地域において担っている役割
地域の基幹病院として急性期医療(ER救急、小児救急、急性期心疾患、周産期)を担うとともに、専門的で高度な医療の提供を行っている。
経営の健全性・効率性について
新型コロナウイルス感染者の発生による2週間の診療等の休止や、患者の受診控え等の影響により、医業収益が減少し、これまで順調に上昇してきた経常収支比率、医業収支比率が低下した。入院・外来単価は年々向上しているものの、費用面では、医業収益に対する材料費の割合が類似病院の平均値よりも高くなっており、単価引き下げに努めている。
老朽化の状況について
開院から5年半が経過し、有形固定資産減価償却率は年々増加している。開院時に取得した器械備品は、償却期間が順次満了しており、器械備品減価償却率は類似病院平均値とほぼ同様の数値となってきている。また、1床当たりの有形固定資産額は年々増加しているが、類似病院の平均値よりも低い状況にある。
全体総括
令和元年度は、医療サービスの質的向上を図り、安全安心な医療の提供と患者満足度を高めるとともに、収益確保や経費節減に努めた。患者数の増への対応及び病院機能の強化に取り組んでいたが、新型コロナウイルス感染者の発生による診療休止等の影響により年間赤字となるなど、病院経営に大きな影響を受けた。今後も、看護師をはじめとした医療スタッフの確保を引き続き進め、病院改革プラン数値目標をもとに一層の収支改善、経営安定に取り組んでいく。