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地方財政ダッシュボード

福岡県柳川市の財政状況(2014年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成26年度末30.0%)に加え、市の基幹産業が農漁業中心で企業が少なく、財政基盤が弱い地域であるため、類似団体平均を大きく下回っている。歳入面では、収納率の向上、受益者負担の適正化、未利用財産の売却等を推進する。歳出面では、職員数の削減(全会計で、平成17年4月から平成27年4月までに105人削減)、物件費の削減など、なお一層の自治体経営のスリム化を図るとともに、職員一人一人が創意工夫を発揮し、効果的かつ効率的な行財政運営を行う。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率については、前年度より3.2%悪化して92.1%となっている。これは、前年度に国の要請に基づく給料等の減額を行っていたことなどにより経常的な人件費が増額になったことによるものである。今後は、公共施設の統合再編、事業の選択と集中、受益者負担の適正化など更に踏み込んだ行財政改革の徹底を行っていくことが重要であると考えている。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比較して低くなっているのは、主に人件費が要因である。人口1人あたりの人件費及び人件費に準ずる決算額が69,465円で、類似団体平均の73,685円を下回っており、これは、人口1,000人あたり職員数が、類似団体の7.13人に対し、柳川市は6.51人と約9%低くなっているように、職員数が類似団体に比べ少ないことによるものである。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度の99.8から0.3ポイント下がって99.5となっているが、その要因は、経験年数階層の変動によるもの(-0.3)である。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成25年度の6.58人から平成26年度は6.51人へ減少している。これは、定員削減計画(全会計)が順調に進んでいることが要因である。平成17年現在で602名の職員を平成27年までに81名削減し521人とすることとしていたが、実際には平成27年4月1日現在497人で、今までで105名の削減となっている。

実質公債費比率の分析欄

類似団体より0.7%下回っており、また、本市の前年度比率より0.4%改善している。この主な要因は、任意の繰上償還の実施による公債費の減や、本市の地方債残高の構成が、合併特例債や臨時財政対策債など交付税措置がより手厚い地方債へとシフトして算入公債費が増加しているためであり、今後もこの傾向は続く見込である。今後も、市債の借入にあたっては財政効率の高い地方債を取捨選択するなどして、地方債元利償還金に係る財政負担を適正規模に維持するよう努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体より8.3%下回っており、また、本市の前年度比率より3.0%改善している。これは、算出の分子の構成要素のうち、将来負担額の増加要因である地方債現在高が前年度に比べて増加したものの、将来負担額の減少要因である充当可能基金や交付税算入見込額が増加したことにより将来負担額が減少したことによるものである。今後も、公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、健全な財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人件費に係るものは、平成26年度において26.2%と全国平均及び類似団体平均と比較して高い水準となっている。昨年度より増加している要因としては、平成25年度において給与削減を実施したためである。なお、定員削減計画は順調に進んでおり、平成25年度から平成26年度の職員数は10人減である。今後も給与制度の適正化を行うとともに、定員削減計画を通じて人件費を削減するよう努める。

物件費の分析欄

需用費や委託料の節減を図った結果、前年度より0.3%増加しているものの、類似団体より1.5%低い水準である。今後も、経常経費節減に向けて、事務用品や光熱水費、委託料の内部管理経費について、事務の効率化と創意工夫による改善に努める。また、施設の維持管理については、業務委託の際、費用対効果の検証を常に行うとともに、業務委託の仕様や契約方法の見直しを行い、長期継続契約などの活用により契約総額の削減を図る。

扶助費の分析欄

介護・訓練等給付費、保育所運営費などは依然増加していおり、類似団体平均を上回っている状況が続いている。今後も、資格審査等を適正に行い、健全な財政運営に努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、繰出金の増加による。平成26年度においては、国民健康保険、介護保険に係る繰出金などが増加したことで一般財源所要額が増加し、前年度と比較して0.5%の増加となっている。今後も、経常経費の節減を図るとともに、税や使用料、負担金の徴収をより強化すること等により、事業ごとの経営の健全化に努め、普通会計の負担額の軽減を図る。

補助費等の分析欄

補助費等について、経常的な費用については減少したものの、地方交付税の減額など経常一般財源等収入も減少したため、前年度同様の6.4%で、類似団体より3.9%下回っている。今後も、補助金の交付にあたっては、十分な審査を行い、適正な運用を行う。

公債費の分析欄

平成22年度に借入れた国営筑後川下流土地改良事業繰上償還負担金について、平成25年度から元金償還が開始したことにより一般財源所要額が増加し、数値が上昇している。今後も、地方財政健全化法に基づく、実質公債費比率や将来負担比率などの各種財政指標に常に目配りを行い、地方債の借入にあたっては財政効率の高い地方債を取捨選択するなどして、地方債元利償還金に係る財政負担を適正規模に維持するよう努める。

公債費以外の分析欄

前年度と比較して2.7%増加しているが、類似団体平均より0.5%低い状況にある。区分ごとの類似団体比較としては、前年度と同様に人件費、扶助費、その他(主に繰出金)は平均を上回っている状況である。平成27年度から始まる合併算定替の段階的削減のため、厳しい財政状況となることが予想されるが、行財政改革を徹底することで財政基盤の強化を図り、より健全な財政運営を行う。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

・後年度の公債費負担を軽減するために、決算剰余金については、減債基金への積立を行っている。・実質収支額は、普通交付税、臨時財政対策債発行可能額の増加、各種臨時交付金等の影響から約10億前後で推移しており、平成26年度の実質収支額は約10億円である。・実質単年度収支は、黒字が続いていたが、平成26年度は約2億円の赤字である。これは、実質単年度収支の計算に反映されない減債基金への積立を約7億円行っているため、実質的には黒字の状態が続いている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

全ての会計について、実質収支(公営企業は資金剰余額)は黒字である。また、各会計の実質収支(資金剰余額)の推移もおおむね一定で、今後もこの傾向は続く見込みである。【各会計の推移(単位:千円)】●水道事業会計(資金剰余額)平成221,329,384平成231,430,618平成241,538,782平成251,760,357平成261,992,227●一般会計平成22835,992平成231,209,861平成24946,911平成251,281,103平成26994,146●下水道事業特別会計(資金剰余額)平成2292,674平成2377,237平成2449,136平成2544,091平成2663,397●国民健康保険特別会計平成228,907平成239,132平成24105,276平成253,478平成263,419●住宅新築資金等特別会計平成223,140平成233,467平成243,250平成253,161平成262,729●後期高齢者医療特別会計平成222,512平成234,622平成245,144平成254,326平成263,417●公共用地先行取得等特別会計平成220平成230平成240平成250平成260

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

元利償還金は、任意の繰上償還の影響で平成23年度、平成24年度と減少していたが、国営筑後川下流土地改良事業繰上償還負担金のために借り入れた地方債の元金償還が始まったことにより平成25年度以降は増加している。地方債残高は約320億円から約340億円で推移していいるが、より交付税算入率が高い地方債(交付税算入率:「合併特例債」元利償還金の70%、「臨時財政対策債」元利償還金の100%)の割合が高まっている。そのため、「実質公債費比率の分子(地方債に対する市の実質的な負担額)」は年々減少している。今後も、上記2地方債の借入が中心となる見込みであることから、「実質公債費比率の分子」も減少する見込みである。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

本市の地方債残高において、交付税算入率が高い「合併特例事業債」「臨時財政対策債」が占める割合が増加している。そのため、将来負担額を下げる要因である「充当可能財源等」の「基準財政需要額算入見込額」は、年々増加している。この傾向は今後も続く見込みであるので、「将来負担比率の分子」も減少傾向が続く見込みである。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,