静岡県菊川市の財政状況(最新・2024年度)
静岡県菊川市の財政状況について、2024年度の主要指標と分析コメントをまとめて確認できるページです。
菊川市
末端給水事業
菊川市立総合病院
公共下水道
特定環境保全公共下水道
収録データの年度
2024年度2023年度2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度2016年度2015年度2014年度2013年度2012年度
概観
普通会計の構造(2024年度)
財政比較分析表(2024年度)
財政力指数の分析欄
財政力指数は、ここ数年減少傾向が続いている。分母である基準財政需要額は、前年度より316百万円の増になった。主な要因として、単位費用の増による包括算定経費の増、普通交付税再算定による給与改定費の皆増等が挙げられる。また、分子である基準財政収入額は、前年度より33百万円の増になった。主な要因として、定額減税減収補てん特例交付金の新設による地方特例交付金の増等が挙げられる。以上により、基準財政需要額と基準財政収入額の前年度比増加額が乖離したため、単年度での財政力指数は前年度より0.02ポイント悪化し、3年間の平均で見ると、前年度より0.01ポイントの悪化になった。
経常収支比率の分析欄
人件費、扶助費等に充当した経常経費一般財源(歳出)は、前年度より79百万円の増になった。主な要因として、一部事務組合への分担金の増、人事院勧告による人件費の増等が挙げられる。経常一般財源(歳入)は、前年度より575百万円の増になった。主な要因として、普通交付税の再算定による増、定額減税減収補てん地方特例交付金の増等が挙げられる。以上により、歳出(分子)が増えたものの、歳入(分母)が大きく増えたことから、経常収支比率は3.6ポイント改善した。今後もコロナ禍以前と同様の厳しい財政状況が続くものと見込まれるため、経常収支比率の改善に向けて、自主財源の確保、歳出削減に取り組んでいく。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費・物件費等は、退職手当組合負担金の減、新型コロナウイルスワクチン接種事業の縮減による各種委託料の減等があった一方、人事院勧告による基本給、期末勤勉手当等の増、住民情報システム標準化に係る委託料の増、1人1台端末の更新に係る経費の増、物価高騰の影響による各種物件費の増等により、人件費・物件費等は前年度より増になった。また、人口が減少したこともあり、人口1人当たりの人件費・物件費等は、前年度より7,993円の大幅な増になった。本市は、戸籍等窓口業務の民間委託、指定管理者制度の活用等により、人件費・物件費等の抑制を図っていることから、類似団体平均等と比較して、引き続き低い数値となっているが、物価高騰等の影響が続くものと想定されるため、事業の見直しなど歳出削減に努める必要がある。
ラスパイレス指数の分析欄
令和6年度は、職員構成の変動等により前年度より0.3ポイントの減になった。主な要因としては、本市の給料表は7級までであること及び若年層職員が多く、給与改定による平均給料月額の増による「引上率の相違」の増、経験年数階層内で給料月額の高い職員が退職し、給料月額の低い職員を採用したことによる減、経験年数階層内で給料月額の高い職員が別階層に移動したこと及び給料月額の低い職員が当該階層に移動したことによる減等により、当該指数が減少することになった。本市は、依然として類似団体平均を上回り、全国市平均を下回っている。直近5か年度において、当該指数は継続して100を下回っていることから、適正な給与制度の運用になっているが、他団体の給与水準や国の給与制度を注視し、引き続き給与の適正化に努めていく。
人口1,000人当たり職員数の分析欄
本市は、平成16年度に2町が合併したことから、適正な人員数管理を目的に、平成17年度~平成27年度を期間とした「菊川市定員適正化計画」を策定し、職員数の削減を実施した。また、平成27年度から現在に至るまでは、「菊川市定員管理計画」による人員数管理を行っており、①組織機構の見直し、②事務事業の改善、③人材の育成、④多様な任用形態の活用、⑤民間委託・指定管理者制度の推進等を実施してきたこと、また保育所の統合による民営化の実施、清掃・環境保全といった部門の一部を一部事務組合に業務所管していることから、類似団体平均、全国平均、静岡県平均と比較して低い数値になったと考えられる。今後は、働き方改革・DXの推進といった業務の効率化等を推進しつつ、地方公務員法の改正による定年年齢の段階的な引上げに伴う定員管理計画の見直しを図り、適正な定員管理に努めていく。
実質公債費比率の分析欄
本市では、文化会館、図書館、総合保健福祉センター等といった社会基盤整備のために、集中的に起債の借入れを行ったことから、一定期間における起債償還額が多額になり、類似団体平均、全国平均、静岡県平均と比較して、実質公債費比率が高い水準になっていた。令和6年度は、分子の公債費関係は令和5年度償還終了の元金償還額よりも令和6年度償還開始の元金償還額の方が少ないことから、減少し、分母の標準財政規模は、臨時財政対策債発行可能額が減少傾向であるものの、普通交付税等の増により、増加した。以上により、単年度実質公債費比率が改善し、3か年平均の当該比率も前年度より0.8ポイント改善した。改善傾向が続いているが、後年度には公共施設の更新整備等が計画されており、数値が上昇する見込みがあることから、充当可能財源の確保が必要になる。
将来負担比率の分析欄
本市では、原則交付税措置のある起債を活用することで、後年度の充当可能財源等を確保し、元金償還額以上に起債の借入れを行わないことにより、地方債の現在高を減少させている。しかし、時限的な起債の活用による地方債の現在高の増、道路整備事業の推進による公債費に準ずる債務負担行為に基づく支出予定額の増等の一方、充当可能財源等では、防災対策強靭化事業に係る分担金を基金に積み立てたこと等により、将来負担額の増よりも充当可能財源等の増が大きかったことにより、前年度に引き続き、将来負担比率が算定されないこととなった。結果として将来負担比率が算定されていないが、新規の大規模事業が開始したこと、老朽化した公共施設の更新等が控えていることから、計画的な基金積立てを行うなど、充当可能財源の確保等を図っていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)
人件費の分析欄
退職手当組合負担金の減の一方、人事院勧告に基づく行政職給与の引上げ(平均改定率3.0%)及び期末勤勉手当支給月数の引上げ(0.05月)による増、会計年度任用職員(パートタイム職員)の期末勤勉手当の増等により、人件費全体が前年度より増になったが、投資的経費の増による事業費支弁人件費への振替額の増、経常一般財源収入額の増等により、人件費に係る経常収支比率は、前年度より0.6ポイントの減になった。
物件費の分析欄
物価高騰の影響による各種物件費の増等により、物件費全体が前年度より107百万円の増になったが、物件費の経常経費充当一般財源等が前年度より50百万円の増に留まり、経常一般財源収入額の増等により、物件費に係る経常収支比率は、前年度より0.3ポイントの減になった。今後も物価高騰が続く見込みであるため、引き続き、民間委託の見直しや指定管理者制度の推進等により、経費の縮減に努めていく。
扶助費の分析欄
例年に引き続き、就労継続支援サービス、放課後等デイサービス等各種サービスの利用者が増加傾向であり、報酬改定等による当該サービスに係る給付費等も増加傾向にある。扶助費の経常経費充当一般財源等が前年度より8百万円の増になったが、経常一般財源収入額の増等により、扶助費に係る経常収支比率は、前年度より0.4ポイントの減になった。一時的に当該比率が低下したものの、全体的に経常的扶助費全般が上昇傾向であることから、資格審査等の適正化を促すことで、財政を圧迫する上昇傾向の軽減を図っていく。
その他の分析欄
国民健康保険等特別会計への事務費、給付費等に対する繰出金において、給付費の増、物価高騰等の影響により、繰出金の経常経費充当一般財源が前年度より35百万円の増、また、インフラ施設、事業用資産に係る維持補修費において、老朽化等の影響により、維持補修費の経常経費充当一般財源等が前年度より2百万円の増になり、その他(維持補修費・繰出金)経常経費充当一般財源等が前年度より37百万円の増になった。しかし、経常一般財源収入額の増等により、その他に係る経常収支比率は、前年度より0.1ポイントの減になった。
補助費等の分析欄
一部事務組合への分担金の増等、補助費等の経常経費充当一般財源等が前年度より113百万円の増になったことにより、補助費等に係る経常収支比率は、前年度より0.1ポイントの増になった。補助費等の経常収支比率が類似団体平均等と比較して高くなっている要因として、病院事業会計への多額な繰出金が挙げられる。引き続き、病院事業会計の財政健全化に注視し、他会計繰出金や各種補助金の見直しを実施し、経費の固定化を解消していきたい。
公債費の分析欄
令和4年度に借入れた臨時財政対策債、令和2年度及び令和4年度に借入れた合併特例債等の元金償還が始まったものの、平成15年度に借入れた臨時財政対策債、平成20年度に借入れた道路整備事業、地区センター整備事業の償還が終了したことにより公債費全体では減になったため、公債費に係る経常収支比率は、前年度より2.3ポイントの減になった。新規の大規模事業が始まっていること等から多額の起債の借入れを予定しているため、財源確保等に努めていく必要がある。
公債費以外の分析欄
公債費以外の全体では前年度より2,517百万円の増になったものの、公債費以外の経常経費充当一般財源等が273百万円の増であり、経常一般財源収入額の増等により、公債費以外に係る経常収支比率は前年度より1.3%の減になった。公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体内平均値を下回っていた時期もあるが、直近では類似団体内平均値を上回っている。類似団体平均も増加傾向ではあるものの、本市の増加傾向の方が大きいため、事業の見直し、歳入の確保等により、経常収支比率の改善に努めたい。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
目的別歳出の分析欄
〔総務費〕総務費は、本市全体の17.0%を占め、防災対策強靭化事業に係る分担金を基金に積み立てたこと等により、前年度より42,416円増加した。〔民生費〕民生費は、本市全体の29.3%を占め、最も比率の高い科目になっている。国庫補助事業として実施した定額減税に係る調整給付事業費、訓練等給付費、障害児通所支援費、児童福祉費等の増により、前年度より16,036円増加した。〔衛生費〕衛生費は、本市全体の10.9%を占め、新型コロナウイルスワクチン接種事業の縮減による各種委託料の減等により、前年度より7,831円減少した。不採算部門を担う公立病院に対して大きな金額を繰り出しているものの、類似団体平均を下回ったが、全国平均、静岡県平均は上回った。〔労働費〕労働費は、住民一人当たりの金額が類似団体平均等よりも突出しているが、これは、労働者福祉対策事業として実施する勤労者住宅建設資金貸付金及び勤労者教育資金貸付金が大きな要因であり、当年度中での償還となるため、実質的には歳入歳出でプラスマイナス0円となる。〔農林水産業費〕農林水産業費は、産地生産基盤パワーアップ事業の完了等により、前年度より5,696円減少した。〔土木費〕土木費は、駅南北自由通路整備事業に係る工事委託料の増、防災対策強靭化事業である雨水貯留施設整備事業費の増等により、前年度より7,100円増加した。引き続き、大規模事業が続くため、財源確保を図っていく。〔消防費〕消防費は、中東遠消防指令センター消防指令システム全更新に係る負担金の増、市役所敷地一帯防災対策強靭化事業等により、前年度より9,142円増加した。〔教育費〕教育費は、公立認定こども園園舎建設に係る工事請負費の増、小学校における校内ネットワーク無線LAN機器の更新事業費の増等により、前年度より21,111円増加した。小中学校の大規模改造は、計画的に進められたものの、老朽化による設備改修、学校再編等の課題が散見されている。〔災害復旧費〕災害復旧費は、豪雨による農業用施設等の復旧工事の実施による増により、前年度より484円増加した。〔公債費〕公債費は、平成15年度に借入れた臨時財政対策債、平成20年度に借入れた道路整備事業、地区センター整備事業の償還が終了したこと等から、前年度より3,743円減少した。地方債の現在高は、徐々に減少しており、これは本市の長期財政計画に掲げている「毎年度の発行合計額が当該年度の地方債元金償還額を下回るよう努める」を実施したことによるものであるが、大規模事業の実施等により、例外的に地方債の現在高が増加する可能性がある。あくまで例外であるため、基本理念を今後も継続することで地方債の現在高の減少を図っていく。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
性質別歳出の分析欄
〔物件費〕物件費は、住民一人当たり66,889円であり、新型コロナウイルスワクチン接種事業の縮減による各種委託料の減があったが、住民情報システム標準化に係る委託料の増、1人1台端末の更新に係る経費の増、物価高騰の影響による各種物件費の増等により、前年度より2,759円増加した。〔扶助費〕扶助費は、住民一人当たり107,598円であり、国庫補助事業として実施した定額減税に係る調整給付事業分の増について、他団体と同様の動きを見せている。それ以外については、就労継続支援サービス、放課後等デイサービス等各種サービスの利用者が増えたことによる給付費の増加、制度改正による児童手当給付費の増等により、人口は減少しているものの扶助費は増加しているため、住民一人当たりの扶助費は前年度より8,618円増加した。〔普通建設事業費〕普通建設事業費は、住民一人当たり81,169円であり、駅南北自由通路整備事業に係る工事委託料の増、公立認定こども園園舎建設に係る工事請負費の増等により前年度より25,079円増加した。今後も大規模な事業が控えていることから、適切な財源確保を図っていく必要がある。〔公債費〕公債費は、住民一人当たり43,437円であり、償還が開始したものよりも償還が終了したものの方が大きかったことから、前年度より3,743円減少した。今後、大規模事業の実施による起債が控えていることから、計画的に償還を進めていく必要がある。〔積立金〕積立金は、住民一人当たり44,162円であり、防災対策強靭化事業に係る分担金を基金に積み立てたこと、普通交付税再算定による減債基金への積立て(臨時財政対策債償還基金費分)を実施したことにより、前年度より42,762円増加した。今回の増加は、あくまで一時的な要因であり、本市は後年度に向けた計画的な基金の積立てを実施していないことから、類似団体平均、全国平均と比較して例年低い水準になっている。
実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)
分析欄
標準財政規模は、臨時財政対策債発行可能額が減になったが、標準税収入額等合計及び普通交付税の増により、前年度より266百万円の増(+2.2%)になった。財政調整基金残高は、前年度の決算剰余金の積立てによる増(+229百万円)、物価高騰による特別な財政需要に起因する財源不足等に対応するための減(-621百万円)等により、前年度より390百万円の減(-15.6%)になった。実質収支額は、前年度より歳入総額が増加(+4,307百万円)し、歳出総額が増加(+3,509百万円)したが、翌年度に繰り越すべき財源が増加(+798百万円)したことから、全体では72百万円の減(-15.8%)になった。以上のことから分母である標準財政規模が増加し、分子である財政調整基金残高及び実質収支額が減少したことから、それぞれの基準財政規模比は、減少した。人口減少、物価高騰等今後も財政調整基金の取崩しを前提としたコロナ禍前と同様の厳しい財政運営が予想されるため、財源確保や事務事業の見直し等による歳出削減をし、健全な財政運営に努めていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)
分析欄
標準財政規模は、臨時財政対策債発行可能額が減になったが、標準税収入額等合計及び普通交付税の増により、前年度より266百万円の増(+2.2%)になった。〔一般会計〕一般会計では、歳入総額・歳出総額ともに前年度より増加し、歳出の増加を歳入の増加が上回ったことから、形式収支が前年度より798百万円の増(+152.6%)になったが、翌年度に繰り越すべき財源が増えたことから、実質収支が前年度より72百万円の減(-15.8%)になった。〔公営企業会計〕公営企業会計では水道・病院・下水道の3事業において資金不足は生じておらず、連結実質赤字は算定されなかった。剰余額が減少した病院事業会計は整形外科の診療体制の充実により入院患者が増加したものの、新型コロナウイルス感染症対策に係る補助金収入の減少、物価高騰の影響による人件費、材料費の増加等により、標準財政規模に対する黒字額比率は前年度より2.38ポイントの減になった。〔特別会計〕介護保険特別会計では被保険者数の増加により、保険給付費の給付額が増えているが、標準財政規模に対する黒字額比率は前年度より0.19ポイントの増であり、大きな増減はない。後期高齢者医療特別会計では会計の性質上、実質収支額の大きな増減はなく、標準財政規模に対する黒字額比率は例年横ばいとなっている。令和6年度は、予算の関係上、徴取費を払えなかった分が差引繰越額に計上されており、翌年度に精算することから、一時的に比率が上昇した。国民健康保険特別会計では被保険者数の減少傾向が続いているものの、医療給付費の1人当たりの給付額が増えているが、標準財政規模に対する黒字額比率は前年度より0.08ポイントの増であり、大きな増減はない。土地取得特別会計では、新たな用地取得等がなく、歳入歳出が同額であることから、標準財政規模に対する黒字額比率に変動はない。
実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
〔元利償還金等〕〔元利償還金〕令和6年度に償還開始した元金償還額よりも令和5年度に償還終了した元金償還額の方が多いことから、前年度より194百万円の減になった。〔公営企業債の元利償還金に対する繰入金〕水道事業会計、下水道事業会計において大きな変化はなかったものの、病院事業会計において準元利償還金の算入割合が増加したことにより、前年度より24百万円の増になった。〔組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等〕起債の償還が進み、負担金等が逓減しているが、後年度に大規模な施設整備計画があり、増加が予想される。〔債務負担行為に基づく支出額〕過去の土地改良事業等に係る起債の償還が一部終了したこと等により減少傾向にある。〔算入公債費等〕特定財源及び繰上償還額は令和5年度普通交付税再算定に係る臨時財政対策債償還基金費分の算入により前年度より17百万円の増になり、交付税措置額は事業費補正等について起債の償還が進んでいることから交付税措置額が減り、前年度より51百万円の減になった。以上により、算入公債費等では、前年度より34百万円の減になった。〔実質公債費比率の分子〕算入公債費等の減よりも元利償還金等の減が大きいことから、実質公債費比率の分子は、前年度より145百万円の減になった。
将来負担比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
〔将来負担額〕〔地方債の現在高〕本市では、長期財政計画において、「原則交付税措置のある起債を活用することで、後年度の充当可能財源等を確保すること」、「元金償還額以上に起債の借入れを行わないことで、地方債の現在高を減少させること」の2点を方策として掲げているが、令和6年度においては、例外的に時限的な起債を活用することで、前年度より271百万円の増になった。〔債務負担行為に基づく支出予定額〕過去に実施した事業の償還が進んでいること等により逓減していたが、道路整備事業の推進により、前年度より162百万円の増になった。〔退職手当負担見込額〕職員数及び退職手当支給予定額は、増えているが、退職手当組合に積み立てている負担金の累計額及び運用益相当額の増により、算定されていない。〔充当可能財源等〕〔充当可能基金〕財政調整基金は前年度の決算剰余金の積立て分を、物価高騰による特別な財政需要に起因する財源不足等に対応するための減が上回り、前年度より減になったが、防災対策強靭化事業に係る分担金をその他特定目的基金に積み立てたこと等により、前年度より1,374百万円の増になった。〔充当可能特定歳入〕都市計画税の充当可能が増えたことにより、前年度より850百万円の増になった。〔基準財政需要額算入見込額〕地方交付税措置のある地方債の現在高の減等により、前年度より291百万円の減になった。〔将来負担比率の分子〕将来負担額が前年度より404百万円の増になったが、充当可能財源等が前年度より1,933百万円の増になったことから、前年度に引き続きマイナスになったが、大規模な普通建設事業が始まっており、その財源として地方債、その他特定目的基金の取崩しが見込まれることから、将来負担比率の分子が算定されることが予想される。
基金残高に係る経年分析(2024年度)
基金全体
(増減理由)本市一般会計においては、令和6年度時点で、菊川市財政調整基金、菊川市減債基金のほか、11の基金を設置している。内訳は、菊川市まちづくり基金、菊川市地域振興等基金、菊川市地域福祉基金、菊川市社会福祉基金、菊川市環境保全基金、菊川市ふるさと・水と土基金、菊川市災害対策基金、菊川市緊急地震対策基金、菊川市教育振興基金、菊川市発電施設周辺地域整備事業に係る施設維持基金及び森林環境譲与税基金(令和5年度新設)(菊川市新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金は令和5年度廃止)であり、財政調整基金、減債基金その他特定目的基金の詳細な増減要因は、下段のとおりだが、基金全体を見ると、目的達成のために取崩ししたものもあるが、防災対策強靭化事業に係る分担金(2,000百万円)をまちづくり基金に積み立てたことから、大きく増加した。(今後の方針)令和6年度は、様々な要因により各種基金への積立て(国の補正予算における普通交付税の再算定による追加交付分(臨時財政対策債償還基金費)の減債基金への積立て、防災対策強靭化事業に係る分担金のまちづくり基金への積立て)を行った。今後は、大規模事業の実施による財源として基金の取崩しが想定されるとともに、突発的な災害等に対応するために、基金を一定水準保っていく必要があることから、基金の確実かつ効率的な運用(※基金の効率的な運用方法として「債券運用」を令和5年度から実施)を図っていく。
財政調整基金
(増減理由)令和6年度末の財政調整基金の残高は、前年度の決算剰余金の積立てによる増(+229百万円)、物価高騰による特別な財政需要に起因する財源不足等に対応するための減(-621百万円)等により、合計390百万円の減の2,110百万円になった。(今後の方針)前年度と同様に、事業規模の縮小や事業実施方法の変更等による財源確保に努めていくが、物価高騰等による需用費・委託料の増に対応するための取崩しが必要となる。今後も、自主財源の確保、行財政改革による歳出削減に、より一層努め、災害等不測の事態にも対応できるよう、一定水準の維持に努めていく。
減債基金
(増減理由)令和6年度末の減債基金の残高は、令和6年度中に預金利子を積み立てたことによる増(6千円)、令和6年度普通交付税再算定により臨時財政対策債償還に充てるために減債基金に積み立てたことによる増(81百万円)、令和3年度普通交付税再算定及び令和5年度普通交付税再算定により当該基金に積み立てた一部について、臨時財政対策債償還に充てるために取り崩したことによる減(46百万円)により35百万円の増になった。(今後の方針)本市は満期一括償還地方債を有していないため、当該地方債の償還に資する減債基金の積立てを予定していないが、令和3年度、令和5年度及び令和6年度に積み立てた分を後年度の臨時財政対策債償還に充当するため、減債基金の残高は計画的に減少する見込みとなっている(令和7年度は、約86,146千円を取り崩す予定)。
その他特定目的基金
(基金の使途)その他特定目的基金の主なもの・菊川市まちづくり基金:まちづくりを推進するために行う施設の整備に必要な経費の財源に充てる。・菊川市地域振興等基金:市民の連帯の強化又は地域振興等に要する経費の財源に充てる。・菊川市地域福祉基金:地域福祉の向上に必要な財源を積み立てる。(増減理由)各基金の預金利子を各基金(約219千円)に、防災対策強靭化事業に係る分担金をまちづくり基金(2,000,000千円)に、教育振興指定寄附金の一部を教育振興基金(732千円)に、森林環境譲与税の一部を菊川市森林環境譲与税基金(660千円)に積み立てた。また、菊川市まちづくり基金から防災対策強靭化事業に係る分(190,042千円)及び駅南北自由通路整備事業に係る分(32,172千円)を、菊川市地域振興等基金から文化会館整備事業に係る分(57,200千円)を、菊川市森林環境譲与税基金から森林整備事業に係る分(4,964千円)を取り崩した。(今後の方針)菊川市まちづくり基金はまちづくりを推進するために行う施設の整備に係る取崩し(令和7年度約821,935千円)を、菊川市地域振興等基金は文化会館整備等に要する経費に係る取崩し(令和7年度約105,317千円)を予定している。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)
有形固定資産減価償却率の分析欄
本市の有形固定資産減価償却率は、67.8%(前年度比+1.4ポイント)であり、全国平均・県平均と比較しても高く、有形固定資産の老朽化が進行している。補助科目別では、菊川文化会館舞台照明設備改修(建物附属設備)、菊川運動公園野球場防護マット改修(公園(工作物))等により資産が増えた科目がある一方、全体として資産(主に建物等)の取得価額以上に老朽化が進行していることから、有形固定資産減価償却率が上昇している。引き続き厳しい財政状況が続くため、計画に沿った更新、統廃合、長寿命化等をすることで、財政負担の平準化等に努めていく。
債務償還比率の分析欄
本市の債務償還比率は、426.8%(前年度比+26.3ポイント)であり、全国平均・県平均と比較して低くなっている。当該比率の分子は、減少(元金償還額以上に借入れを行わなかったことによる地方債現在高の減少、都市計画税充当可能額の増による充当可能特定歳入の増加等)しているものの、当該比率の分母も減少(臨時財政対策債発行額の減少、経常経費一般財源の増加等)したことから、当該比率が悪化している。今後も引き続き、地方債の発行と償還の均衡を保ち、経常一般財源等の確保を図っていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
本市の将来負担比率は、地方債の発行に当たって交付税措置のあるものに限定し、借入額が償還額を超えないよう予算編成をすること等で実質的な地方債残高の削減に取り組んでいること、公債費に準ずる債務負担行為に基づく支出予定額が減少していること、一部事務組合における地方債相当額が減少していること等により、改善傾向が続いており、令和3年度から引き続き当該比率が算定されないこととなっている。一方で、投資的経費の抑制により、既存施設の約半数が築30年以上であるなど資産の更新等が滞っており、類似団体内平均値と比較して高い有形固定資産減価償却率になっている。今後は、起債を活用した大型事業が控えており、将来負担比率の悪化が懸念されることから、「菊川市公共施設等総合管理計画」に基づき、既存施設の長寿命化及び計画的な設備更新を行うことで、費用の平準化を図り、有形固定資産減価償却率の改善を図っていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
本市の将来負担比率は、地方債の発行に当たって交付税措置のあるものに限定し、借入額が償還額を超えないよう予算編成をすること等で実質的な地方債残高の削減に取り組んでいること、公債費に準ずる債務負担行為に基づく支出予定額が減少していること、一部事務組合における地方債相当額が減少していること等により、改善傾向が続いており、実質公債費比率も同様の改善傾向が続いている。しかし、一部の地方債について将来負担比率を下げるために償還年限を短く設定したこと、市立病院建設時の地方債の償還に係る病院事業会計への繰出金が多額であること等により、実質公債費比率は類似団体内平均値に近づいてきたものの、依然として高い比率であり、今後、多額の地方債の発行を予定していることから、地方債の適正な償還年限を踏まえた上で、将来負担比率と実質公債費比率のバランスを見ながら、中長期的な改善を図っていく。
施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)
施設情報の分析欄
【道路】新規・改良道路整備事業の実施により資産としては増えたものの、全体的に老朽化が進んでいることから有形固定資産減価償却率は高い状況(主には農道及び1960年代から1980年代にかけて大規模に改良された道路の老朽化が要因)になっている。また、一人当たり延長は、事業実施により増加したものの、いまだ類似団体内平均値と比較して低い状況となっている。【認定こども園・幼稚園・保育所】新規整備等を実施していないため、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している(主に、平成25年度に取得した幼保園(建物)の減価償却が影響)。【橋りょう・トンネル】長寿命化工事等を順次実施しているが、施設数が多く、老朽化が進んでいるため、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している。また、一人当たり有形固定資産(償却資産)額は微増となっている。なお、一人当たり有形固定資産額(償却資産)が類似団体内平均値と比較して高額となっていることから、公共施設等総合管理計画に基づき計画的な施設更新を進めていく。【学校施設】施設の耐震性等に応じて、順次長寿命化工事等を実施しているが、躯体に係る大規模改造がないことから、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している。【公営住宅】施設の長寿命化工事等が完了したことから、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している。また、一人当たり面積については、類似団体内平均値を大きく下回っているものの入居率は70%程度となっており、面積の観点による新規整備の必要性はない状況となっている。【児童館】本市には2つの児童館があり、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇しているものの、両方とも比較的新しい施設であるため、類似団体内平均値を大きく下回っている。また、新規整備等を実施していないため、一人当たり面積は横ばいとなっている。【公民館】本市の公民館は、比較的新しい施設であるため、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇しているものの、類似団体内平均値を大きく下回っている。また、新規整備等を実施していないため、面積の増減はないものの、人口の減により、一人当たり面積は微増となっている。
施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)
施設情報の分析欄
【図書館】新規整備等を実施していないため、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している。また、一人当たり面積は横ばいとなっている。【一般廃棄物処理施設】新規整備等を実施していないため、有形固定資産減価償却率が上昇している。また、一人当たり有形固定資産(償却資産)額は横ばいとなっている。【体育施設】大規模改造等を実施していないため、体育施設全体の老朽化が進行しているが、一体育館の更新を予定していることから、当該比率の改善が見込まれる。一人当たり面積は類似団体内平均値を大きく下回っているため、更新の際は規模等について検討する必要がある。【保健センター】本市の保健センターは、比較的新しい施設であるため、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇しているものの、類似団体内平均値と比較して低い数値となっている。【福祉施設】記載要領上は含まないこととされていた施設を含めてしまっていたため、当該施設分を削除して積算したことにより、修正前の令和元年度と比較して、有形固定資産減価償却率が高い水準になっている。また、一人当たり面積は類似団体内平均値を大きく下回っているが、福祉関係事務の外部委託や一部事務組合による運営を行っていることが要因として考えられる。【消防施設】目立った施設整備等がないことから、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している。また、一人当たり面積は人口の減により微増したが、類似団体内平均値を大きく上回っていることから、施設規模の適正性について十分に検討する必要がある。【市民会館】前年度に引き続き附属設備の更新整備を実施しているものの、あくまで附属設備であることから施設の老朽化が急速に進んでおり、有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している。また、新規整備等は実施していないため、一人当たり面積は横ばいとなっている。【庁舎】細かな更新整備等を実施しているものの、施設全体が老朽化しており、有形固定資産減価償却率が上昇している。類似団体内平均値と比較して、高い水準にあるため、公共施設等総合管理計画に基づき計画的な施設更新を進めていく必要がある。
一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)
資金収支計算書(一般会計等・全体・連結)
一般会計等・全体・連結資金収支計算書内訳表を、業務活動・投資活動・財務活動の会計基準に沿って、最新年度の収入・支出構成として可視化しています。上部の数値は期首資金から期末現金預金残高までのつながりです。
財務書類に関する情報①(2023年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から694百万円減少(△0.9%)した。金額の変動が大きいものは、インフラ資産(工作物)、投資その他の資産であり、公営企業会計への出資及び減価償却が進んだこと等が要因となる。前年度末と比較して固定資産、流動資産ともに減少したことにより、資産総額で減少となった。負債総額が前年度末から1,015百万円減少(△5.5%)した。金額の変動が大きいものは、固定負債(地方債等)であり、原則、借入額が償還額を超えないよう努めているため、前年度末から798百万円減少した。・全体会計においては、資産総額が前年度末から640百万円減少(△0.6%)し、負債総額が前年度末から835百万円減少(△2.4%)した。資産総額は、上下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて25,054百万円多く、減価償却が進んでいる。また、負債総額も上下水道管路整備事業等に地方債(固定負債)を充当していること等から、一般会計等に比べて16,625百万円多く、地方債の償還が進んでいるため、負債総額が減少している。連結会計においては、資産総額が前年度末から468百万円減少(△0.4%)し、負債総額が前年度末から666百万円減少(△1.6%)した。資産総額は、連結対象団体の資産を計上していること等により、一般会計等に比べて35,625百万円多く、負債総額も連結対象団体の借入金等があること等から、23,477百万円多い。
2.行政コストの状況
・一般会計等においては、経常費用が18,925百万円(前年度比+559百万円、+3.0%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は9,859百万円、補助金等の移転費用は9,065百万円、移転費用のうち、最も金額が大きいのは社会保障給付6,053百万円(前年度比+565百万円、+10.3%)であり、補助金等は物価高騰対策に係る補助金の増加等もあり、984百万円(前年度比+168百万円、+20.6%)であった。今後、少子高齢化による社会保障給付の増加、物価高騰による人件費、物件費等の増加が見込まれるため、行政サービスに結びつかない資源の滅失(ロス)の排除等により、経費の抑制に努めていく。・全体会計においては、一般会計等に比べて、上下水道料金等を使用料及び手数料に計上していることにより、経常収益が6,024百万円多くなったが、国民健康保険等の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が6,484百万円多く、純行政コストは8,272百万円多くなった。なお、移転費用のうち、国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計における社会保障給付が今年度は増加しており、全体会計における移転費用が増加した。・連結会計においては、一般会計等に比べて、連結対象団体の事業収益を計上し、経常収益が6,468百万円多くなったが、連結対象団体の人件費3,989百万円、物件費3,315百万円、社会保障給付12,022百万円が多くなったことで、経常費用が18,925百万円多くなり、純行政コストは12,487百万円多くなった。
3.純資産変動の状況
・一般会計等においては、税収等の財源(18,474百万円)が純行政コスト(18,165百万円)を上回ったことから、本年度差額309百万円(前年度比△129百万円)、純資産残高61,540百万円(前年度比+321百万円)となった。補助事業費の増加により、国県等補助金(5,353百万円、前年度比+414百万円)が増加した一方で、地方税、地方交付税、地方消費税交付金等の税収等(13,121百万円、前年度比+13百万円)が伸び悩み、物価高騰等の影響を受けた人件費、社会保障給付等が伸びたことで、本年度差額が前年度比マイナスになった。現在は、物価高騰等の影響により、収益(税収入、各種交付金収入等)、費用(人件費、物件費、社会保障経費等)が目まぐるしく変動しているため、動向を注視しながら、適正な収支を保つよう管理していく。全体会計においては、国民健康保険税等が税収等に含まれるため、一般会計等と比べて税収等が3,484百万円多く、税収等の財源(26,607百万円)が純行政コスト(26,437百万円)を上回ったことから、本年度差額170百万円(前年度比△673百万円)、純資産残高は69,969百万円(前年度比+195百万円)となった。・連結会計においては、連結対象団体への国県等補助金等が財源に含まれるため、一般会計等と比べて財源が12,344百万円多く、税収等の財源(30,818百万円)が純行政コスト(30,652百万円)を上回ったことから、本年度差額166百万円(前年度比△753百万円)、純資産残高73,688百万円(前年度比+198百万円)となった。
4.資金収支の状況
・一般会計等においては、業務活動支出の増加(社会保障給付支出(6,053百万円、前年度比+565百万円)、物価高騰対策等に係る補助金等支出(984百万円、前年度比+168百万円)の増等)が、業務活動収入の増加(国県等補助金収入(4,918百万円、前年度比+459百万円)の増等)を上回ったことから、業務活動収支は2,522百万円(前年度比△58百万円)となった。投資活動収支は、基金取崩収入(501百万円、前年度比+199百万円)が増加し、合併特例債を原資とした基金積立金支出(387百万円、前年度比△749百万円)が減少したこと等により、△1,645百万円(前年度比+423百万円)となった。財務活動収支は、地方債償還額が地方債発行収入を上回り、地域振興等基金積立てに係る合併特例債発行額が減少したことにより、△1,078百万円(前年度比△615百万円)となった。令和5年度末資金残高は、523百万円(前年度比△202百万円)であり、今後も各支出内容を精査し、各収支の改善を図る。・全体会計においては、国民健康保険税等の税収等収入、水道料金等の使用料等収入があることから、業務活動収支は一般会計等より861百万円多い3,383百万円となった。投資活動収支は、公共施設等整備費支出の増加により、2,168百万円となった。財務活動収支は、地方債償還額が地方債発行収入を上回ったことから△1,082百万円となった。令和5年度末資金残高は、2,443百万円(前年度比+132百万円)。・連結会計においては、基金取崩し等投資活動収入の増加等により、令和5年度末資金残高は3,674百万円(前年度比+201百万円)となった。
財務書類に関する情報②(2023年度)
1.資産の状況
2.資産と負債の比率
純資産比率及び将来世代負担比率は類似団体平均値と同程度の水準が続いていたが、純資産比率は類似団体平均値よりも高くなり、将来世代負担比率は類似団体平均値よりも低くなっている。純資産比率は、資産が減価償却により減少したことよりも、負債が減少(地方債の償還が進んだこと等)したことから、純資産合計が増加し、前年度比1.1ポイント増加した。将来世代負担比率は、分子である地方債残高が減少し、分母である有形・無形固定資産合計も減少したことから、前年度比0.3ポイント減少した。本市の負債の大半を占める地方債は、原則交付税措置を伴うものに限定しているため、実質的な将来世代負担は、より低いと考えられるが、今後、多額の地方債発行が控えていることから、今後も現世代と将来世代に対する負担のバランスを考え、効率的な財政運営に努めていく。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、純行政コストが感染症関連経費物価高騰対策経費等の影響により増加したこと、人口が減少したことから、前年度比1.3万円増加した。類似団体平均値との比較では、平均値を大きく下回っている状況にある。本市の純行政コストが類似団体平均値よりも低い要因としては、退職手当組合に加入していることによる退職手当引当金繰入額の圧縮や、人口に対する職員数が類似団体と比較し少ないことによる人件費の抑制等が考えられるが、今後は少子高齢化の進展等による社会保障給付の増加、物価高騰等の影響による人件費、物件費等の増加が見込まれることから、行政サービスに結びつかない資源の滅失(ロス)の排除等により、経費の抑制に努めていく。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、分子である負債の減少(地方債の償還が進んだこと等)が、分母である人口の減少よりも大きかったことから、前年度比2.0万円減少しており、依然として類似団体平均値を大きく下回っている。本市は、退職手当組合に加入しており、退職手当引当金には退職手当債務と退職手当準備金の差額のみを計上すればよいため、負債総額が圧縮され、住民一人当たり負債額が少なくなっている。業務・投資活動収支は、業務活動収支が減少し、投資活動収支も減少したことから、減少(前年度比△590百万円)したが、類似団体平均値を上回っている(業務活動収支は国県等補助金収入458百万円の増加、社会保障給付支出565百万円の増加等により、前年度比△65百万円、投資活動収支は公共施設等整備費支出548百万円の増加等により、前年度比△625百万円)。一時的に投資活動支出が増える可能性があるため、支出内容を精査し、収支の改善に努める。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、当該比率の分子である経常収益が前年度比80百万円減少(使用料及び手数料以外各種交付金、負担金等その他の経常収益の減等)し、分母である経常費用が前年度比559百万円増加(社会保障給付、補助金等、維持補修費等の増等)したことから、前年度比0.6ポイント減少した。類似団体平均値とは、ほぼ同水準程度で推移しており、本市の公共施設の規模等を踏まえ、適切な料金設定となっているか精査するため、総合的な視点で見ていく必要がある。
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
,
よくある質問
このページで何が分かりますか?
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データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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