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地方財政ダッシュボード

熊本県玉名市の財政状況(2015年度)

🏠玉名市

地方公営企業の一覧

簡易水道事業 末端給水事業 公共下水道 農業集落排水 特定地域生活排水処理


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

・地方消費税交付金の増等により、前年並みを保ったものの、依然として類似団体の平均を0.1ポイント下回っている。人口が減少する中で高齢者の割合は年々増加しており、より効率的な行政運営に努めるほか、企業誘致や定住化促進事業の促進、使用料・手数料の適正化、市税の徴収強化、使用料・手数料の見直し等により、自主財源の確保と財政基盤の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

・合併後10年間は退職者の1/3採用の方針により、職員数の削減に努めた結果、人件費は微減となったが、障害者介護給付・訓練等給付事業や保育所関係事業が増加した扶助費や公債費は増となった。経常収支比率は前年度より1.7ポイント改善しているが、公債費や扶助費については今後も高い水準で推移すると考えられ、平成28年度以降は1/3採用が終了するため、適正な人員配置による人件費の抑制管理、一部事務組合負担金や各種協議会補助金の見直し等を行い経常経費の削減に努める一方、市税の適正な賦課徴収等経常収入の確保にも努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

・類似団体と比較して42,649円低くなっているが、ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っているため、一部事務組合負担金のうち人件費・物件費に充当される分を振り分けると実際の額は増加する。また、退職者の1/3採用により人件費の削減を目指しているが、減少した職員の業務を非常勤職員・臨時職員の雇用や業務委託等により遂行していることもあり、大幅な減少には至っていない。27年度に増加した主な要因は、学童クラブが12クラブから14クラブに増えたことによる委託料の増加などが挙げられる。

ラスパイレス指数の分析欄

・類似団体平均を1.0ポイント上回っている。平成23及び平成24は東日本大震災復興のため国が給与削減措置を行っており、本市でも平成24.7.1から給与削減措置を行ったが、ラスパイレス指数の基準日が4月1日のため指数には反映されていない。仮に国の削減措置がなかった場合は、それぞれ98.8、98.6となり、緩やかな減少傾向にあった。今回の指数上昇の主な要因は、給与制度の総合的見直しが1年遅れたことにより国に比べ定期昇給の上昇率が高かったことによるもので、今後も国、県、各市及び民間との給与水準の均衡を図り、財政状況等を踏まえ給与の適正な執行に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

・類似団体平均を1.41ポイント下回っている。合併後10年間は退職者の1/3採用の方針による定員管理を行い、平成28年4月1日の目標数を上回る削減となった。今後は前述の目標数を基本とし、業務量に応じた職員の配置やアウトソーシングの状況等を踏まえ、適切な定員管理に努める。人口減少の対策としては企業誘致や定住化の促進により人口増加を図り、指数の改善に努めたい。

実質公債費比率の分析欄

・一般会計における都市計画事業費の減少、特定財源に算入される公共下水道事業債の借入額の大幅増等により前年比より0.5ポイント改善したが、過去5年の推移をみると増加傾向にあり、なお類似団体平均値を0.5ポイント上回っている。今後も市民会館建設事業や学校規模適正化事業等の大規模な普通建設事業が見込まれており、合併特例債の発行可能額は残り少ないため、計画的な地方債の発行に努め、比率の抑制を図る。

将来負担比率の分析欄

・平成27年度で大幅に改善した(-24.5ポイント)要因は、公共下水道事業会計の分流式下水道に要する経費の繰出基準割合を引き下げた(0.462→0.226)ことにより将来負担額が大幅減となったこと、都市計画税の充当見込額が大幅増となったこと等が挙げられる。今後は地方交付税の合併算定替の縮減や投資的経費の増加が見込まれる状況であるが、公債費等義務的経費の縮減や基金残高の維持に努め、財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

・合併後10年間は退職者の1/3を新規採用することで人件費の削減に努めており、27年度は対前年度比で職員は15名減となっており、過去5年間と比較しても比率は改善されてきている。合併から10年を経過し、1/3採用は27年度で終了するが、今後も適切な人員管理により人件費の抑制に努める。また、保育所の民営化(公立保育所7園→1園)や指定管理者制度・アウトソーシングの推進により更に比率の改善を目指す。

物件費の分析欄

・過去5年の推移を見たとき物件費が増加傾向にある主な要因としては、指定管理者制度やアウトソーシングの推進、業務の電子化による保守管理費の増、学童クラブ数の増等が挙げられる。玉名市行政改革大綱(平成24年度~平成28年度)に基づき内部管理経費の見直しを行い経費節減を図っており、今後も効率的な財政運営に努める。

扶助費の分析欄

・保育所・認定子ども園関連経費の増、生活保護扶助費の増等により、前年度を0.5ポイント上回り、高い水準で推移している。介護・訓練等給付事業やひとり親家庭支援事業等といった社会保障経費は年々増加しているが、審査の適正化や単独事業の見直し等を行い、サービスの質を確保しつつ、抑制に努める。

その他の分析欄

・比率が前年度を0.6ポイント上回った要因として、道路維持事業費の増、国民健康保険事業会計や介護保険事業会計への繰出金の増が挙げられる。特別会計への繰出金については、税収が主な財源である一般財源の負担を最小限にするため、特別会計の財政健全化に取り組む必要がある。

補助費等の分析欄

・類似団体平均を大きく上回るのは一部事務組合や公営企業会計への負担金・補助金が高額であるためである。前年度に比べ比率が下がっているのは公共下水道会計の分流式下水道に要する経費の繰出基準割合を引き下げたため公共下水道会計補助金が大幅減となったこと等が要因と考えられる。今後も一部事務組合や公営企業会計・各種団体への負担金・補助金等の見直しを継続して行い、適切な支出に努める。

公債費の分析欄

・対前年度比では減少したものの、合併特例債や臨時財政対策債の元利償還金は今後増加が見込まれる。また、今後も市民会館建設事業や学校規模適正化事業等の普通建設事業が控えており、公債費の更なる増加が予想されるため、長期財政見通しによる計画的な地方債の発行に努め、平成31年度以降の予算編成における普通建設事業のシーリングの導入の検討など公債費の抑制に留意していく。

公債費以外の分析欄

・扶助費や特別会計繰出金等が伸びているものの、人件費の削減や企業会計補助金・一部事務組合負担金等の減額により、全体としては下がっている前年度から0.7ポイント下がり、類似団体と比較しても0.5ポイント下回っている。今後も業務効率化による人件費の削減や内部管理経費の見直し、補助費等の適正支出等に努め、財政の健全化を図る。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

・議会費は主に市議会議員共済会負担金率の改定(0.528→0.637)による増である。総務費は主に庁舎建設事業が26年度に終了したことや26年度には収支のプラス分を減債基金に積立てていたことにより減となった。民生費は過去5年を見ても伸び続けており、主な要因は社会保障経費の増や保育所関連経費の増である。また、27年度には国民健康保険事業会計の赤字補てん分として694百万円を繰出金に上乗せしたことも増の要因となっているため、特別会計の財政健全化にも留意していかなくてはならない。衛生費はほぼ横ばいであり、一部事務組合負担金等は減額となっている。農林水産業費は類似団体平均と比較し高い数値で推移しているが、27年度は国の補助事業の減などの影響を受け減となった。商工費は、国の地方創生事業を受けスーパープレミアム付商品券事業と玉名旅行券事業を行ったため、大幅増となっている。土木費は、岱明・玉名線や小浜繁根木線の道路改良事業等により、過去5年で見ても増加傾向にある。長期見通しに基づいた計画的な維持管理や新設事業を行っていく必要がある。消防費は、一部事務組合負担金の減等によりやや減少した。教育費は、学校規模適正化事業(玉陵小・中学校)や横島体育館建設事業等の新設事業、既存施設の改修事業等により大幅に増額した。今後も学校規模適正化事業関係経費や小中学校の空調整備工事などで経費が増加することが見込まれている。災害復旧費は台風15号の被害の復旧経費等により増額した。公債費は微減となり類似団体平均を下回ったが、合併特例債や臨時財政対策債の償還により今後増加の見込みである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

・人件費は前年度と比較して職員15名の削減を行い、職員給与費は削減されたが、退職手当組合負担金が増えた(退職人数+10人)ことが影響し、ほぼ横ばいとなった。物件費は、指定管理やアウトソーシングの推進を受け、主に委託料が増加傾向にある。維持補修費は、主に道路維持事業費や小学校管理費の増加により例年と比べ27年度は増加した。扶助費は社会保障費の増等により早いペースで年々上昇しており、類似団体平均と比較しても開きが広がっている。サービスの質を落とさず扶助費の抑制を図るため、審査の適正化などに力を入れる必要がある。補助費が類似団体平均を大きく上回るのは一部事務組合や公営企業会計への補助金が高額であるためである。国の地方創生事業を受けたスーパープレミアム付商品券事業等により27年度は増となった。普通建設事業の新規分は庁舎建設事業が26年度で終了したため減少した。更新分は基幹業務システム等の更新により増加した。今後も市民会館建設事業や学校規模適正化事業等が控えているため、長期見通しにより計画的に行っていかなければならない。災害復旧事業費は台風15号の被害等により例年を上回った。公債費は27年度で類似団体平均を下回ったが、合併特例債等の償還が今後増加する見込みである。積立金は26年度に収支のプラス分を減債基金に266百万円積立を行ったため、27年度は減に転じた。貸付金は主に中小企業振興預託金等であり、ほぼ横ばいとなっている。繰出金は国民健康保険事業会計に赤字補てん分として694百万円の繰出を行った。市税が主な財源である一般財源で行うため、国民健康保険をはじめとした各特別会計の健全化にも取り組んでいかなくてはならない。今後は主に扶助費や公債費、普通建設事業等が見込まれるため、長期的な視点に立ち、計画的に事業を行うほか、内部管理経費等を見直し、経常的経費の削減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

・実質収支は普通交付税などの一般財源の増加や合併時からの人件費削減により平成20年度以降上昇傾向にある。財政調整基金については、平成21年度から26年度まで取り崩しを行っていなかったが、27年度に財源調整のため約187百万円の取崩しを行った結果、実質単年度収支は2.13ポイントに下降した。普通建設事業の増加等に伴い財政調整基金の取崩しを今後も行うことが予想されるが、標準財政規模の20%の残高維持に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

・平成27年度は国民健康保険事業特別会計の赤字分については、一般会計からの繰入れで補てんを行った。また、簡易水道事業特別会計に赤字が発生しているのは、平成28年度から水道事業会計に統合したため、平成27年度3月末で打ち切り決算となった(例年どおりなら平成28年度5月末が出納閉鎖)ためであり、4月以降の歳入分等は水道事業会計で引き継いでいる。一般会計及びその他の会計では赤字は生じておらず、特に水道事業会計では黒字額が拡大している。今後も各会計で適正な財政運営・企業経営に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

・元利償還金は、過去に実施した繰上償還の影響により-104百万円となった。公営企業の元利償還金に対する繰入金は-48百万円の減額となっているが、主な要因は、公共下水道事業会計繰入金の89百万円の減額、農業集落排水事業会計の37百万円の増額等である。また、算入公債費等が173百万円の減額となっている。これは、主に貸付金元利償還金や公営住宅使用料の減が要因となっている。合併特例債の償還が始まっており元利償還金は更に増額していくため、計画的な地方債の発行に努め、比率の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

・一般会計等に係る地方債の現在高は、繰上償還を行った結果平成25年度までは減少していたが、庁舎整備事業等によりそこから増額している。公営企業債等繰入見込額の減額は、公共下水道会計の903百万円の減額が主な要因である。退職手当負担見込額は職員数の削減により394百万円の減額となった。充当可能財源は、財政調整基金が364百万円増額となったことで充当可能基金が伸びている。また、充当可能特定歳入では、都市計画税収の充当可能額が2,837百万円の増額となっている。早期健全化基準未満だが、市債の計画的発行と可能なものの繰上償還により公債費の将来負担の軽減を図りつつ、財政調整基金総額が標準財政規模の20%以上を維持できるよう可能な限り積立を行う等計画的な財政運営に努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

・将来負担比率は類似団体と比較して低い水準にあり、実質公債費比率は類似団体と比較して高いものの近年は低下傾向にある。特に、将来負担比率については、平成26年度と比較して大幅に改善(▲24.5ポイント)されており、主な要因として、公共下水道事業会計の分流式下水道に要する経費の繰出基準割合を引き下げたこと等があげられる。今後は、市民会館建設事業や学校規模適正化事業等の大規模な普通建設事業が見込まれており、地方債の発行が増加し、将来負担比率や実質公債費率が上昇することが想定されるため、これまで以上に公債費の適正化に努め比率の抑制を図る必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,