出雲市：特定地域排水処理施設

経営の健全性・効率性について

本事業は、個別排水処理事業とあわせ、浄化槽事業会計として実施している。経営状況は、公共下水道等との負担の公平性の観点から料金体系が同一となっており、使用料収入等の自主財源で維持管理経費を賄う事ができず、市債償還額の不足分をあわせた収支不足額を一般会計繰入金により措置することで収支均衡としている。①収益的収支比率は、使用料収入及び一般会計繰入金等の増により、前年度から2.65ポイント向上している。④企業債残高対事業規模比率は、企業債現在高の減及び使用料収入の増等により、数値は改善している。⑤経費回収率、⑥汚水処理原価は、維持管理経費の増によりそれぞれ数値は悪化している。⑦施設利用率は、昨年度に比べ2.59ポイント下落しているが、本事業は個別の浄化槽設置であり、⑧水洗化率も99.75％と高いことから、数値の大幅な向上は見込めないと思われる。

老朽化の状況について

本事業は、平成15年度から実施した事業であり、法定耐用年数を経過する施設はなく、ブロアポンプ等の機器類について、老朽化の状況に応じて修繕を行っている状況である。今後も適正な維持管理に努めるとともに、老朽化の進行、更新期の到来に備えて、長寿命化、更新の方針等について検討を行う必要がある。

全体総括

本事業は、個別の浄化槽設置という事業であり、水洗化率も高く、使用料収入の増要因は見込めない状況である。引き続き経費の削減等に努め、経営改善を図っていくことが必要である。なお、本事業については、平成29年度で新規の設置事業を終了している。