経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率が80%台、⑤経費回収率が70%台と類似団体と比較して低調である。また、⑥汚水処理原価も類似団体と比較して依然高い状況である。これは、汚水処理にかかる費用が使用料以外の収入により賄われているということである。④企業債残高対事業規模比率も類似団体と近似する状況である。これは、地方債利息の微減及び一般会計繰入金の微増によるものである。⑧平成28年度の水洗化率については、算出方法を一部見直している。今後とも使用料収入の一層の増加を図るために、引き続き未接続者に対して接続要請を行う必要がある。
老朽化の状況について
③管渠改善率については、管渠築造から36年経過したものも一部存在するため、緊急性や優先度を考慮した施設の更新、修繕計画を検討する時期に来ている。老朽化対策については、建設費と維持管理費の財政バランスを考慮して進める事が必要がある。
全体総括
企業債の償還については、一般会計繰入金を補填しており、この依存度が高くなっている。施設の老朽化対策については、今後とも計画的で効率的に実施できるよう進めていく必要がある。また、使用料については、平成20年から平成24年に3度に分けて段階的に改定を実施した経緯があるので、これを踏まえて今後とも検討していきたい。