特定環境保全公共下水道 特定地域排水処理施設 公共下水道 農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用)
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税収入の減による基準財政収入額の減と、合併特例債などの元利償還金の増による基準財政需要額の増により、平成22年度と比較して0.03ポイント悪化し、0.84となり、類似団体の平均を0.01ポイント下回った。今後、市庁舎建設に係る合併特例債の元利償還も本格化することから、今後も基準財政需要額が増となり、さらなる指数の悪化が見込まれる。こうしたことから、新たな課税客体の創出などの歳入確保や歳出事業の見直しに取組み、より一層の財政基盤の強化に努める。
経常収支比率は、平成22年度と比較して4.1ポイント悪化している。これは、地方税が市内主要企業の会社更生法適用の関係から大幅に減となったことと、歳出の人件費において退職手当組合の負担金が増となったことによるものである。類似団体の平均を1.3ポイント上回っているものの、今後、高齢化の進展により扶助費の増加も見込まれることから、今後も、経常経費の削減に努めていく必要がある。
人件費、物件費及び維持補修費の決算額が類似団体の平均を上回っている要因は、近隣市町から常備消防業務を受託していることが主な要因となっている。今後は、新たな施設に係る物件費の増や老朽化した施設の維持補修費の増も見込まれるため、施設の管理方法の見直しや職員の適正化を行い、より一層の経費削減に努める。
地方債の繰上償還により元利償還金が減となったことにより、平成22年度と比較して、1.1ポイント改善し、8.7%となった。類似団体の平均とほぼ同水準にあるものの、今後、市民ホールの建設などにより市債の発行額も多額となる見込みであることから、今後も引き続き、地方交付税措置のない地方債の発行は行わない方針のもと、将来への負担を考慮した地方債の発行に努める。
将来負担比率は、平成22年度と比較して15.4ポイント改善し、18.1%となった。これは、地方債の繰上償還と関係する一部事務組合の地方債現在高が大きく減となったことによるものが主な要因となっている。今後は、市民ホールの建設などが予定されており、市債の発行額も多額となる見込みであるが、将来世代に大きな負担を残さないよう普通建設事業の精査と地方債の発行抑制に取り組み、財政の健全化に努める。
類似団体平均と比較すると、ここ数年ほぼ同水準で推移しているものの、平成23年度は、退職手当組合負担金が増となったことなどにより、平成22年度と比較して2.3ポイント悪化し、28.2%となっている。今後も、経常経費の抑制の必要性から、事業の見直しや定員の適正化に努め、人件費の抑制を図る必要がある。
物件費については、今年度、類似団体の平均を下回っているものの、今後、新たに建設される市民ホールなどに多額の維持管理費が必要となることが見込まれるため、今後も施設管理に指定管理者制度を用いるなど民間を活用したコストの削減に努めていとともに、老朽施設の整理統合などを行い物件費の抑制に努めていく必要がある。
扶助費に係る経常収支比率は、本市の高齢者の割合が低いことから類似団体の中では上位に位置している。しかし、今後は、本市においても高齢化率の上昇により経常収支比率も悪化するものと思われる。こうしたことから、今後も引き続き、生活保護等に係る資格審査の適正化など扶助費を抑制していく必要がある。
その他に含まれる主な経費は、公営企業等に対する繰出金で、類似団体平均とほぼ同水準にあり、今後も同程度の繰出金が必要な状況にある。しかし、公営企業においては、再度、独立採算の原則に立ち返り、一層の経費削減に努めるとともに、適正な使用料の設定を行い、普通会計の負担を軽減させる必要がある。
補助費については、類似団体の平均とほぼ同水準であるものの、一般廃棄物処理を行っている一部事務組合において処理施設の更新が計画されており、今後、負担金が増額となることも見込まれるため、引き続き、各種団体への補助金などの見直しに努めていく必要がある。
平成19年度から実施してきた地方債の繰上償還の効果により、経常収支比率も徐々に改善してきている。しかし、依然として類似団体の平均を上回っているため、今後も引き続き、将来への負担を考慮に入れたうえでの地方債の発行に努めていく必要がある。
公債費を除いた経常収支比率は、類似団体平均を下回っているものの、今後、公共施設の老朽化に伴う維持管理費の増や高齢化に伴う扶助費の増が見込まれる。加えて、平成27年度より普通交付税の合併算定替えの特例措置が徐々に縮小されることから、より一層歳出事業費の削減に努め、経常収支比率の悪化に歯止めをかける必要がある。
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