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地方財政ダッシュボード

北海道黒松内町の財政状況(2019年度)

🏠黒松内町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

■財政力指数:0.15指数の変動は横ばいで、人口の減少、少子高齢化に加え、本町の基幹産業である農業経営も低迷するなど、財政基盤が弱く、類似団体平均である0.24を下回っている。事務事業等歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、活力あるまちづくりを展開しつつ、行政の効率化に努めることにより財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

■経常収支比率:83.9%指数の変動はほぼ横ばいであり、類似団体平均である86.8%を下回っている。今後も、事務事業等歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、全ての事務事業の優先度を厳しく点検し、優先度の低い事務事業について計画的に廃止・縮小を進め、行政の効率化に努めることにより財政の健全化を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

■人口1人当たり人件費・物件費決算額:500,508円類似団体平均である499,935円と比較して若干上回っている。昨年度と比較すると人口1人当たり人件費・物件費等決算額は高くなっている。要因としては人口減少により1人当たりの決算額が高くなったと考えられる。人件費・物件費については類似団体の平均を上回っており、今後も行政の効率化に努め財政力の健全化を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

ここ3年間は指数の変動はほぼ横ばいで推移している。東日本大震災復興財源のための国家公務員給与の減額に応じ、本町でも平成25年7月から4.8~5%の削減を行っていたが、平成26年3月で独自削減終了したことにより類似団体平均93.7%をわずかながら上回っている。今後将来に渡って類似団体平均を大きく上回ることがないよう、効率的な組織機構の検討と併せて給与制度の改善を図っていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

■人口千人当たりの職員数:23.35人退職者不補充(新規採用の抑制)により、類似団体平均である25.46人を下回っている。今後においても職員数の適切な定員管理に務める。

実質公債費比率の分析欄

■実質公債費比率:9.8%指数の変動は前年度より1.0ポイント増加し、9.8%となった。今後、給食センター建設事業等の大型建設事業を予定しているため、新規地方債の発行額を抑制しながら、適切な事業実施により引き続き比率を抑えるように努める。

将来負担比率の分析欄

■将来負担比率:55.3%前年度と比較すると6.4ポイント減少している。これは、新規借入額の減や下水道事業債が減少したことが主な要因となっている。今後も、後世への負担を少しでも軽減するよう、緊急度、住民ニーズを的確に把握した事業選択を行い、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

■人件費:21.8%類似団体平均である25.8%と比較すると、人件費に係る経常収支比率は低くなっており、退職者不補充による人員削減のほかごみ収集業務や公共施設の管理等を民間に委託で実施している事により人件費を抑制している。今後についても、職員の適正化を図り、人件費の抑制に努める。また、類似団体平均を大きく上回ることがないよう、効率的な組織機構の検討と併せて給与制度の改善を図っていく。

物件費の分析欄

■物件費:15.1%類似団体平均である15.3%と比較すると、ほぼ同率となっている。今後も管理的経費の削減を徹底し、効率的な行政運営を行い、コスト削減に努める。

扶助費の分析欄

■扶助費:5.0%類似団体平均である3.0%と比較すると、扶助費に係る経常収支比率は大きく上回っている。要因としては、平成17年度から養護老人ホームの施設措置費が一般財源化されたためであり、今後も施設措置費の増加は避けられないが、財政を圧迫するような上昇には歯止めを掛けるように努める。

その他の分析欄

■その他:13.2%その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、繰出金が主な要因である。これまでに整備してきた下水道施設の維持管理経費として、公営企業会計への繰出金が必要となっているためである。今後、下水道事業については経費を節減するとともに、独立採算の原則に立ち返った料金の見直しを図ることなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

■補助費等:11.9%類似団体平均である12.7%と比較すると、補助費に係る経常収支比率は下回っている。要因として、28年度に国保病院が診療所化され民間へ指定管理となり繰出金(補助費分)が減額となったことが挙げられる。今後も各種団体への補助金の見直し等を進め、経費の削減を図る。

公債費の分析欄

■公債費:16.9%類似団体平均19.8%と比較すると下回っているおり、昨年度と比較すると1.6ポイント減少している。体育館整備事業や診療所建替え事業など今後、地方債の元利償還金が膨らむ見込みであり、非常に厳しい財政運営となることが予想される。そのため、地方債の新規発行を伴う普通建設事業の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

■維持補修費ここ数年はほぼ同率で推移している。類似団体平均である20,589円と比較すると49,350円となっており大幅に上回っている。今後、経費の削減を徹底し、効率的な行政運営を行い、コスト削減に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

公債費の住民1人当たりが195,722円となっており、昨年度の184,083円と比較すると増加している。町民体育館整備事業の償還開始のためと考えられる。他の科目については大幅に上昇しているものはないが、類似団体平均よりも上回っているものがあることから、今後は緊急度、住民ニーズを的確に把握した事業選択を行い、経費節減に努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民1人当たり1,541,364円となっている。主な構成項目である普通建設事業費は、住民1人当たり185,863円となっており、昨年度は230,896円であったため減額となった。その要因としては、黒松内温泉ぶなの森改修事業が完了したためと考えられる。例年、類似団体平均よりも上回っていることが多いことから、公共施設等総合管理計画に基づき、事業の取捨選択を徹底していくことで、事業費の減少を目指すこととしている。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

令和元年度については,前年度に続き,実質単年度収支は増加しており,また財政調整基金の取崩しにより,実質収支は黒字となっている。なお,令和元年度の財政調整基金残高については,前年度決算剰余金の積立等に伴い増加し、標準財政規模比は、32.54%となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

平成27年度から令和元年度の5年間は全会計が黒字である。今後も財源確保の厳しい状況が見込まれるなか、事務事業等歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択を行い、財政の健全化に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

今後、診療所建替え事業、白井川地区コミュニティセンター改修事業などの大型事業の償還が開始されることから、償還金は増加傾向になると考えられる。過疎対策事業債や辺地対策事業債などの交付税算入率の高い起債の借入れにより、実質公債比率を抑えるとともに、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択により、起債に大きく頼ることなく財政運営に努めて行く。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

将来負担比率の減少については、新規借入額の減少などにより将来負担額が減少しているためなどが考えられる。今後も後世へ過大な財政負担になることのないように、行財政改革に積極的に取り組み、財政の健全化を図る。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)特別会計基金からの積み替え等により財政調整基金に3億1,300万円積み立てた一方、起債償還に充てるため減債基金から6,000万円、白井川コミュニティセンター建設工事に伴い公共施設等整備基金を5,000万円取り崩したことなどにより、基金全体では、3,300万円の増となった。(今後の方針)短期的にはふるさと納税が増加傾向にあるため「ブナ北限の里づくり基金」への積立額が増加する予定だが、厳しい財政状況が続いていることから、積立額以上に取崩し額が大きく、減少傾向が続く見込み。

財政調整基金

(増減理由)特別会計基金から約2億円を積み替えしたことによる増加。(今後の方針)厳しい財政状況が続くことが予想されることから、今後減少傾向が続く見込み。

減債基金

(増減理由)起債償還のため6,000万円を取り崩したことによる減少(今後の方針)起債償還が令和6年度にピークを迎えるが、償還額が年々増加しているため、それに充てるため減少する見込み。

その他特定目的基金

(基金の使途)・公共施設等整備基金:公共施設の整備及び解体に要する資金・ブナ北限の里づくり基金:自然環境の保全、優良景観の保全及び創造、子どもの健全な育成、高齢者及び障がい者の支援並びに協同のまちづくりの推進、交流・定住・移住及び2地域居住に関する事業の推進、医療、保健及び福祉を担う職員の養成及び確保(増減理由)・ブナ北限の里づくり基金:ふるさと納税9,600万円を積み立て、学校給食費補助事業などに7,000万円を充当したことにより、2,600万円増加(今後の方針)・公共施設等整備基金:学校給食センター改修事業などに充てるため、減少する見込み

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は類似団体とほぼ同水準にあるが、平成30年度に比べ令和元年度は上昇している。今後は、各施設の老朽化の度合いについて調査を行い、個別施設計画を策定し、施設の維持管理を適切に進めることとする。

債務償還比率の分析欄

平成27年度から令和元年度にかけて、役場庁舎耐震改修事業、総合体育館建設事業、交流施設改修事業、国民健康保険診療所新設事業を実施し、町債も増加傾向にある。そのため、類似団体と比較して、債務償還比率が高くなっている。今後は、個別施設計画を策定したえうえで、適切な施設管理を行う。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

令和元年度は、地方債の新規借入額の減により、将来負担比率が低下している。一方で、有形固定資産減価償却率は、類似団体と同水準で推移している。公共施設等総合管理計画に基づき、今後、老朽化対策に積極的に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

令和元年度は、地方債の新規借入額の減により、将来負担比率が低下している。一方で、実質公債費比率は増加傾向にある。これは、普通交付税額が減少しているためである。今後は、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、児童館であり、特に低くなっている施設は、公営住宅である。児童館については、有形固定資産減価償却率96.3%であり、平成9年に建設している。公営住宅については、50.0%と低くなっているが、これは平成16年から平成18年に熱郛団地、平成22年から平成27年にかけて朱太団地を計画的に建て替えたことによるものである。今後は、個別施設計画の策定を行い、施設の老朽化対策に努めることとする。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率について、すべての施設で類似団体を下回っている。これは、平成27年に庁舎、平成29年に総合体育館を耐震改修しており、保健センターについては、平成10年に建設したためである。今後、維持管理にかかる経費の増加に留意しつつ、引き続き、適切な施設管理に努めることとする。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から573百万円の減少となった。これは、固定資産において白井川コミュニティセンターの改修などがあったものの他の公共施設等の減価償却が大きいため、798百万円減少したものである。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は3,995百万円となり、前年度比32百万円の減となった。そのうち、人件費等の業務費用が68百万円増加したものの、他会計への繰出金や補助金等の移転費用が100百万円減小したためである。最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(1,615百万円)であり、純行政コストの44.7%を占めている。施設の集約化・長寿命化に着手するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(3,163百万円)が純行政コスト(3,608百万円)を下回っており、本年度差額△445百万円となり、純資産残高は22,690百万円となった。施設の維持補修経費の縮減など、より一層のコスト縮減に努める。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は387百万円であったが、投資活動収支については、財政調整基金への積立金が増加したことから、前年度から162百万円増加し▲178百万円となっている。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入額を上回ったことから、▲154百万円となっており、本年度末資金残高は、前年度から55百万円増加し217百万円となった。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、1,070万9千円と、類似団体平均を上回っている。これは、平成26年度に終了した役場庁舎耐震改修事業やコミュニティ防災センター整備事業の終了によるものが大きい。今後は、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を少し下回る結果となった。これは、平成に入ってから整備された資産が比較的多く、更新時期に達していない施設が比較的多いからである。今後は、公共施設等総合管理計画に基づき、順次老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均と同程度であるが、(社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す)将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。今後も、新規に発行する地方債の抑制を行い、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、前年度と比較し、他会計への繰出金が減少したものの、人口減少により前年度から1.5万円の増加となり、依然として類似団体平均を上回っている。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均より上回っている。これは、依然として起債償還予定額が高いことを示している。基礎的財政収支は、税収入等収入が約200百万円増加したことなどにより、前年度より422百万円増加し、黒字となっている。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は前年度より0.4ポイントマイナスとなっており、減少傾向であることから、経常費用を経常収益で賄っている割合が低くなっていることを示している。今後、公共施設等総合管理計画に基づき、順次老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、経常費用の削減に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,