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地方財政ダッシュボード

愛媛県鬼北町の財政状況(2014年度)

🏠鬼北町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

前年度と同じ0.21となった。過去5年間も横ばいの状況である。人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(27年1月1日現在40.03%)に加え、基幹産業である農林業の低迷、町内に大きな企業がないこと等により、財政基盤が弱く、類似団体平均をかなり下回っている。職員数の削減や施設の統廃合、投資的事業の見直しなどによる経費の削減に努めるほか、町税の徴収体制の強化による自主財源の安定確保に努め、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

前年度と比較すると0.1%の増となった。要因としては、分子である人件費の増(26,728千円)及び障害者支援医療費等扶助費の増(15,384千円)、また分母である普通交付税が77,107千円減少したことが影響している。ただ、今年度の比率は全国、愛媛県、類似団体すべての平均を下回った。今後も適正な人員管理による人件費の抑制、施設の統廃合・民間委託などによる経常経費の削減、普通建設事業の見直しによる公債費の抑制に努めることにより、経常収支比率の低下に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比較すると17,467円の増、全国平均と比較すると60,613円の大幅増となっている。これは中山間地域であるがゆえ集落が点在し、その集落ごとに保育所が6ヶ所、また小学校が6校、中学校が2校あることが人件費・物件費等を増加させている。また、それぞれ業務が電算化され人件費等が抑制する一方、更新費用やシステム構築に年々費用が増加していることも要因となっている。適正な人員管理による人件費の削減や施設の統廃合、見直し等により維持管理経費をいかに削減していくかが今後の課題である。

ラスパイレス指数の分析欄

行政職給料表改定(6級制導入)により、前年度を1.6上回る93.1となっている。ただし、類似団体平均を2.0、全国町村平均を2.7下回っている。今後は各種手当の総点検を行うなど、より一層給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

集中改革プランにおける目標は達成しているものの、類似団体平均を2.14人上回っている。これは面積が広く中山間地域であるがゆえ集落が点在し、その集落ごとに保育所が6ヶ所、また診療所が4ヶ所、公民館が6ヶ所ある地理的な条件から、保育所職員数が多いことなどが要因と考えられる。住民サービスを低下させることなく、機構改革及び事務事業の見直し等を行い、適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

前年度比較すると1.5%の減となっている。分子である元利償還金や一部事務組合が起こした地方債に充てたと認められる負担金(鬼北総合公園整備事業-11,693千円)等が減少したことが要因である。しかし、類似団体及び愛媛県平均と比較するとかなり高い比率となっており、今後の事業計画を十分精査し特定財源を確保、地方債のみに頼ることない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

前年度と比較すると14.0%の減となっている。主な要因は、分子である地方債現在高や公営企業債繰入見込額、組合等負担等見込額が減少、更に退職手当負担見込額の対象職員減によるものである。また、債務負担行為に基づく支出予定額が大幅に減少したことも比率を下げる要因となっている。今後も引続き地方債の借入状況に注視し、事業のローリングにより起債額を平準化することで極端な増加を抑制、また充当可能基金を増加させるなど、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

類似団体平均とほぼ同比率となっている。しかし、一部事務組合の人件費に充てる負担金や農業集落排水事業などの公営企業会計の人件費に充てる繰出金といった人件費に準ずる費用を合計した場合の人口1人当たりの歳出決算額は類似団体平均を大きく上回っており、今後はこれらも含めた広義な人件費経費について抑制していく必要がある。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較すると2.0%、愛媛県平均と比較すると4.1%下回っている。平成25年4月から成川渓谷休養センターを指定管理にし、特別会計を廃止したことが大きく影響していると思われる。今後も施設の見直し等を検討し経常的経費のさらなる削減に努める。

扶助費の分析欄

前年度より0.4%上回ってはいるが、類似団体平均と比較すると0.5%、愛媛県平均と比較すると5.3%下回っている。人口減少に歯止めがかからず、少子高齢化はますます進行し深刻化、景気回復の兆しも見えず、社会保障経費は今後も増加していくことが予想される。法令を遵守しつつ、適正な給付・審査等により財政を圧迫しないよう努める必要がある。

その他の分析欄

類似団体平均と比較すると2.0%、全国平均と比較るすると1.2%下回っている。他会計への繰出金は「繰出基準」を遵守し、また農業集落排水・浄化槽整備事業については経費を節減するとともに、適正な料金改定を検討する。簡易水道事業については法適化(上水道事業への統合)を検討し繰出金を削減、また、国民健康保険直診事業についても適正な経営計画をたてることなどにより普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

類似団体平均と比較すると2.7%、愛媛県平均と比較すると9.3%上回っている。これは、ごみ・し尿処理業務や消防業務、鬼北総合公園管理等を一部事務組合で行っており、その負担金が高いためである。今後も、一部事務組合での建設・改修等計画があるため一時的に上昇するが、それ以降は維持管理経費のみとなるため、必要最低限の負担金となる見込みである。

公債費の分析欄

類似団体平均と比較すると2.7%上回っている。主な要因としては、平成4年度から景気対策として実施してきた道路・橋りょう改良事業の臨時地方道整備事業債の発行額が17億円を超え、元利償還金が本格化しているためである。また、公債費に準ずる費用も類似団体と比較すると大幅に上回っている。今後も交付税措置率の低い地方債はできる限り借りない方針とし、必要な普通建設事業に良好な地方債を必要最低限発行することで水準を超えないよう努める。

公債費以外の分析欄

類似団体平均と比較すると2.9%、愛媛県平均と比較すると1.3%下回っている。普通交付税が歳入の約半分を占め、主な産業もない脆弱な当町であるが、必要最小限の経費で最大の効果が得られる事業を厳選し、住民サービスを低下させることなく質を高め、今後も経常的経費の削減に努めることはもちろんのこと、中長期的な視点で行財政運営の健全化に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

実質収支比率については、標準財政規模の3~5%程度が望ましいとされているが、平成22年度から平成26年度までの5年間は、ほぼその間に収まっておりおおむね適正な比率となっている。財政調整基金については、合併後取崩すことなく決算剰余金を中心に積立てを実施しており、順調に増加している。今後も長期的視野に立ち計画的な財政運営を行うために積立てし、普通交付税合併算定替終了後の財源不足等に備える。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

前年度ニュータウン鬼北の里特別会計が赤字決算となったが、今年度は全会計黒字決算となった。病院事業会計においては、入院患者数増に伴い収入が増加、3年ぶりに経常利益が出たが、全体的な収益増までには及ばず、損失を計上することとなった。また、地方公営企業会計制度の見直しが図られ、資本剰余金の処分制限の廃止、補助金等により取得した資産の償却制度の変更等が適用になり、営業外収益が増加したため黒字額が増加した。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

元利償還金は、過疎対策事業債が49,596千円、一般単独事業債が22,185千円、一般公共事業債が12,086千円と大幅に減少し、合計90,177千円のマイナスとなっている。また、公営企業債の償還にしたと認められる繰入金が水道事業で21,000千円、農業集落排水事業で11,434千円減少し、合計32,227千円減少した。組合等が起こした地方債のうち鬼北総合公園に係る公園緑地事業債等が、平成5年債償還終了に伴い11,693千円減少している。今後、借入額を抑えるとともに、交付税措置へ有利な起債以外は借入しない方針とし、実質公債費率の減少に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

債務負担行為に基づく支出予定額が、近永アルコール工場跡地取得事業等大幅に減少し、全体で287,220千円減少している。また、公営企業債繰入見込額は、水道事業で89,510千円、農業集落排水事業で63,739千円減少し、全体で企業債の償還により179,564千円減少している。組合等負担金見込額は鬼北総合公園整備事業債の償還により減少しているが、今後熱回収施設や汚泥再生処理施設整備に伴う起債額が大幅に増加するため一次的に上昇する見込みである。充当可能基金を増加させ、交付税措置率の高い地方債を中心に借入れするなど、将来の負担を少しでも軽減し、財政の健全化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,