関市：農業集落排水施設【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2020年度）

経営の健全性・効率性について

本市農業集落排水事業は令和2年度から公営企業会計を適用しました。水洗化率は94％を達成し全国平均・類似団体平均を上回っています。また、経常収支比率は101％と、企業債残高対事業規模比率も全国平均・類似団体の平均値を下回っています。企業債残高が事業規模に比して多いのは、事業規模に比べて処理区が多いことが原因です。また、経費回収率・汚水処理原価は、全国平均・類似団体平均を下回っています。これは、施設規模が大きく減価償却費が多額に計上されるのに比べると、集落排水利用料収入が少ないからです。また、流動比率が低いのは、不足額を公共下水道事業からの資金融通で運営しているためです。

老朽化の状況について

農業集落排水事業は、昭和61年の供用開始であるため、比較的新しくまだ老朽化の問題はありません。管渠・設備の老朽化は、個々の管渠・設備の健全性を確認しつつ、施設の延命を図るとともにライフサイクルコストの縮減に努めて行きます。

全体総括

多額な減価償却費に対する農業集落排水利用料の確保については、上下水道事業経営審議会での今後の農業集落排水事業のあり方を踏まえて検討を進めていきます。また、老朽化については、管渠・設備の健全性を確認しながら、施設の延命を図るとともにライフサイクルコストの縮減に務めて行きます。

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