経営の健全性・効率性について
・経営収支比率が100%を超えていることから健全な経営が行われています。経費回収率(約35%)は類似団体並みではあるものの、100%を目指して経費削減を行う必要があります。・使用料収入に関しては、施設整備が完了しており、水洗化率も100%に達していることから、今後、少子高齢化の進行に伴う接続人口の減少に伴い、使用料収入は減少する見通しです。なお、使用料単価を国の指導値より高く設定していることから、料金改定による増額を見込むことは難しいと考えています。・支出に関しては、汚水処理原価が600円/㎥程度と高く、使用料単価を約380円/㎥上回っていることから維持管理費を使用料で賄えない状況にあります。今後、施設の改築更新の際に、ダウンサイジングや省エネ型の効率的な機器を選択することで、更なる維持管理費の削減に努める必要があります。・維持管理費や起債償還等に係る費用については、一般会計からの繰入金に頼っているところがあり、流動比率が類似団体に比べ低い状況にあります。
老朽化の状況について
・平成16年度に一部供用を開始した新しい施設であるため、類似団体に比べ、有形固定資産減価償却率が小さくなっています。・管渠施設の老朽化は進行しておらず、改築更新の予定もありません。
全体総括
・現時点では、経常収支比率が100%を超えていることから健全な経営が行われています。しかし経費回収率については類似団体並みであるものの、約35%にとどまっていることから、維持管理費の削減に努め、経費回収率100%を目指すものとします。また、流動比率が類似団体に比べ低いため、収入増加・支出削減に努めます。・収入に関しては、今後少子高齢化の進行に伴う接続人口の減少に伴い、使用料収入は減少する見通しです。・支出に関しては、汚水処理原価が使用料単価を大きく上回っていることから、今後施設の改築更新の際に、ダウンサイジングや省エネ型の効率的な機器を選択することで、更なる維持管理費の削減に努める必要があります。