伊丹市:伊丹病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

地域において担っている役割

市立伊丹病院は公立病院として地域に必要とされる急性期医療の提供に努め、市民の生命と健康を守ってきた。地域医療支援病院として地域の診療所からの紹介患者を受け入れると共に、救急病院として急性期患者の受け入れを中心に阪神北準圏域における伊丹市内の救急車の受け入れについて基幹的役割を担っている。また、日本病院機能評価機構の認定病院(3rdGVer1.1)を取得し、臨床研修における臨床研修医指定病院として、地域における医療の質の向上や、完結率の向上、医師の研修体制の充実を図ってきている。

経営の健全性・効率性について

平成30年度は入院収益・外来収益の増加により、経常収支比率および医業収支比率ともに前年度より上昇した。また、入院及び外来患者1人1日当たり収益、病床利用率についても前年度を上回る結果となった。しかしながら、医業収支比率は100%を下回る状況は依然として続いており、累積欠損金比率も逓減しているが、なお40%を超える状態が続いている。今後さらなる収支の改善に向け、地域と連携をとりながら紹介率の向上、病院広報の強化、クリニカルパスの強化、手術室の効率的な運用など積極的な取組を進めていく。

老朽化の状況について

当院の建物は昭和58年に建てられたもので、特に設備の老朽化が著しく進んでいる。そのため年次計画に基づく計画保全を実施しているが、経年劣化による故障・漏水等が発生している。多くの自治体病院は築後30~40年くらいで建て替えを行っているの中で、現在の病室の7割以上は病床の広さが現行基準に適合していないという状態、高度急性期病床、回復期病床の不足などの現状の地域医療を考慮すると、統合再編を踏まえた建て替えを考える時期にさしかかっている。

全体総括

近年、施設の老朽化が進み、医療技術の進歩に沿った機器の整備が伴わず、それを一つの要因として医師の確保が困難とされる中で高度な医療技術を必要とする心血管疾患及び脳血管疾患等の患者の多くが、高度急性期病院が集中する阪神南圏域など市外の医療機関で入院されている。平成31年2月の「市立伊丹病院あり方検討委員会検討報告書」での提言をふまえ、当院と近畿中央病院は統合を前提とした協議を行うこととなった。両病院が担うべき役割等を明確にしながら持続可能な病院運営に留意しつつ、安定的・継続的に質の高い医療提供体制を構築することにより、市民が住み慣れた地域で安心して必要とされる医療を受診できるよう、地域医療体制が抱える課題の解消に向けて引続き検討会議を実施していく。

類似団体【2】

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