地域の概況
普通会計の構造(2024年度)
総額15.4億円
総額15.4億円
総額17.6億円
2026/10/21 保守対応
PHPの脆弱性に関する対応は、10月21日深夜に完了しました。
📣 2026/10/31 学会出席
2026年10月31日から11月1日まで福山市立大学 港町キャンパスで開催される第37回全国大会に、討論者として出席します。
総額15.4億円
総額15.4億円
総額17.6億円
昨年度から引き続き、人口の減少や全国平均を上回る高齢化率に加え、伝統産業の衰退、基幹産業が弱いことで財政基盤が非常に弱く、財政力は類似団体より0.1ポイント下回っている。一貫して0.11で推移しており、自主財源の確保が極めて困難な状況が固定化しており、普通交付税等の依存財源に強く依存さぜるを得ない状況ではあるが、総合計画や人口ビジョン、過疎計画などの長期計画に基づき、持続可能な村づくりの推進と財政力強化に努めていく。
全国平均をわずかに下回っているが、類似団体平均と比較して6.3ポイント上回っており、適正とされる水準を大きく超えている。昨年度と比較しても4.5ポイントの増加となり、財政の硬直化が進んでおり、経常経費が一般財源を圧迫している。今後は経常経費における特定財源の確保、費用対効果の検証、公共施設の集約化等に取り組み、財政運営における弾力性の確保により一層努めていく。
人件費や物価の高騰は全国的に進んでいるが、その中でも当村は類似団体平均値を285,932円上回っている状況である。当村の特徴としては、過疎対策に重点を置き、地域おこし協力隊事業や集落支援員事業、林政アドバイザーの登用、源流大学等のソフト事業を積極的に導入している結果、人件費、物件費が類似団体よりも高くなっているものであるが、交付税措置対象となる制度や補助事業の活用を積極的に検討している。また、母数となる定住人口の確保にもより一層注力していく必要がある。
現状90.3であり、類似団体平均や、全国町村平均を大きく下回っている。職員の早期退職等による平均年齢の若年化の影響が大きいが、昨年度と比較して類似団体平均との差は縮小しており、財政健全化に向けた努力は給与面ではすでに行われているといえる。
R2年度から継続して増加傾向にあり、類似団体平均と比較しても11.08ポイント上回っている。当村は人口600人強であるが、こうした人口過少地域における行政サービスの維持には住民一人当たりでみると多くの人出が必要になるのは小規模自治体の特徴である。
公共施設の改修や村営住宅の建設、簡易水道施設の耐震化工事等について、財源の多くに起債を活用しているため、公債費比率が上昇している。今後も順次施設の改修工事や水道の耐震化工事を実施していく予定のため、上昇傾向が続くと考えられる。本比率は健全財政化に向け引き続き注視・分析し、財政規模に適した地方債の発行に努めていくこととする。
当該年度を含む近年において本比率は発生していない。
例年、人件費が類似団体より低い傾向があったが、近年は類似団体との差が少なくなり、今年度も0.8ポイントの差となり、ほぼ類似団体と同じ値となった。今後についても定員管理やラスパイレス指数等の数値も注視し、人件費の適正化に努めていく。
本村は少子高齢化の解消のため、過疎対策に重点を置き、地域おこし協力隊事業や集落支援員事業、大学や民間企業との包括連携協定に基づくソフト事業を積極的に導入しているため、類似団体に比べ高い水準となっている。また、基幹システム改修、イベント実施に係る物件費も増となっている。今年度は20.8ポイントとなり、類似団体平均との差は縮小してはいるものの、今後についても、前述の理由から依然として類似団体との差異はあまり縮まらない状況が続く見通しである。
近年は類似団体平均値より低い状況が続いており、今年度も類似団体平均と比べると1.6ポイント下回っている。これは予算規模に対し少子化による児童福祉関連支出が少ないことに合わせ、福祉入所者が少なく給付費が少額となっていることが主な要因である。
R4年度より第2期地方創生総合戦略に基づく各種地方創生関連事業がスタートし、それに関連する費用が上昇しているが、戦略終期となるR6年度は前年比-5.4ポイントとなった。
ここ数年全庁的に、補助金の交付についての明確な基準を設け、補助金交付団体の活動状況を精査し、補助金支給を停止または減額に努めている。R6年度の大幅な増は、当該年度より法適用公営企業会計に移行した簡易水道事業会計および下水道事業会計に対する繰出金が補助費に振替られていることによるものである。
公債費に係る経常収支比率は、過去数年は類似団体よりも低い数値で推移していたが、近年簡易水道施設・教育関連施設等の公共施設の更新に伴う起債発行額の増加等により類似団体よりも高い状況が続いている。今年度も1.1ポイント高い状況となっている。今後数年はさらに上昇する見込みがあるため財政の健全化に努め、類似団体の平均を超えないように努める。
公債費以外の経常収支比率の水準は、直近5か年で類似団体と同等または下回って推移していたが、R6年度は類似団体平均を5.2ポイント上回った。今後は経常経費における特定財源の確保、費用対効果の検証、公共施設の集約化等に取り組み、財政運営における弾力性の確保により一層努めていく。
当村の住民一人当たりのコストは、多くの項目で類似団体平均を大きく上回っており、人口規模に対する維持管理コストや行政サービスの負担が重い構造が浮き彫りとなっている。特に突出している歳出は消防費、教育費、土木費であるが、消防費は隣接する大月市に運営を委託している状況で、人件費等に係る費用負担が年々増大している状況である。教育費については、教員住宅の大規模改修によるもので、土木費についてもインフラ整備や施設更新に係る一時的な投資的経費が影響している。全体として、限られた人口で広大な面積やインフラ・公共施設を維持するためのコストが標準を上回っており、今後は事業の優先順位付けと効率的な執行に努めていく必要がある。
類似団体内順位27位/ 94団体
類似団体内順位42位/ 94団体
類似団体内順位19位/ 94団体
類似団体内順位10位/ 94団体
類似団体内順位46位/ 94団体
類似団体内順位66位/ 94団体
類似団体内順位7位/ 94団体
類似団体内順位1位/ 94団体
類似団体内順位51位/ 94団体
類似団体内順位35位/ 94団体
類似団体内順位55位/ 94団体
類似団体内順位24位/ 94団体
類似団体内順位15位/ 94団体
類似団体内順位29位/ 94団体
当村の住民一人当たりのコストは、多くの項目で類似団体平均を大きく上回っており、小規模自治体特有の高い行政コスト構造が顕著である。投資的経費(建設事業等)の動向をみると、更新整備が新規整備を大きく上回っており、既存施設の維持・更新に多額の費用を要している現状が分かる。その他特筆すべき項目として、簡易水道事業会計および下水道事業会計に対する繰出金が、公営企業企業会計移行に伴い補助費等へ振替られているため、それぞれ大幅な増減に影響している。義務的経費だけでなく、物件費や補助費等も含めた経常的なコストが類似団体に比べ非常に高い状態が続いており、今後特に施設の老朽化に伴う更新整備費の負担が増大し、今後の財政運営において大きな圧迫要因となる可能性がある。
類似団体内順位34位/ 94団体
類似団体内順位9位/ 94団体
類似団体内順位55位/ 94団体
類似団体内順位32位/ 94団体
類似団体内順位30位/ 94団体
類似団体内順位38位/ 94団体
類似団体内順位1位/ 94団体
類似団体内順位3位/ 94団体
類似団体内順位45位/ 94団体
類似団体内順位67位/ 94団体
類似団体内順位29位/ 94団体
類似団体内順位44位/ 94団体
類似団体内順位23位/ 94団体
類似団体内順位74位/ 94団体
類似団体内順位1位/ 94団体
R6年度の実質単年度収支は-13.47%となり、前年度の0.98%から一転して大幅なマイナスに転じた。これは、R6年度の翌年度に繰り越すべき財源(繰越明許費繰越金)が大幅に増加したことにより実質収支が圧縮されたことによるものである。事業の遅延や工事の重複などによる一時的な収支悪化であり、経常的な経費が増えて赤字になったものではないが、財政調整基金による下支えが重要であるので、今後も着実な積み増しを実施していく。
全ての会計において黒字を維持しており、連結実質赤字比率が算定されるような赤字額は発生していない。
R6年度の実質公債費比率の分子は67百万円となり、前年度の80百万円から13百万円減少・改善した。元利償還金等については、前年度の208百万円から17百万円減少しており、特に公営企業債の元利償還金に対する繰入金がR2年度から段階的に減少していることが負担軽減に寄与している。一方で、算入公債費等の推移をみると、R6年度は過去5年間で最も低い水準となった。分子(A-B)はR2~R5年度にかけて増加傾向にあったが、R6年度に減少に転じたことで、公債費負担の増加に一定の歯止めがかかったといえるが、引き続き地方債の新規発行額のコントロールを図る必要がある。
該当なし
前年度と比較すると、全体として将来負担の微増と充当可能財源の減少という動きが見られるが、依然として実質的な負債がマイナスとなっているため、健全な状態を維持できているといえる。即座に危険な状態ではないとはいえ、マイナス幅が267百万円に縮小しているので、今後も地方債発行額のコントロールと、交付税措置等の依存財源を注視し、基金についても戦略的活用と維持を図っていく。
(増減理由)基金取り崩しを見込んだ予算編成であったが、結果的に取り崩しを行わず運用することができた。(今後の方針)今後は公共施設の老朽化による更新が必要なってくることは必至なので、基金を計画的に積み立て備える。一方、自主財源が乏しく依存財源に頼らざるを得ない財政状況の中で、今後はふるさと納税等に力を入れ特定目的基金への積立てを積極的に行い、少子高齢化や地域振興対策に対応するための資金として運用を予定している。
(増減理由)財政調整基金の取り崩しを見込んだ予算編成だったが、結果的に取り崩しを行わず運用することができた。利子の積立により微増となった。(今後の方針)令和8年度以降、公共施設整備に係る大口の取り崩しを見込んでいるため、計画的な積み立てを実施していく。
(増減理由)利子の積立と基金積立により微増となった。(今後の方針)今後も起債の償還額が年々増えていく可能性が高いので、収入支出のバランスを把握し必要に応じて取り崩しを行う。
(基金の使途)公共施設整備基金:本村各種公共施設整備を施行するに当たり、各種事業の円滑な執行を図る。地域福祉基金:住民が主体となって行う福祉活動を活発化する。水と土保全対策基金:小菅村が実施した土地改良施設の多面的機能と併せ地域資源の有する価値を評価し、将来にわたってこれらを整備保全していくための地域住民活動を支援する。多摩源流の再生基金:多摩源流の豊かな自然と森林を有する小菅村を愛し、その存続願う人たちや企業などから寄付金を募り、心癒される豊かな多摩川源流の森を保全し、水をはぐくみ、川を守り、未来を託す子どもたちの育成や多摩川流域住民との交流を図る。源流景観保全基金:源流の良好な自然環境の保護を図るために必要な土地(土地の定着物を含む。)の円滑な取得、自然環境の適切な利用を図るために必要な施設の維持又は地域の景観の形成に関する活動の推進に係る事業の実施に必要な経費(増減理由)ふるさと納税について、近年の寄付額は年間2,000万円程度で推移している。寄附金の用途は森と水と川を守る事業、未来の子供たちを育てる事業、上下流の交流を促進する事業、村長おまかせプランの4つがあり、自然環境の保護や持続可能な村づくり、住民生活向上のための事業に活用している。+(今後の方針)多摩源流の再生基金:ふるさと納税等の寄付金を各種目的毎に積立てているため必要に応じて取り崩しを行う。源流景観保全基金:良好な景観形成のため景観間伐や景観シート等の推進に向け取り崩しを行う予定。
令和5年度は、令和4年度と比較し2.2%の減少となった。順次実施している簡易水道施設の更新工事や、道の駅や住宅等の改修工事の実施が要因であると考えられるが、引続き施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていき、公共施設等の適正管理に努めていく。
類似団体内順位25位/ 91団体
今年度の本村の債務償還比率は本村単体でみると昨年度に比べ約12.2%減少し250.1%となっており、類似団体との差が縮まってきている。要因としては、下水道事業や過疎対策事業等の償還完了によるものである。財政健全化の観点から新規の起債発行の抑制を行っているが、令和8年度以降に想定される第3期地方創生事業の展開に際しては、過疎対策事業債等も重要な財源となり、債務償還比率の上昇が見込まれるので、類似団体の差が広がる可能性が高いため注視していく必要がある。
類似団体内順位43位/ 94団体
有形固定資産減価償却率は類似団体平均で6.6%下回る数値となった。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化対策や施設の統廃合を検討していく。
令和5年度においては類似団体と比較する3.1ポイント高い数値となっており、類似団体よりも比率が高く、前年度からの差も広がっている。これは近年、簡易水道や住宅などの施設更新による新規の起債借入が増加傾向であるためで、今後上昇を抑えられるようにしなければならない。過去5年の傾向をみると少しずつ上昇している点と今後も公共施設の更新工事に充当した起債の償還により上昇することが見込まれる点の2点から平準化を含め計画的な執行と債務管理を続け、必要な施策を講じながら、安定した財政運営に向けた取組みを進めて行く必要がある。
橋りょう・トンネルは人口密度が低く山間部に位置するため積極的な整備が行われておらず、類似団体よりも高い。公営住宅についても類似団体に比べ低い数値となっているが、これは近年の住宅不足を鑑み移住者受入れのため住宅を整備している事が大きな要因である。近年特徴のある一人暮らし用タイニーハウスを多く建設したことで、公営住宅の1人あたりの面積は狭い状況であったが、近年は一般的なアパートメントタイプの住宅を建設しているため面積についてはわずかではあるが改善傾向である。公民館(各地区集会所施設)については中央公民館の大規模改修を経て、コワーキングスペース、ファブラボ、トレーニングルーム等を整備したことにより村内外の利用者が増えている事から適正な規模となっており、公民館については、平成29年度に改修を実施したため、類似団体に比べ低く適正に管理されていると考える。全体を通し、1人当たり数値が高い施設が多い状況が続いているが、老朽化に伴う社会資本や公共施設への投資が増えている一方で、人口減少に歯止めがかからないことが要因であると分析する。
類似団体内順位33位/ 91団体
類似団体内順位50位/ 85団体
類似団体内順位25位/ 87団体
類似団体内順位37位/ 82団体
類似団体内順位47位/ 89団体
類似団体内順位3位/ 62団体
当村の特徴としては、一般廃棄物処理施設を除くいずれの施設においても一人当たり面積が類似団体に比べ大きいことが分かる。その中でも特に体育館・プールについては利用状況や施設の状況をみて、今後施設の統廃合を検討していくが、体育館については災害時の観光客の避難施設としても活用もあるので統廃合は慎重に行う必要がある。また消防施設については、類似団体にくらべ14.6ポイント低いが、これは山間部で自然水利の確保が難しい集落が多いことによる防火水槽等の消防施設の整備が進んでいるためである。今後も更新・適切な管理に努め村民の安心安全の為に維持していく。
類似団体内順位21位/ 68団体
類似団体内順位21位/ 66団体
類似団体内順位57位/ 67団体
類似団体内順位1位/ 7団体
類似団体内順位16位/ 80団体
類似団体内順位15位/ 91団体
一般会計等において、令和6年度末の資産は6,596百万円、負債は1,414百万円となっている。資産は令和2年度の7,093百万円から減少傾向が続き、令和6年度には6,596百万円となった。負債についても1,502百万円(R2)から1,414百万円(R6)へと緩やかに減少している。この背景には、少子高齢化や人口減少(R7.1.1現在616人)が進む中、インフラの更新投資と老朽化資産の減価償却の進行により、有形固定資産等の残高が減少していることが推察される。負債については、地方債の着実な償還が進んでいるものの、小規模自治体における社会資本整備の維持負担が継続しているものである。全体および連結ベースでは、令和6年度に資産(8,771百万円/8,891百万円)、負債(2,941百万円/2,915百万円)ともに大きく増加している。背景として、公営企業会計や第3セクター等関連団体等を含めた網羅的な把握において、特定年度におけるインフラ資産の再評価や新規整備、あるいは企業債の変動が影響しているものと推測される。今後の改善に向けた取り組みとして、引き続き公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化および長寿命化を推進し、将来的な維持管理・更新コストの縮減を図っていく。
一般会計等において、令和6年度の純経常行政コストは1,336百万円、純行政コストは1,335百万円となった。令和2年度の1,158百万円から増加傾向が続いている。人口600人台の小規模自治体でありながら、広大な面積(52.78km)を有する地理的特性から、道路や橋梁、上下水道などのインフラ維持管理コストや、高齢化に伴う社会保障関係経費、物価高騰の影響等による経常的な行政サービスのコストが増加傾向にある。全体(1,592百万円)および連結(1,688百万円)についても、一般会計等と同様に増加傾向が続いている。今後の改善に向けた取り組みとして、国庫支出金や地方交付税の適切な活用に加え、ふるさと納税などの自主財源の確保や外部資金の積極的な獲得により、一般財源の負担軽減を図るとともに、デジタル技術や行政手続きのオンライン化、業務の効率化・共同化を推進し、人件費をはじめとする経常的経費の抑制に努めていく。
一般会計等において、令和6年度の純資産残高は5,182百万円であり、純資産変動額は△198百万円となった。純資産残高は令和2年度の5,492百万円から減少傾向にあり、また、各年度差額はマイナス(赤字基調)が続いている。行政コストが税収等の一般財源を上回る構造となっており、資産形成につながる投資よりも減価償却費等のコスト計上額が上回っていることが純資産の減少要因であると考えられる。全体および連結においても純資産残高の推移に同様の傾向が見られるが、連結等では補助金等受入による変動もあり、多角的な視点での検証が必要である。今後の改善に向けた取り組みとして、歳入構造の強化と歳出見直しの徹底を行い、毎年度の行政コストと財源の均衡化を目指していく。投資的事業の実施にあたっては、その必要性と費用対効果を厳格に審査し、持続可能な財政運営を目指していく。
一般会計等において、令和6年度の資金収支は、業務活動収支が119百万円のプラス、投資活動収支が140百万円のマイナス、財務活動収支が37百万円のマイナスとなった。業務活動収支は黒字を維持しているものの、黒字幅は縮小傾向である。投資活動収支は毎年度マイナスが続いており、インフラ整備等の投資が継続して行われている。日常的な行政活動による資金獲得(業務活動)の余力が縮小する一方で、簡易水道をはじめとする地域インフラの維持・更新のための投資支出が継続しているため、起債の償還を含めた財務活動とあわせ、資金繰りの管理が肝要である。今後に向けては、計画的な資金管理を行い、キャッシュ・フローの状況を的確に把握するとともに、地方債の発行にあたっては、将来の償還負担が過度にならないよう、充当財源や利率を精査し、健全な資金繰りを維持していく。
住民一人当たり資産額は人口減少が進行しているものの、資産全体の減少を上回るペースで人口が減少しているため、令和6年度は1,070.8万円(類似団体平均800.8万円)と高水準で横ばい傾向にある。有形固定資産減価償却率は令和6年度は66.0%(類似団体平均63.5%)と、年々上昇傾向にある。広大な村域を有する小規模町村として、道路・橋梁や上下水道などの多大なインフラ資産を保有しているため、住民一人当たりの資産額が類似団体平均を大きく上回っている。一方で、過去に整備したインフラの老朽化と減価償却の進行が着実に進んでおり、更新期が到来している。今後については、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の統廃合や長寿命化を計画的に推進し、インフラ維持・更新に係る将来負担の最適化を図っていく。
純資産比率は令和6年度は78.6%(類似団体平均78.5%)と、過去数年にわたり約78%の高い水準で安定的に推移している。将来世代負担比率:令和6年度は19.4%(類似団体平均19.6%)となっており、令和2年度(16.0%)から緩やかな上昇傾向が続いている。純資産比率が高く財務の基礎体力は維持されているものの、インフラの更新等に伴う地方債の発行や将来の負担増大により、将来世代負担比率が微増傾向にある。このことから、現世代と将来世代の負担の公平性を意識した事業選択が求められる状況である。引き続き、投資的事業の実施にあたっては、補助金等の活用や充当財源の精査を行い、将来世代に過度な負担を残さない健全な財政運営を継続していく。
住民一人当たり行政コストは、令和6年度は216.8万円(類似団体平均1450万円)と、過去数年にわたり類似団体平均を大きく上回り、かつ増加傾向にある。人口616人という小規模な自治体でありながら、52.78kmの広大な村域や観光地としてのインフラ管理・行政需要を抱えているため、住民一人当たりに換算した行政コストが非常に高くなる構造的な要因がある。また、高齢化に伴う社会保障関係費の増加や物価高騰も影響している。今後に向け、デジタル化や業務プロセスの見直しによる事務効率化を推進し、経常的な行政コストの抑制に努める。さらに、広域連携や民間活力の活用も視野に入れ、持続可能な行政サービス提供体制の構築を図る。
住民一人当たり負債額は、令和6年度は229.6万円(類似団体平均172.4万円)となっており、令和2年度(212.8万円)から微増傾向にある。これは、過去から現在までの公共インフラ整備に伴う地方債残高が背景にある。人口減少に伴い分母となる住民数が減少していることも、一人当たり負債額が類似団体平均を上回る一因となっている。今後の改善に向けた具体的な取り組みとして、地方債の発行の厳格管理や、計画的な繰上償還や低利な融資への借り換え(公債費負担の軽減)を検討する。投資的経費の優先順位を明確にし、真に必要な事業に絞った起債発行を行う。
受益者負担比率は、令和6年度は12.0%(類似団体平均5.1%)であり、類似団体平均を上回る水準で推移している。業務活動収支は黒字を維持しているものの、投資活動収支との合算ではマイナスとなっている。受益者負担比率が比較的高い水準にあるのは、自発的な値上げではなく人口に対して施設の維持管理コストが重くなっている。今後は人口規模に見合った適正な施設規模へとスリム化を図り、そもそも発生する維持管理コストそのものを総額で引き下げていくことが重要である。
山梨県小菅村の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。