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地方財政ダッシュボード

長野県木島平村の財政状況(2013年度)

🏠木島平村

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

25年度指数は昨年度と同じ0.18ポイントとなりました。このところ本村の財政力指数は横ばい状況となっています。予てから続いている景気の低迷により個人・法人税共に減少傾向にあり、小規模企業の閉鎖や高齢化に伴う青壮年齢層の所得額の低下により、今後とも大幅な増勢は見込めず、この状況は続くものと考えます。類似団体の中においては32/131位となっているものの、村としては今後の財政力基盤の強化のため今取り組んでいる「誇れるふるさと木島平」を村民と協働に創りあげるため、米を中心とした農産物のブランド化・農業の6次産業化や新幹線開業に合わせた観光地としての誘客事業などに取り組みます。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は昨年度数値より0.6ポイント後退しました。要因は、経常経費充当一般財源が増加したことによるものです。また、臨時財政対策債の発行可能額が前年比1,157千円の減となったことも要因の1つになっています。本村では予てから、地方債の繰上償還により後年度の公債費を縮小するよう取り組んできました。過去に借入れた過疎債等について償還が完了してきてはいるものの、平成22年度より国の過疎地域の指定を受け過疎債の活用を始めたため、過疎債の償還にあたる公債費が今後増加する見込みです。また、経常経費については村全体の意識改革を行い、経費削減による経常的な歳出を抑えることに努めます。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

昨年度の人口一人当たりの決算額から11,460円増加する結果となりました。前年比の人口が89人の減少となったことで、一人あたりの負担が伸びたことも要因の一つにあげられます。この3年間は類似団体の中でも高い水準が続いています。高い決算額となる最大の要因は冬期間に要する除排雪に要する経費が挙げられます。他の無降雪地域と比較した場合、雪国であるためやむを得ないものと考えます。人件費についてはラスパイレス指数で「92.4」と高い水準とはいえず、物件費の割合が大幅にしめているため高い水準となっています。物件費の抑制にあたっては、各施設・業務の委託等について事業内容の精査を十分実施しながら経費削減に努めることとする。

ラスパイレス指数の分析欄

平成24年度から比べると大幅な減少に見て取れますが、国家公務員が給与削減期間にあったための差となっています。平成25年度算定では92.4となり国家公務員を基準とした100からも大幅に下回っています。(平成24年度指数にて削減措置が行われていない場合93.5)。本村の指数は類似団体・国・県平均共に下回っている状況ですが、今後も財政状況に応じ、適正な給与水準の維持に努めます。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

本村では平成16年以降早期退職者制度により、職員の新陳代謝促進を促してきました。退職者の補充を極力抑制しながらも、村内施設の削減・事務内容の見直しをおこないながら、行政運営にあたってきました。この結果類似団体内の順位にあるように、同等の行政サービスを行っている類似団体の職員数比率を大きく下回っています。今後も職員1人1人の能力の向上を行いながら、住民サービスの低下につながらないよう、適正な職員数の維持に努めます。

実質公債費比率の分析欄

全国的に実質公債費比率については上昇傾向にありますが、本村においても平成24年度決算までは全国同様の傾向にありました。平成25年度決算では12.4%となり前年度から0.1%改善しました。標準税収入額や普通交付税の交付額によっても比率は左右されますが、なにより地方債償還に係る公債費が大きく影響します。地方債残高がピークにあった平成10年以降、新規発行の抑制に努め、繰上償還を実施したことにより比率が改善されてきました。しかし、3年平均で算定されるこの比率は減少傾向にありますが、単年度ごとの比率では上昇傾向に転じています。また、平成22年以降借入れている過疎債の償還が始まっているため、今後は比率の上昇を見込んでいます。比率上昇の度合いについては後年度の財政状況に影響を及ぼさないよう、地方債計画を立てることとしています。

将来負担比率の分析欄

平成25年度決算では18.5%となり、前年度から15.7%改善されました。改善された要因としては、過去に借入れた地方債の償還が完了してきたこともありますが、主なものとして将来負担すべき負債に対して充当可能な基金が増加したことによるものです。しかしながら類似他団体や長野県内の平均を下回っている状況は変わりません。今後とも後年度の村の財政状況に影響を与えないよう努めます。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

平成25年度決算額では22.4%となり前年度より0.8%後退しました。本村では平成16年以降早期退職者制度により、職員の新陳代謝促進を促し、職員数の削減及び採用人数の抑制に努めているところです。今後も限られた職員数の中、1人1人の能力の向上を行いながら、人件費の抑制に努めます。

物件費の分析欄

平成25年度決算額は8.8%となり前年度に比べ0.7%の減となり、昨年度に引き続き類似団体・国・県の比率からは下回る状況となっています。本村では、村内の施設の多くを指定管理誠意としており、これに係る委託料が大半を占めており、比率に大きな変動が無いものとなっています。指定管理制度については、村から民間に管理業務を委託するため全体としては大きなコストカットにつながっているものと考えます。今後も事業運営において「ムダ」の見直しをおこない、経費削減を意識した財政運営に努めることとします。

扶助費の分析欄

扶助費については、介護サービス受給者の増、国民健康保険等の療養費や障害者福祉費の増加に伴い、年々増加傾向にあります。類似団体・県内平均は下回っているものの、医療費にかかる扶助費については、保健指導等の取り組みを行うことで抑制に努めることとする。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は非常に高いものとなっており、類似団体内でも高いものとなっています。この内訳で最も多くを占めているものは、特別会計への繰出金となっており、下水道特別会計・観光施設特別会計への繰出金が大半を占めています。施設を維持するために、村の負担はやむを得ないものではありますが、公営事業及び公営企業である特別会計では、独立採算制の原則に立ち返り、運営方法の見直しを随時行いながら今後の運営にあたらなくてはならないと考えます。

補助費等の分析欄

平成25年度決算では9.4%となり、前年度から1.0%増加しました。補助費については、類似団体・国・県の平均を下回っているものの、年々若干ながらも増加傾向にあります。要因としては、農業の振興や地域の活性化、移住定住を目的として新たに補助制度に取り組んでいる結果です。補助費の大半を占めている、一部事務組合への負担金等によって大きく左右されることはありますが、各種補助金については、前年踏襲となることの無いよう、事業内容・実績の評価を行い精査をすることとします。

公債費の分析欄

全国的に公債費については減少傾向にありますが、本村においても公債費の抑制に努めているところです。ピークにあった平成18年度より、地方債の繰上償還や地方債の新規発行の抑制により、公債費の抑制に努めてきました。現在は類似団体等の平均から下回っているものの、平成22年より過疎地域に指定されたことによる過疎債の利用が、公債費の増につながっています。また今後は役場庁舎等の再構築に要する起債額大きくなるものと思われるため、財政健全化計画の一つの基準でもある、実質公債費比率18%を超えることが無いよう、今後も抑制に努める。

公債費以外の分析欄

平成25年度決算における経常収支比率では人件費最も多くを占めており、次に繰出金が大半を占めています。前年度からは0.6%増となり、類似団体平均は上回っています。大きな要因としては、特別会計への繰出金でありますが、引き続き人件費等の各項目にて記載したような取り組みを行うことで、今後の経常経費削減に努めます。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

本村では「実質収支」については引き続き黒字決算の状態が続いています。過度な繰越金が発生しないよう精査に努めます。また、「実質単年度収支」については平成24年度に引き続き赤字となりました。24年度は財政調整基金の取り崩しを行っていないため、これは24年度実質収支に対して25年度実質収支が少なくなったためです。今後も財源の確保・事業費の精査により単年度の収支は赤字比率が増加しないよう努めます。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

木島平村では一般会計以下12会計の運営を行ていますが、算定の始まった平成19年度以降、これら各会計すべてにおいて黒字化しており、運営状態は問題ありません。今後も引き続き、適正な財政運営に努めます。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

実質公債費比率を算定する要素としてある左欄の数値ですが、元利償還金については、過去に借入れた地方債の償還が完了してきていることや、繰上償還の実施・地方債発行額の抑制などにより抑制に努めています。現在村では過疎対策事業債の活用を行っており、近年空き校舎等の利活用を進めるための借入や役場庁舎との再構築に要する地方債の借入を想定しており、今後数年は比率の各要素が増加するものと試算しています。しかしながら地方債の活用については、必要最小限にとどめ、財政運営の負担とならないように努めます。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

平成25年度決算での将来負担比率は、前年度から15.7ポイント改善し18.5ポイントとなりました。これは、将来の負担に備えるための財源である基金残高が増加したことによるものです。実質公債費比率同様、今後は地方債残高の増加を見込んでおり、充当可能基金残高についても後年度に予定している役場庁舎等の再構築に活用するため現状は積立を計画的に行っていますが、取り崩しを予定しているため各算定要素は大きく変化し、将来負担比率については増加することを想定しています。しかしながら、以後の財政運営に対して過度な負担となることの無いよう注視しつつ、今後とも健全な財政運営にあたることとします。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,