優先順位付け、長寿命化計画による更新の平準化を進め、将来負担の増加を抑制します。※企業会計移行時の資産再評価の影響により、有形固定資産減価償却率が実態に比して低い水準となっております。今後償却が進むにつれて、乖離は解消されていく見込みです。
全体総括
本町の農業集落排水事業は、経常的な収支が確保され、累積的な赤字もなく、短期的な資金繰りも安定していることから、足元の経営状況はおおむね健全といえます。また、借入への依存度が低く、利払い負担が軽いことは将来の更新投資に向けた柔軟性を高める要素となっています。施設の稼働状況は類似団体と同程度であり、接続の進捗も比較的高い水準にあり、事業運営の基盤は概ね整っています。一方で、使用料収入による費用回収が十分とはいえず、経営の自立性向上には収入確保と運転管理の効率化をあわせて進める必要があります。資産の老朽化は現時点で限定的ですが、将来の更新需要の増加を見据え、点検に基づく計画的な更新、財源の確保、住民負担の平準化を一体で進めることで、安定的なサービス提供を維持してまいります。
経営状況
収支構造
総額9,048.8万円
総額5,730.2万円