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地方財政ダッシュボード

愛媛県鬼北町の財政状況(2013年度)

🏠鬼北町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

前年度より0.01ポイント上がって0.21となった。人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(26年1月1日現在38.75%)に加え、基幹産業である農林業の低迷、町内に大きな企業がないこと等により、財政基盤が弱く、類似団体平均をかなり下回っている。職員数の削減や施設の統廃合、投資的事業の見直しなどによる経費の削減に努めるほか、町税の徴収体制の強化による自主財源の安定確保に努め、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

前年度と比較すると0.4%の減となった。要因としては、分母である普通交付税が61,008千円減少した以上に、分子である公債費の減(-50,680千円)が大きく、その他、後期高齢者医療繰出金等の減(-23,398千円)が影響している。今年度も全国平均を下回っているものの、類似団体、愛媛県平均を上回っており、適正な人員管理による人件費の抑制、施設の統廃合・民間委託などによる経常経費の削減、普通建設事業の見直しによる公債費の抑制などに努めることにより、経常収支比率の改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比較すると11,331円の増、全国平均と比較すると50,731円の大幅増となっている。これは中山間地域であるがゆえ集落が点在し、その集落ごとに保育所が6ヶ所、また小学校が6校、中学校が2校あることが人件費・物件費等を増加させている。また、消防業務や滞納整理、後期高齢者医療業務を一部事務組合等で行っていることも要因となっている。適正な人員管理による人件費の削減や施設の統廃合、見直し等により維持管理経費をいかに削減していくかが今後の課題である。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度98.9と比較すると7.4ポイント下がっている。これは、国と同じ削減措置を行わなかったことによるものや短大卒25年以上30年未満の経験年数措置の変動によるもの等である。もし、国と同じ削減措置を行っていた場合は95.4となり、類似団体、全国町村平均とほぼ同水準となる。今後もより一層給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

集中改革プランにおける目標は達成しているものの、類似団体平均を2.02人上回っている。これは中山間地域であるがゆえ集落が点在し、その集落ごとに保育所が6ヶ所、また診療所が4ヶ所、公民館が6ヶ所あることなどが要因と考えられる。健全な行財政運営を図るため、定員適正化計画に基づき、機構改革及び事務事業の見直し等を行い、適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

前年度比較すると0.6%の減となっている。分子である元利償還金や一部事務組合が起こした地方債に充てたと認められる負担金(鬼北総合公園整備事業-11,446千円)等が減少したことが要因である。しかし、類似団体及び愛媛県平均と比較するとかなり高い比率となっており、今後の事業計画を十分精査し特定財源を確保、地方債のみに頼ることない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

前年度と比較すると16.0%の減、全国平均並みとなっている。主な要因は、分子である地方債現在高や公営企業債繰入見込額、組合等負担等見込額が減少、更に退職手当負担見込額の対象職員減によるものである。また、財政調整基金や庁舎建設基金、廃棄物処理施設整備基金等の積立により充当可能基金が大幅に増加したことも比率を下げる要因となっている。今後も引続き地方債の借入状況に注視し、事業のローリングにより起債額を平準化することで極端な増加を抑制したり、充当可能基金を増加させるなど、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較すると0.7%下回っているが、一部事務組合の人件費に充てる負担金や農業集落排水事業などの公営企業会計の人件費に充てる繰出金といった人件費に準ずる費用を合計した場合の人口1人当たりの歳出決算額は類似団体平均を大きく上回っており、今後はこれらも含めた広義な人件費経費について抑制していく必要がある。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較すると2.3%、愛媛県平均と比較すると3.2%下回っている。平成25年4月から成川渓谷休養センターを指定管理にし、特別会計を廃止したことが大きく影響していると思われる。今後も施設の見直し等を通じて経常的経費のさらなる削減に努める。

扶助費の分析欄

類似団体平均と比較すると0.7%、愛媛県平均と比較すると5.5%下回っている。人口減少に歯止めがかからず、少子高齢化はますます進行し深刻化、景気回復の兆しも見えず、社会保障経費は今後も増加していくことが予想される。法令を遵守しつつ、適正な給付・審査等により財政を圧迫しないよう努める必要がある。

その他の分析欄

類似団体平均と比較すると2.1%、全国平均と比較るすると1.3%下回っている。他会計への繰出金は「繰出基準」を遵守し、また農業集落排水・浄化槽整備事業については経費を節減するとともに、適正な料金改定を検討する。また、国民健康保険直診事業についても適正な経営計画をたてることなどにより普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

類似団体平均と比較すると2.5%、愛媛県平均と比較すると8.9%上回っている。これは、ごみ処理業務や消防業務、鬼北総合公園管理等を一部事務組合で行っており、その負担金が高くなっているためである。今後も、一部事務組合での建設・改修等計画があるため一時的に上昇するが、それ以降は維持管理経費のみとなるため、必要最低限の負担金となる見込みである。

公債費の分析欄

類似団体平均と比較すると4.0%上回っている。主な要因としては、平成4年度から景気対策として実施してきた道路・橋りょう改良事業の臨時地方道整備事業債の発行額が17億円を超え、元利償還金が本格化しているためである。また、公債費に準ずる費用も類似団体と比較すると大幅に上回っている。今後も交付税措置率の低い地方債は借りない方針とし、必要な普通建設事業に良好な地方債を必要最低限発行することで水準を超えないよう努めている。

公債費以外の分析欄

類似団体平均と比較すると3.3%、愛媛県平均と比較すると1.3%下回っている。普通交付税が歳入の約半分を占め、主な産業もない脆弱な当町であるが、住民サービスを低下させることなく質を高め、今後も経常的経費の削減に努めることはもちろんのこと、中長期的な視点で行財政運営の健全化に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

実質収支比率については、標準財政規模の3~5%程度が望ましいとされているが、H21年度から平成25年度までの5年間はその間に収まっており、おおむね適正な比率となっている。財政調整基金については、合併後取崩すことなく積立を実施しており、順調に増加している。長期的視野に立ち計画的な財政運営を行うために今後も積立てし、普通交付税合併算定替終了後の財源不足等に備える。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

ニュータウン鬼北の里特別会計が赤字決算となった。これは、繰越事業の特定財源である国庫補助金が全額翌年度交付となったことによるものであり、事業全体でみると赤字は生じていない。その他の会計については、前年度に引き続き黒字であった。今後も健全な財政運営に努めていきたい。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

元利償還金は、過疎対策事業債が29,576千円、一般公共事業債が15,001千円、一般単独事業債が14,052千円と大幅に減少し、合計57,132千円のマイナスとなっている。また、組合等が起こした地方債のうち鬼北総合公園に係る公園緑地事業債等が、平成4年債償還終了に伴い11,446千円減少している。また、近年は普通建設事業を見直しし借入額を抑えるとともに、交付税措置へ有利な起債(過疎対策事業債、合併特例債など)以外は借入しない方針とし、実質公債費率の減少に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は一般単独事業債、辺地対策事業債、過疎対策事業債等の償還により120,272千円減少している。また、公営企業債繰入見込額は、水道事業、農業集落排水事業の企業債の償還により67,151千円減少している。組合等負担金見込額は鬼北総合公園整備事業債の償還により減少しているが、今後熱回収施設や汚泥再生処理施設の建設事業が開始されており一次的に上昇する見込みである。充当可能基金を増加させ、交付税措置率の高い地方債を中心に借入れするなど、将来の負担を少しでも軽減し、財政の健全化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,