高野町
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簡易水道事業(法適用)
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2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2020年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政力指数は0.21となっており類似団体平均の0.24、全国平均の0.51、和歌山県平均の0.36と比較して低い水準となっている。今後は主産業である観光関連サービス業を中心に産業全体の振興を進めることで税収の増を図っていく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
歳入の経常一般財源においては普通交付税、地方譲与税、地方消費税交付金が増額し、また減収補填債において令和2年度は追加税目が設定されたことで新たに5,116千円を借り入れたこともあり、経常収支比率の分母は前年度比で134,061千円の増となった。歳出の経常経費について、扶助費や補助費の増額はあったものの、物件費や義務的経費である人件費、公債費が減額し、全体で前年度より44,875千円の減となった。前年度より8.2ポイント改善したが、依然として類似団体平均を上回る。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
令和2年度は、人件費および物件費の決算額はいずれも減額となっているが、人口減少が進んだため、人口1人当たり人件費・物件費等決算額は前年度比で0.4%増となり依然として類似団体平均を上回っている。今後も人口減少により数値は上昇すると考えられるため、人件費の抑制や予算査定等で物件費、維持補修費を抑制して数値の減少を図る。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
実施済みの給与削減(55歳以上昇給抑制等)により類似団体平均値を5.5ポイント下回り県内でも最低水準であるが、今後も各種手当の総点検を行うなど給与の適正化を行い、引き続きさらなる縮減に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
退職者の補充を最小限にするなど職員数削減に努めているが、人口の減少が顕著であり類似団体平均値を12.13人上回っている。人口に対し面積も広く、また消防署や支所も設置しており職員数の大幅な減は難しいが、退職者の補充を最小限に努めつつ、今後も適正な定員管理を行っていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
令和2年度は緊急性の低い新規の普通建設事業を抑制したため、地方債現在高は減少した。一方で令和3年度以降に大型の普通建設事業を行うため、今後地方債現在高は増加する見込みである。それに伴い元利償還金額が増加し、一方で人口減少により普通交付税額や標準税収入額等は減少していくことが想定される。今後は事業効果の再点検により新規発行額の抑制をさらに進めたい。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率は平成23年度以降マイナスで推移している。令和2年度は退職手当負担見込額が増額し将来負担額が増加した。また新型コロナウイルス対策経費に充てるため、ふるさと応援寄附基金を取り崩したことにより充当可能基金残高が減少した。そのため将来負担比率は前年度から比率が増加した。今後も新規事業により借入額の増加が見込まれるが、事業効果の再点検による発行額の削減や交付税算入率の高い起債の有効活用により、将来負担比率がマイナスとなる状態を維持することで後世の負担を少しでも軽減できるよう努力する。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)
人件費
人件費の分析欄
類似団体と比較して職員数が多いため、人件費の比率は類似団体と比較すると10.2%も高い。町単独の消防署や支所があり人件費の削減は容易ではないが、勧奨退職の実施や退職者の補充を最小限にして人件費の削減に努めていく。
物件費
物件費の分析欄
物件費は類似団体平均値を1.2%下回った。令和2年度は賃金を計上しなくなったことにより、経常収支比率が前年度から2.6%の減少となった。今後、光熱水費や事務費の節減に取り組み事務経費の節減に努めていく。
扶助費
扶助費の分析欄
前年度から0.1%増となり、類似団体平均値を0.4%下回っている。今後は資格審査等の適正化や各種手当ての加算等の見直しを進め、削減に努めていく。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は類似団体平均値を2.4%上回っている。その他経費のうち繰出金においては、高野山総合診療所での訪問看護や通所リハビリなど収益事業の拡大、上下水道事業での料金改定などを行うことで、一般会計の負担額を減らしていく。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等は類似団体平均値を3.7%下回っている。町単独の補助金については、従前から廃止や見直しを行っているところであるが、終了期限を設けて効果の検証を行い、事業の仕分けを行うことで一層の抑制に努めていく。
公債費
公債費の分析欄
普通建設事業を抑制し町債の新規発行を控え公債費の削減に努め、令和2年度は類似団体平均値を4.5%下回った。今後も年間発行額が償還額を下回るように努め、引き続き公債費の削減を図っていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の経常収支比率は前年度から7.0ポイント減となり、類似団体平均値を7.7%上回っている。今後、経常経費の抑制に努め、より一層の経常収支比率の改善を図っていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
目的別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり1,532,619円となっている。人口の減少に加え、令和2年度は新型コロナウイルス対策事業が生じたため大幅に歳出決算額が大きくなったことが原因である。新型コロナウイルス対策事業による影響が大きい目的別歳出は、総務費、衛生費、商工費である。総務費では、特別定額給付金事業により住民一人当たり136,607円増加した。衛生費では、新型コロナウイルスワクチン接種事業と水道料金および下水道料金の無償化事業により住民一人当たり24,106円増加した。商工費では、新型コロナウイルス対策事業継続化給付金および新型コロナウイルス対策観光事業者緊急支援補助金により住民一人当たり157,207円増加した。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり1,532,619円となっている。人口の減少に加え、令和2年度は新型コロナウイルス対策事業が生じたため大幅に歳出決算額が大きくなったことが原因である。新型コロナウイルス対策事業による影響が大きい歳出性質は、補助費等および繰出金である。補助費等において、新たに特別定額給付金、新型コロナウイルス対策事業継続化給付金、新型コロナウイルス対策観光事業者緊急支援補助金を支出したため、住民一人当たりでは補助費等が282,832円の大幅な増加となった。繰出金において、令和2年度は町民の生活応援のため水道料金、下水道料金の無償化を行った。これによって特別会計において減収した金額を一般会計が繰出金として支出したため、住民一人当たりでは繰出金が16,925円の増加となった。
実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)
分析欄財政調整基金の現在高は、令和2年度は新型コロナウイルスの影響により実施できなかった事業が複数あったため発生した余剰金を積み立て、972,181千円となり、前年度末より増額(前年度比+122,668千円)となった。令和2年度実質収支は127,440千円となっており、実質単年度収支は154,717千円となった。財政調整基金の残高は金額で1,000,000千円、標準財政規模比で50%以上を維持することを目標としているが、平成30年度に大幅な取崩しをして以来その基準を下回っている。今後は事業の見直しと経費の削減をさらに進めていくことで健全化を図っていく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)
分析欄【一般会計】令和2年度は前年度比1.22%の増加となった。今後は少子高齢化による人口減少や、普通交付税の減が見込まれることから、引き続き財政の健全化を図っていく。【水道事業会計】平成17年度に使用料アップをおこなった結果、一旦落ち込んだものの年々微増となっていたが令和2年度は標準財政規模が大きく増加したため微減となった。【介護保険特別会計】一般会計からの繰入のほか介護保険基金繰入金の取崩により財政運営をおこなっており、保険給付費の増減見通しにより4.0%以内の範囲内に留まっている。【国民健康保険特別会計】一般会計からの繰入のほか、国民健康保険基金の取崩しによる財政運営をおこなっており、医療費の増減見通しなどにより4~6%で推移している。【国民健康保険高野山総合診療所特別会計】平成24年度に病院から診療所となり赤字補填分を一般会計から繰入をおこなっている。【簡易水道特別会計】一般会計からの繰入で財政運営をおこなっていることから1.0%以内の範囲内に留まっている。【下水道特別会計】一般会計からの繰入で財政運営をおこなっていることから1.0%以内の範囲内に留まっている。【国民健康保険富貴診療所特別会計】一般会計からの繰入で財政運営をおこなっていることから1.0%以内の範囲内に留まっている。【その他の会計(黒字)】その他の会計(黒字)には、後期高齢者医療特別会計、生活排水処理事業特別会計、農業集落排水事業特別会計が含まれている。どの会計も一般会計からの繰入で財政運営をおこなっており、0.5%以内の範囲内に留まっている。一般会計からの繰入により実質的に赤字を補てんしている会計についてはそれぞれ独立採算を目指した料金の改定や経費の削減等による合理化を進めることで、連結実質黒字額をさらに増加させる。
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実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄【元利償還金】令和2年度は償還が進み元金償還金は4百万円減少したが、道路や橋梁などの長寿命化事業や、電線類の地中化のために発行した起債の元金償還が始まるため今後は増加する見込みである。【減債基金積立不足算定額】平成28年度に満期一括償還をおこなったため、減債基金積立不足算定額が生じた。【満期一括償還地方債に係る年度割相当額】平成28年度の満期一括償還に係る年度割相当額である。【公営企業債の元利償還金に対する繰入金】令和2年度は新型コロナウイルス対策繰出金が発生し繰出金総額が増加したため、11百万円増額となった。【組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等】橋本周辺広域市町村圏組合(ゴミ施設)の負担金であり、令和2年度以降は減少していく見通しである。【算入公債費等】過去からの起債に対する基準財政需要額であり、令和元年度以降は災害復旧事業費に係る基準財政需要額の増より増額となっている。【実質公債費比率の分子】元利償還金等(A)の合計額は増加したが、算入公債費等が大きく増加したため、実質公債費比率の分子は前年度に比べ減少した。今後は起債の年間発行額を償還額以内に抑えていくことに加えて、交付税算入率の高い起債を有効活用することで数値のさらなる改善を目指す。
分析欄:減債基金平成28年度におこなった一括償還に係るもの。
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将来負担比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄【一般会計等に係る地方債の現在高】過疎対策事業債の発行額が減少し、臨時財政対策債の償還額が発行額を上回ったことで、前年度比79百万円の減額となった。【公営企業債等繰入見込額】下水道会計において新規借入が多く、78百万円増額となった。【組合等負担等見込額】橋本周辺市町村圏組合(ゴミ処理施設)に係る負担金であり、平成21年度に建設事業は終了したため以後は減少傾向となる。【退職手当負担見込額】組合等積立額が減少したため退職手当負担見込額は141百万円増額となった。【充当可能基金】令和2年度は新型コロナウイルス対策事業に充当するため、ふるさと応援寄附基金を取崩し、充当可能基金全体で319百万円の減額となった。【充当可能特定歳入】住宅使用料の充当先である元金償還金について充当率が94.1%から100.0%に増加し、充当可能特定歳入は増加した。【基準財政需要額算入見込額】公債費の算入見込額が減少し、76百万円の減額となった。【将来負担比率の分子】令和2年度は新型コロナウイルス対策事業に充当し、充当可能基金が減額されたため、将来負担比率の分子は増額となった。これにより将来負担比率は前年から55.7ポイント増加した。今後は起債の年間発行額を償還額以内に抑えていくことに加えて、交付税算入率の高い起債を活用することで数値のさらなる改善を目指していく。
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基金残高に係る経年分析(2020年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金においては、令和2年度は新型コロナウイルスの影響で実施できなかった事業が複数あり、余剰金を積み立てたことで残高は122百万円増加した。ふるさと応援寄附基金においては、例年充当していた事業に加え、新型コロナウイルス対策事業に充当したことで残高は486百万円減少した。公共施設整備基金においては、余剰金40百万円を積み立てをし残高は40百万円増加した。これらにより、基金全体では残高は318百万円減少した。(今後の方針)財政調整基金において、財源不足を補う目的でおこなう取崩しが必要とならないよう努める。その他特定目的基金において、積立と取崩しのバランスを考慮し、充当する事業を精査し残高が大きく減少しないよう努めていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)令和2年度は新型コロナウイルスの影響で実施できなかった事業が複数あり、余剰金を積み立てたことで基金残高は増加した。(今後の方針)標準財政規模の1/2である1,000百万円以上を確保することを方針としているため、今後さらに財源不足による取崩しが必要とならないよう事業の見直しと経費の削減をすすめていき、可能であれば新規の積立をおこなう。
減債基金
減債基金
(増減理由)平成28年度に実施した一括償還以降、新規の積立・取崩しをおこなっていない。(今後の方針)新規の積立・取崩しをおこなわず現状を維持する。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・ふるさと応援寄附基金においては、①町長にお任せ(使途指定なし寄附金)、②町の活性化を応援する事業、③安心・安全で健やかなまちづくりを応援する事業、④歴史・文化を継承し、自然・環境を保全する事業、の4つの事業に用いる。・地域福祉基金においては、高齢者・障害者等の保健福祉の増進に用いる。・公共施設整備基金においては、老朽化の進む公共施設等の整備に要する経費に用いる。・街並み景観及び自然景観振興整備基金においては、景観条例に定める指定地区の振興と整備に用いる。・森林整備基金においては、森林の整備を進め長期的な計画を持続していくために用いる。(増減理由)・ふるさと応援寄附基金においては、積立金34百万円に対し、新型コロナウイルス対策事業に520百万円を取崩し、残高は486百万円減少した。・地域福祉基金においては、果実運用型のため新規の積立・取崩しをおこなっていない。・公共施設整備基金においては、余剰金40百万円を積み立てをおこなった。・街並み景観及び自然景観振興整備基金においては、積立・取崩しをおこなっていない。・森林整備基金においては、積立・取崩しをおこなっていない。(今後の方針)・ふるさと応援寄附基金においては、今後も充当する事業を十分に精査しつつ取崩していく予定である。・地域福祉基金においては、今後も積立・取崩しの予定はない。・公共施設整備基金においては、今後の公共施設整備において充当する予定であり、剰余金が生じた際に可能な金額を積み立てる。・街並み景観及び自然景観振興整備基金においては、積立・取崩しの予定はない。・森林整備基金においては、町有林管理事業への充当をおこなっていく予定である。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
町の有形固定資産減価償却率は全国平均及び類似団体平均と比較すると高くなっており、増加傾向にある。今後は公共施設個別計画のもと、老朽化の進むものから財政上可能な範囲で順次更新を行っていき、有形固定資産減価償却率の減少に努める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
ふるさと納税によって平成30年度に基金残高が大幅に増加し債務償還比率は負数となった。令和2年度も負数のまま推移している。今後は新規の起債発行を抑制し、基金取り崩しも必要最小限にとどめ、この状態を維持するように努める。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率はマイナスとなっており、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値と比較して高くなっている。今後は公共施設個別計画のもと、老朽化の進むものから財政上可能な範囲で順次更新を行っていき、有形固定資産減価償却率の減少に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率はマイナスとなっており、実質公債費比率は減少傾向になっている。実質公債費比率は類似団体内平均値と比較すると低くなっており、今後も町債の発行を伴う新規事業を抑制しこの水準を維持するように努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)
施設情報の分析欄
施設類型ごとの有形固定資産減価償却率について、【公営住宅】、【認定こども園・幼稚園・保育所】、【学校施設】、【公民館】、【児童館】が類似団体平均を上回っている。これらの施設については、公共施設個別施設計画にもとづき、それぞれ以下の方針で更新・除却の検討を進めている。【公営住宅】については、用途廃止も念頭に入れながら予防保全的な修繕を周期的に行い長寿命化を図る。【認定こども園・幼稚園・保育所】【学校施設】【公民館】については、高野町学びの交流拠点として複合施設化を行うため令和2年度から債務負担行為を設定し事業を進めている。【児童館】については、更新を予定しているが、他の公共施設の検討結果次第では統廃合も考えられている。
施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)
施設情報の分析欄
施設類型ごとの有形固定資産減価償却率について、【体育館・プール】、【福祉施設】、【市民会館】、【一般廃棄物処理施設】、【庁舎】、【消防施設】が類似団体平均を上回っている。これらの施設については、公共施設個別施設計画にもとづき、それぞれ以下の方針で更新・除却の検討を進めている。【体育館・プール】については、避難所指定を受けているため、日常的な定期点検を実施し安全な利用に努めている。【福祉施設】については、更新を予定しているが、他の公共施設の検討結果次第では統廃合も考えられている。【市民会館】については、除却し他の施設へ機能集約することを検討している。【一般廃棄物処理施設】については、現在焼却を行っていないため除却を検討している。【庁舎】については、他の施設への機能移転を視野に入れ、新庁舎を建設するべきか検討を進めている。【消防施設】については、役場新庁舎の建設と合わせて検討している。
財務書類に関する情報①(2020年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が478百万円減少(2.8%)し、負債総額は59百万円増加(+1.5%)している。資産において、固定資産は423百万円減少し、流動資産は156百万円増加した。固定資産の減少要因は、ふるさと寄付基金の減少(7,072百万円6,586百万円)および、有形固定資産(8,528百万円⇒8,341百万円)の減価償却による減少である。流動資産の増加要因は、財政調整基金の増加(875百万円→1,004百万円)である。負債において、固定負債は53百万円増加し、流動負債は7百万円増加した。固定負債の増加要因は、退職手当引当金の増加(500百万円⇒651百万円)である。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、純経常行政コストが237百万円増加(+7.6%)し、純行政コストが869百万円増加(+27.3%)している。純経常行政コストの増加要因は、会計年度任用職員制度の開始に伴う人件費の増加が主な理由である。純行政コストと純経常行政コストとの差は、臨時損失として計上した新型コロナウイルス感染症対策として実施した給付金等が主な理由である。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、純資産残高は537百万円減少(4.1%)している。純資産残高の減少要因は、【1.資産・負債の状況】に記載したとおり、ふるさと寄付基金残高の減少(7,072百万円6,586百万円)および、有形固定資産(8,528百万円8,341百万円)の減価償却による減少である。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支が44百万円増加し、投資活動収支が75百万円増加し、財務活動収支が29百万円減少している。業務活動収支の増加要因は、業務収入に含まれる地方交付税額の増加(1,793百万円1,900百万円)である。投資活動収支の増加要因は、投資収入に含まれるふるさと寄付基金の繰入金の増加(250百万円520百万円)である。財務活動収支の減少要因は、地方債発行収入の減少(280百万円243百万円)である。
財務書類に関する情報②(2020年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は類似団体平均を下回っている。これは取得価額が不明なために備忘価額の1円で評価している道路・橋梁が数多くあるためである。歳入額対資産比率は類似団体平均を下回っている。令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策のため歳出額が増加し予算規模が増大したことから歳入総額も増加したため、歳入額対資産比率は減少した。有形固定資産減価償却率は類似団体平均を上回っており、老朽化の進む各固定資産の更新が課題である。今後は公共施設個別管理計画にもとづき適切に更新を進めていくよう努める。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均を上回っている。これは平成30年度に多額のふるさと寄付金を基金として積み立てたためである。一方で人口減少から長期的には町税及び地方交付税の減少が想定されるため、今後は純資産比率が減少していくと想定する。将来世代負担比率は類似団体平均を上回っている。今後老朽化が進む学校施設等の更新を予定しており、固定資産額の増加と負債額の増加が見込まれる。国や県の補助金を積極的に活用し、可能な限り起債の発行を抑制することで将来世代の負担を軽減するよう努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策経費により純行政コストが増加した。今後も事業の見直しによる物件費・補助費の削減や、勧奨退職の実施や退職者の補充を最小限にすることによる人件費の削減を図り、純行政コストの抑制に努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っている。令和2年度は退職手当引当金が増加し負債額は微増となったが、今後は令和3年度から令和6年度まで学校施設の新設事業を予定しており、より一層の負債額増加が見込まれる。基礎的財政収支は類似団体平均を下回っている。令和2年度は地方交付税や森林環境譲与税の増加により業務活動収支が増加した。今後は積極的に国や県の補助金を活用し収支を改善するよう努める。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均値を下回っている。令和2年度は移転費用である他会計への繰出金が新型コロナウイルス感染症対策に要する繰出金により増加し、経常費用が増加したが、一方で分子である経常収益がふるさと寄附金によって増加したため、前年度から受益者負担比率は増加した。今後は公共施設の個別管理計画にそって利用の促進を図り、経常収益が増加するように努める。
類似団体【Ⅰ-2】
木古内町
奥尻町
寿都町
黒松内町
泊村
神恵内村
上砂川町
上川町
占冠村
音威子府村
大船渡市
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