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地方財政ダッシュボード

広島県神石高原町の財政状況(2019年度)

🏠神石高原町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少(対前年-199人)や全国平均を上回る高齢化率(令和2年1.1現在46.9%)に加え,町内に中心となる産業がないことにより,財政基盤が弱く,類似団体平均を下回っている。定住対策,企業誘致などを推進し,自主財源の確保を図る。

経常収支比率の分析欄

歳入の約半分を地方交付税が占めており,普通交付税における合併算定替えの終了に伴う,厳しい財政状況となることが見込まれるため,引き続き経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

合併前に各団体において整備した各種同等目的の施設が重複しており,この維持管理経費が多額であるうえ,施設が老朽化し修繕費が増加してきている。多くの集会施設で指定管理者制度を導入し,施設使用料の減免基準の見直し,冷暖房使用料の徴収を行い,受益者負担の適正化及びコスト削減を図っている。自治体面積が広くマンパワーが必要であるが,人口は減少の一途で,類似団体内でも下位となっている。なお,平成30年7月豪雨災害の対応が費用増の原因の一つと考えられる。

ラスパイレス指数の分析欄

国を基準としたラスパイレス指数の100.0は下回っている。数値は類似団体と大きな乖離は見なれないものの,引き続き定員適正化計画に基づき給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づき職員数の削減を行ってきたものの,人口の減少が著しく類似団体の人口当たりの職員数と比較すると依然として数値的に高い状況である。引き続き人口動向を考慮し,住民サービスの質を低下させることなく定員適正化計画に基づいた適正な職員管理を行いつつ,住民が求めるサービス提供に向け体制の整備を行っていく。

実質公債費比率の分析欄

合併以前からの町債の償還経費が多額となり,類似団体平均を大きく上回っていたが,「公債費負担適正化計画」の着実な実施により,平成23決算では計画目標である18.0%を下回り,平成24決算から類似団体平均を下回っている。平成30年度から庁舎建設や病院建設の大型建設事業を実施しているが,他の投資的経費の圧縮により地方債の新規発行の抑制に努めていく。

将来負担比率の分析欄

計画的な地方債の繰上償還と財政調整基金等への積立による充当可能財源が多く,比率がマイナスとなっており,類似団体内でトップとなっている。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較すると,人件費に係る経常収支比率は低くなっている。引き続き定員適正化計画に沿って職員数を管理し人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

合併前の各団体において整備した各種同等目的の施設が重複していることと合わせて,施設の老朽化が進んでおり,維持管理費が多額となっている。各施設の利用度を勘案し,住民利便性に配慮しながら指定管理制度を導入してきているが,施設の適正配置等を検討し,引き続き経費縮減を図る。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は,前年度より増加しているが,類似団体平均より低くなっている。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は,施設等の維持修繕費の増加等の原因により類似団体平均を若干下回っている。

補助費等の分析欄

補助費に係る経常収支比率は,類似団体平均より低くなっているが,さらに補助金制度や補助団体の整理合理化を行うこととしている。

公債費の分析欄

合併町村,一部事務組合の地方債を引き継いだことにより地方債残高が増加した影響で,地方債の元利償還が膨らんでおり,公債費に係る経常収支比率は,類似団体平均を1.7ポイント上回っている。新規発行の抑制,繰上償還等を実施してきたことにより,比率は減少傾向にあったが,平成30年度から,大型建設事業を実施していることから今後も増加が予測され,主要事業以外の事業抑制と新規発行の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は,類似団体・全国・広島県平均のいずれも下回っている。いかに公債費負担が大きいかがうかがえる。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は,庁舎建設事業が本格化したことで住民一人当たり333,669円となっており類似団体平均を大きく上回っている。衛生費は,住民一人当たり138,425円となっており,類似団体平均に比べ高止まりしている。病院事業会計への補助金・負担金が多額なことが要因だと思われる。令和2年度以降の病院建設事業の本格化により増加が見込まれている。商工費は,平成28年度の自然公園の改修事業完了後ほぼ横ばいであり,類似団体よりも低い水準となっている。災害復旧費においては,平成30年7月豪雨からの復旧費が多額となっており,類似団体平均を大幅に上回っている。早期復旧に向け引き続き取り組む。公債費は,借入の抑制や繰上償還を実施し,一時期と比べ健全化しているが,類似団体平均に比べると高い額で推移している。平成30年度から大型建設事業を実施しているため,他の投資事業を抑制しながら,公債費の抑制に努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は,住民一人当たり1,251,000円となっている。各経費ともに削減努力は行っているものの,人口が減少が激しいため住民一人当たりのコストは減少しにくい状態にある。主な構成項目である人件費は,141,904円となっており,定数管理により減少してきており,類似団体値に近づきつつある。物件費は203,002円と類似団体平均を大幅に上回っており,施設の集約等の再配置検討が急務である。公債費は141,375円となっており類似団体平均を上回っているが,平成30に実施した繰上償還の効果により,圧縮することができている。補助費等は,237,221円で毎年増加してきている。これは定住促進対策,産業振興等の補助金を拡充してきたことやふるさと納税を活用した補助金の増加が主な要因である。積立金は,66,918円で余裕資金を極力基金へ積立てていることにより,類似団体平均を若干上回っている。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

財政調整基金残高ついては,毎年,実質収支額の1/2以上を積立てており,平成21年度以降,大幅に増加している。また基金を利用した債券運用も積極的に行うことで,将来の財源不足に備えている。実質収支比率は,前年度比ほぼ横ばいとなっている。実質単年度収支比率は,財政調整基金を取り崩して財政運営を行っているためマイナスとなっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

全会計ともに黒字となっている。引き続き黒字となるよう,財政健全化に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

平成30年度に繰上償還等を実施した結果,実質公債費比率は改善している。また,交付税算入率の高い地方債を活用することで,地方債を活用しつつ財政の健全化も図っている。平成30年度から大型建設事業を実施しているため,事業調整を行い地方債借入の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

将来負担額のうち「地方債現在高」は,平成25年度に合併特例債による基金造成を行ったことなどにより増加したが,平成26年度からの事業の抑制と繰上償還により減少している。平成30年7月豪雨災害復旧と庁舎建設等大型事業費の増加により今後は増加が予測される。充当可能財源等のうち「充当可能基金」は,繰上償還に充当したため減少している。平成24年度決算からは将来負担比率の分子がマイナスとなっている。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)基金総額では前年に引き続き減少しており,主な原因は,財政調整基金の67百万円である。目的基金においては,保健・医療・福祉支援事業基金,重点公共施設新設整備基金等を取り崩す一方,公共施設総合管理基金,かがやきネット管理運営基金へ積立を行った。(今後の方針)財政調整基金,減債基金は,歳計余剰金の状況により将来に向けて安定財政維持のための財源として可能な範囲において積立を行う。債券一括運用による運用益の獲得も積極的に行っていく。目的基金においては,事業目的のため基金を運用していく。

財政調整基金

(増減理由)財源不足を補うため取崩を行った。(今後の方針)平成29年度より財政調整基金を取り崩して財政運営を行っており,人口減少等により収入の増加が見込めないためこの傾向は当面続くものと思われる。歳入に見合った歳出を心掛け財政健全化に努める。

減債基金

(増減理由)増減なし。基金利子積立のみ(今後の方針)平成20年度以降に繰上償還を実施した効果額(繰上償還後も当初償還表のとおり交付税算入される額)を積立てている。現在財政調整基金を繰り入れて財政運営を行っているため,効果額の積立は休止している。

その他特定目的基金

(基金の使途)保健・医療・福祉支援事業基金町立病院を運営する事を主な目的とした基金協働のまちづくり事業基金協働のまちづくりに資する事業のための基金小・中・高校教育支援事業基金教育事業のための基金公共施設総合管理基金公共施設の維持修繕等のための基金かがやきネット管理運営基金高速通信網の施設改修及び管理運営のための基金(増減理由)各基金の事業目的のために取崩を行った。主なものでは,新庁舎建設のために重点公共施設新設整備基金,病院建設と病院運営のために保健・医療・福祉支援事業基金の取崩を行った。今後の公共施設の維持管理のため公共施設総合管理基金,今後予想される機器更新のためかがやきネット管理運営基金へ積立を行った。(今後の方針)各基金の目的に沿った事業執行に合わせて必要に応じて取崩を行う。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

インフラ資産の工作物(主に道路)の減価償却率が高いことが,類似団体と比較して減価償却率が高い主たる原因である。前年と比較し,1.1%増加しており,施設の老朽化が進んでいる。既存施設をすべて維持・更新していくことは困難であるため,施設の重要度や劣化状態等を加味し,長期的な視点により優先度をつけて,計画的に廃止を含めた検討を進めるとともに,改修・更新を行っていく必要がある。公共施設総合管理計画に設定している令和8年度までに公共施設数5%削減を目標に対策をすすめる。

債務償還比率の分析欄

起債の繰上償還,借入の抑制などにより,債務残高を抑えてきたこと,目的基金の保有により全国平均と比べ低い状況で推移している。平成30年度は減債基金を取り崩し,8.9億円の繰上償還を行い起債額の圧縮を図ったが,平成30年7月豪雨災害の影響により増加している。新庁舎建設事業・町立病院建設移転事業を実施しており,将来担額は増加する見込みである。引き続き経常経費の圧縮に努める。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率はマイナスでるため,グラフに表れないが,有形固定資産減価償却率は類似団体と比較して高いことから,老朽化した施設が増えつつある。今後,施設の大規模改修や維持管理費の増加が懸念される。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

「公債費負担適正化計画(平成18~24年度)」に基づき,地方債発行額抑制,繰上償還を実施した結果,実質公債費比率は,類似団体と比較して低くなっている。将来負担比率も,平成24年度決算からマイナスで推移している。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

・減価償却率道路は幹線の改良は進めているが,全体的に老朽化が進んでいる。建物については,学校施設を除いて大規模改修工事を行っていないため,老朽化が進んでいる。保育については建替により大幅な改善がみられる。・一人当たり単価について道路については、町の総面積が広く集落が点在しているので路線は多いが,類似団体に比べ1人当たり延長が長い。また,建物については,一人当たり面積は類似団体と同程度であるが,老朽化度合が総じて高く人口減少も進んでいるため,施設の統廃合を検討していく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

・減価償却率図書館,体育館,消防施設は,一部しか大規模改修を行っていないため,老朽化が進んでいる。庁舎は本庁舎について耐震性能等について検討した結果,建替移転することとなり,令和3年完成に向けて更新を行っている。保健センター機能については本庁舎へ集約されたが一部が現状のままのため減価償却率は増加している。・一人当たり単位について建物については,一人当たり面積は類似団体と同じ程度の資産形成であるが,体育館や福祉施設,庁舎については町内の少子高齢化による人口減少が進んでいるため類似団体と比較して一人当たり面積が高くなっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,