地域の概況
普通会計の構造(2024年度)
総額339億円
総額339億円
総額344億円
2026/10/21 保守対応
PHPの脆弱性に関する対応は、10月21日深夜に完了しました。
📣 2026/10/31 学会出席
2026年10月31日から11月1日まで福山市立大学 港町キャンパスで開催される第37回全国大会に、討論者として出席します。
総額339億円
総額339億円
総額344億円
財政力指数は、前回同様0.63となった。依然として類似団体内平均を下回っているが、全国平均及び長野県平均よりは高い水準で推移している。今後は、高齢人口の増加などに伴い社会保障費が増加傾向で推移することに加え、人口減少などに伴い市税などの自主財源が減少傾向で推移する厳しい財政状況が見込まれることから、引き続き行政改革やDX推進による生産性向上を図ることで、持続可能な財政運営を堅持する。
経常収支比率は、前年度から0.4ポイント増加して92.1%となった。これは、人件費や扶助費といった義務的経費が増加したことや、近年の物価高騰による物件費の増加が主な要因である。今後もより一層義務的経費や物件費などの増加が見込まれることから、事務事業の見直しにより経常経費の抑制を図るほか、施設の使用料などの行政サービスにかかる料金の見直しなどを行い、積極的な歳入確保を図る。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、前年度から6,265円増加し、3.9ポイントの増となった。これは、物価高騰による需用費や委託料の増加、人事院勧告に伴う人件費の増加等によるものである。本市では、以前から他団体に比べ高い水準で推移していることから、今後、DXの推進などで生産性を向上させることにより、人件費・物件費などの行政コストの抑制・削減を図る。
ラスパイレス指数は、前年度から0.1ポイント減少し、98.5となった。近年ほぼ同水準で推移をしている要因として、人事院勧告に基づく給与改定を適切に実施してきたことが挙げられる。類似団体平均よりも高くなっている要因としては、本市が地域手当を支給していること等が挙げられる。全国市平均と同等の数値であるが、類似団体平均を上回っていることを踏まえて今後も適正な給与水準の維持に努める。
人口1,000人当たり職員数は、前年度から0.14人増加して7.65人となった。ほぼ同水準で推移している要因として、定員管理計画に基づき計画的な職員の新規採用を行っていることなどが挙げられる。全国平均及び長野県平均は下回っているものの、計画的な定員管理や事業の見直しなどにより、更なる適正化を図る。
実質公債費比率は、前年度から0.5ポイント増加して7.7%となった。これは前年度に比較して、地方債元利償還金が増加したことによるものである。本市では、普通建設事業費の財源に占める地方債の割合が年々高まっていることから、地方債残高に目標値を設定するとともに、交付税算入率の高い地方債の活用などにより、実質公債費比率の抑制を図る。
将来負担比率は、前年度から0.7ポイント増加し、8.5%となった。上昇した原因は、臨時財政対策債を除いた地方債残高が増加したことに起因する。今後は、中長期的に地方債残高の目標値を定め、将来負担比率を見通した財政運営を行う。
人件費は、前年度から0.5ポイント増加して27.9%となった。依然として類似団体内平均、全国平均及び長野県平均を上回る水準で推移している。その理由は、国の基準を上回る人数の保育士(会計年度任用職員を含む)を配置するなど、施策によるものと考えられる。今後は計画的な定員管理やDX推進などにより、人件費の抑制を図る。
物件費は、前年度から0.2ポイント減少して15.1%となった。これは、物価高騰による需用費や委託料が増加傾向にある中で、事業内容の精査及び見直し等により支出の抑制に努めた結果である。本市は類似団体内平均を下回る水準で推移しているが、今後も事業内容の精査及び見直しに取り組み、物件費の抑制に努める。
扶助費は、前年度から0.3ポイント増加し9.9%となった。依然として類似団体内平均及び全国平均を下回る水準で推移しているものの、障害者福祉サービス費等の経常的な扶助費は増加傾向にある。今後も増加傾向で推移する見込みであることから、高齢者の健康推進事業や日常生活における地域の相互補助に係る事業等を推進し、扶助費の抑制に努める。
その他は、前年度から0.1ポイント減少して10.0%となった。近年微増傾向にあるが、高齢化の進展に伴い介護保険事業や後期高齢者医療事業の各特別会計への繰り出し金が増加傾向にあること等が要因として挙げられる。類似団体内平均を下回る水準を維持しているが、引き続き行政評価・予算編成において適正な繰出金の管理に努める。
補助費等は、前年度から0.1ポイント増加して12.7%となった。ほぼ同水準で推移している要因としては、子育て支援の充実に伴う保育施設の運営費補助や保育料無償化に係る補助金の増額、継続的な一部事務組合等への負担金拠出が発生していることが挙げられる。類似団体内平均を下回る水準を維持しているが、毎年の行政評価や3年毎の補助金の見直し等により、補助金等の適正化に努める。
公債費は、前年度から0.2ポイント減少して16.5%となったが、依然として類似団体内平均を上回る水準で推移している。今回減少に転じたものの、理由としては、一部の臨時財政策債の償還が終了したことに伴うものであり、それ以外の地方債に係る公債費は増加傾向にある。引き続き、中長期的に地方債残高に目標値を設定することにより、公債費の減少を意識した財政運営を行う。
公債費以外は、前年度から0.6ポイント増加して75.6%となった。人事院勧告に基づく給与改定や保育士等の人員配置充実による人件費の増加や物価高騰による需用費・委託料の増加、障害者福祉サービス費等の扶助費の増加等が継続的な増加の要因として挙げられる。依然として類似団体内平均を下回る水準で推移しているものの、引き続き経常経費の抑制に努める。
・本市の目的別住民一人当たりのコストは、民生費や衛生費、消防費が類似団体内平均を下回ったものの、商工費は類似団体平均を大きく上回った。・商工費は商工業振興対策として継続的に行っている中小企業への制度融資に加え、令和2年度に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業に対する融資を新設したことに伴い、令和2年度から引継ぎ、類似団体内平均を大きく上回ったが、中小企業の返済が進んできており、前年度と比較し減少となっている。・公債費は、長期債の元利償還金が増加したことに伴い住民一人当たりのコストも増加し、前年度と比較し類似団体平均額からの乖離幅が大きくなった。
類似団体内順位54位/ 79団体
類似団体内順位28位/ 79団体
類似団体内順位69位/ 79団体
類似団体内順位6位/ 79団体
類似団体内順位25位/ 79団体
類似団体内順位20位/ 79団体
類似団体内順位52位/ 79団体
類似団体内順位1位/ 79団体
類似団体内順位68位/ 79団体
類似団体内順位3位/ 79団体
類似団体内順位14位/ 79団体
類似団体内順位78位/ 79団体
類似団体内順位25位/ 79団体
類似団体内順位30位/ 79団体
・本市の性質別住民一人当たりのコストは、扶助費が類似団体内平均を大幅に下回っているものの、人件費や貸付金が類似団体内平均を上回っている。・主な要因は、国の基準を上回る人数の保育士(会計年度任用職員を含む)を配置するなど、子育て施策の充実によるものである。・普通建設事業費(うち更新整備)は、類似団体平均を上回っており、これは、市民交流センターの大規模改修や小坂田公園の更新整備等によるものである。・貸付金に関しては、商工業振興対策として中小企業への制度融資を継続的に行っている。既存の制度融資に加え、令和2年度から新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業に対する融資を新設したことなどから、類似団体内平均を大幅に上回っているが、中小企業の返済が進んできており、前年度と比較し減少している。
類似団体内順位17位/ 79団体
類似団体内順位28位/ 79団体
類似団体内順位14位/ 79団体
類似団体内順位61位/ 79団体
類似団体内順位47位/ 79団体
類似団体内順位29位/ 79団体
類似団体内順位1位/ 79団体
類似団体内順位1位/ 79団体
類似団体内順位40位/ 79団体
類似団体内順位30位/ 79団体
類似団体内順位30位/ 79団体
類似団体内順位56位/ 79団体
類似団体内順位18位/ 79団体
類似団体内順位56位/ 79団体
類似団体内順位1位/ 79団体
令和6年度の財政調整基金残高は、前年度と比較して減少したものの、国の財政措置を効果的に活用したことなどより減少幅は小さく、依然として本市が財政規律としている標準財政規模の10%を上回る水準を保っている。実質単年度収支は、義務的経費や普通建設事業費が増加したことに伴い、前年度から1.23ポイント悪化し、赤字となった。
令和6年度は全会計が黒字で、特に水道事業会計や下水道事業会計、国民健康保険事業特別会計の黒字額が前年度に比べ増加していることから、連結ベースの黒字額についても増加した。
道路整備事業等により、元利償還金が37百万円増加したことに加え、算入公債費等が41百万円減少したことから、実質公債費比率の分子は前年度に比べ75百万円増加し、1,303百万円となった。今後は、公共施設の長寿命化改修などにより元利償還金の増加が見込まれることから、中長期的に地方債残高に目標値を設定することにより、公債費の減少を意識した財政運営を行う。
満期一括償還地方債なし
債務負担行為に基づく支出予定額や公営企業債等繰入見込額が減少したことなどにより、将来負担額が535百万円減少したものの、充当可能特定歳入や基準財政需要額算入見込額が減少したことなどにより、充当可能財源等も692百万円減少したため、将来負担比率の分子は前年度に比べ156百万円増加し、1,368百万円となった。中長期的に地方債残高に目標値を設定することにより、公債費の減少を意識した財政運営を行う。
(増減理由)積極的な基金運用による運用益の積み立てを行ったものの、積立額よりも取崩額の方が大きかったため、財政調整基金残高は45百万円減少、その他特定目的基金残高も41百万円減少した。一方で、減債基金残高が71百万円増加したことにより、基金全体では前年度から15百万円減少の8,956百万円となった。(今後の方針)本市が財政規律としている財政調整基金残高18億円を堅持するため、財政計画に基づいた健全な財政運営を図る。合併振興基金などの特定目的基金については、基金造成の目的を達成するため、引き続き計画的な運用や取り崩しに努める。
(増減理由)・市民交流センターの大規模改修や小坂田公園の再整備といった大型のハード事業に対応するため計画的な取り崩しを行ったため、45百万円減少した。(今後の方針)将来的には人口減少などにより市税や地方交付税など一般財源の確保が難しくなるとともに、高齢人口の増加や金利上昇などにより義務的経費が増加傾向で推移することが見込まれることから、将来にわたり持続可能な財政運営を行うため、標準財政規模の1割程度(18億円)確保を財政規律とし、計画的な運用に努める。
(増減理由)普通交付税の再算定における臨時財政対策債償還金費分や基金運用益の積み立てにより増加した。(今後の方針)臨時財政対策債の償還に充当するため、計画的な取り崩しを予定している。
(基金の使途)・合併振興基金:合併後の地域振興施策の推進を図るために要する費用の財源に充てる。・公共施設等整備基金:公共施設等の長寿命化、統廃合、除却等に関する事業の推進並びに公共施設等の計画的な更新及び活用に要する費用の財源に充てる。・未来につなぐ医療確保基金:産科医療に従事する医師の確保その他の地域医療の充実を図るために要する費用の財源に充てる。・森林環境保全基金:森林の保全及び森林の有する公益的機能の維持増進を図るために要する費用の財源に充てる。・知恵の交流基金:市民交流センターの施設、設備等の充実及び当該施設が目指す知恵の交流を通じた人づくりの推進を図るために要する費用の財源に充てる。(増減理由)・合併振興基金:合併目的に資する事業に充当するため取り崩しを行ったことにより減額となった。・公共施設等整備基金:今後本格的な更新時期を迎える公共施設等の長寿命化等に備えるため、計画的に積み立てたことにより増額となった。・未来につなぐ医療確保基金:医学生への奨学資金貸与事業に充当するため、取り崩しを行い減額となった。(今後の方針)・合併振興基金:新市建設計画に位置付けられた事業に充当するため、計画的な取り崩しを予定している。・公共施設等整備基金:公共施設の長寿命化や学校の大規模改修などに向け、運用益の積み立て等による残高確保と計画的な取り崩しを予定している。・未来につなぐ医療確保基金:医学生への奨学資金貸与事業に充当するため、計画的な取り崩しを予定している。・森林環境保全基金及び知恵の交流基金:過去に受けたふるさと寄付金分については、寄付者の意向に沿った事業に充当するため、計画的な取り崩しを予定している。
有形固定資産減価償却率は、前年度から1.4%増加したものの、依然として類似団体内平均、全国平均及び長野県平均を全て下回っていることから、本市の施設は他団体と比較して老朽化は進んでいないと考える。今後も、公共施設等総合管理計画及び各施設の個別施設計画に基づいた計画的で予防的な修繕を行い、老朽化対策強化に努める。
類似団体内順位14位/ 76団体
債務償還比率は、前年度から8.2%減少し、長野県平均より上回っている一方、類似団体平均よりも下回っている。令和5年度は、地方債現在高が減少したことなどにより、比率の改善につながったものと考える。今後は、公共施設等総合管理計画による普通建設事業費の平準化を図り、起債発行を抑制するとともに、交付税措置率の高い有利なものを選択することにより、起債残高の逓減に努める。
類似団体内順位33位/ 79団体
将来負担比率については、地方債残高が減少したものの、充当可能な特定財源が大きく減少したことなどにより、3.6%増加したが、類似団体内平均値と比較すると下回る水準を維持している。有形固定資産減価償却率についても、類似団体内平均値をいずれも下回っているものの、上昇傾向が続いており確実に老朽化が進行している。今後は、公共施設等総合管理計画及び各施設の個別施設計画に基づき「予防保全・計画的保全」による長寿命化を促進し、ライフサイクルコストの縮減を図るとともに、引き続き起債発行額の抑制を図る。
将来負担比率については、一般会計以外の公営企業会計及び一部事務組合等の地方債残高が減少したことなどにより、類似団体内平均値を下回る水準となった。実質公債費比率については、令和4年度に発行した幹線道路整備や都市公園の整備に係る公共事業等債などの発行償還金の増加により、類似団体内平均値を上回る水準となった。実質公債費比率が増加傾向にありかつ、公共施設等の修繕・長寿命化に係る事業費は継続的に必要となるため、事業費の平準化による起債発行額の抑制と交付税措置の有利な起債を選択するものとする。
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高い施設は学校施設であり、他の施設は類似団体と比較して低くなっている。全体的に老朽化が比較的進んでいないと考えるが、すべての施設で前年より有形固定資産減価償却率が上昇している傾向にあり、今後の推移を注視していく必要がある。一人当たりの資産量については、橋りょう・トンネル、公営住宅、学校が類似団体内平均を下回っている一方で、認定こども園・幼稚園・保育所、児童館、公民館は大きく上回っている。今後は、公共施設等総合管理計画及び各施設の個別施設計画の下で「予防保全・計画的保全」による長寿命化を実行するとともに、人口減少の中で必要なサービス水準を確保しつつ健全な財政運営を行うため、施設総量の適正化を図る。
類似団体内順位23位/ 76団体
類似団体内順位31位/ 75団体
類似団体内順位14位/ 73団体
類似団体内順位14位/ 74団体
類似団体内順位38位/ 75団体
類似団体内順位4位/ 61団体
類似団体内順位17位/ 67団体
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は昨年度から引き続き、体育館・プール、市民会館、一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所、庁舎だが、今年度そこへ福祉施設が新たに加わる結果となった。その中で特に、一般廃棄物処理施設(85.0%)を筆頭に体育館・プール(69.9%)、庁舎(64.6%)、保健センター・保健所(68.4%)はいずれも60%を超えており、今後の大規模修繕で多額の費用負担が予想される。一人当たりの資産量については、体育館・プール、福祉施設、市民会館、消防施設、庁舎が類似団体内平均を下回っている一方で、図書館、保健センター・保健所は大きく上回っている。今後は、公共施設等総合管理計画及び各施設の個別施設計画の下で「予防保全・計画的保全」による長寿命化を実行するとともに、人口減少の中で必要なサービス水準を確保しつつ健全な財政運営を行うため、施設総量の適正化を図る。
類似団体内順位9位/ 73団体
類似団体内順位37位/ 75団体
類似団体内順位27位/ 66団体
類似団体内順位28位/ 72団体
類似団体内順位56位/ 68団体
類似団体内順位41位/ 67団体
類似団体内順位37位/ 73団体
類似団体内順位45位/ 75団体
一般会計等においては、資産総額が前年度末から667百万円の減少(△0.6%)となった。市民交流センター大規模改修や小坂田公園再整備等による有形固定資産等の取得額(4,058百万円)が、減価償却等による減少(4,298百万円)を下回ったことによるもので、有形固定資産の減価償却累計額は91,653百万円と3,587百万円増加(+4.1%)し、資産総額は令和3年度をピークに3年連続の減少となっている。資産総額のうち有形固定資産が90.3%を占め、将来の維持管理・更新等の支出を伴うことから、策定を進める公共施設等整備計画に基づき施設の集約化・複合化を進めるなど適正管理に努める。負債総額は430百万円の減少(△1.3%)となった。地方債(1年内償還予定額を含む)は27,359百万円で、臨時財政対策債が1,072百万円減少した一方、緊急防災・減災事業債や教育・福祉施設整備事業債等の建設地方債が956百万円増加したことから、地方債全体では117百万円の減に留まり、このほか長期未払金や損失補償等引当金の減により負債総額が減少した。全体では、上下水道管等のインフラ資産により資産総額が一般会計等に比べ55,396百万円多く、負債総額も38,643百万円多いが、いずれも減少した(資産△654百万円、負債△1,052百万円)。連結でも資産△803百万円、負債△916百万円となり、資産の減少幅を上回って負債が減少している。
一般会計等においては、経常費用は28,456百万円となり、前年度比422百万円の増加(+1.5%)となった。うち人件費等の業務費用は16,727百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は11,729百万円であり、業務費用の方が多い。最も金額が大きいのは人件費(6,510百万円)で、次いで物件費(5,553百万円)、社会保障給付(5,174百万円)、減価償却費(3,939百万円)であり、増加の主な要因は給与改定等による人件費の増及び物価・エネルギー価格の高騰に伴う物件費の増である。一方、経常収益は1,327百万円と28百万円減少(△2.1%)し、純経常行政コストは27,129百万円となった。これに令和6年災害に係る害復旧事業費192百万円及び旧宗賀児童館等の除却に伴う資産除売却損等の臨時損失197百万円を加え、臨時利益61百万円を差し引いた純行政コストは27,265百万円で、前年度比447百万円の増(+1.7%)と2年連続の増加となった。今後も高齢化の進展等により社会保障給付や他会計への繰出金(2,543百万円)の増加が見込まれるため、行政評価による事業の最適化と行政DXによる業務効率化を進め、経常経費の抑制に努める。全体では水道料金等により経常収益が3,170百万円多い一方、移転費用が9,685百万円多く、純行政コストは11,053百万円多い。
分析:一般会計等においては、税収等の財源(27,225百万円)が純行政コスト(27,265百万円)を下回ったことから、本年度差額は△39百万円となった。ただし、財源が前年度比831百万円増加(+3.1%)したことにより、本年度差額は前年度の△424百万円から385百万円改善している。財源のうち税収等は20,757百万円で、うち地方税が10,567百万円と増加し、国県等補助金は6,468百万円となった。本年度差額に無償所管換等△197百万円を加えた本年度純資産変動額は△236百万円となり、純資産残高は79,237百万円と前年度比236百万円の減少(▲0.3%)で2年連続の減少となった。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、市税収納率の向上や未利用市有地の売却等による歳入確保と、行政評価に基づく経常経費の抑制を一体で進める。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから税収等が5,374百万円多く、本年度差額は595百万円、純資産残高は398百万円の増加となった。連結でも本年度差額は346百万円、純資産残高は112百万円の増加に転じた。
一般会計等においては、業務活動収支は2,942百万円であったが、投資活動収支は市民交流センター大規模改修や小坂田公園再整備等により公共施設等整備費支出が4,017百万円となったことから△2,701百万円となった。財務活動収支は地方債償還支出(3,068百万円)が地方債発行収入(2,951百万円)を上回ったことから△268百万円となり、本年度末資金残高は前年度から27百万円減少し544百万円となった。業務活動収支は前年度比500百万円の減(△14.5%)となったが、これは人件費支出6,445百万円及び物件費等支出5,951百万円の増加、災害復旧事業費支出192百万円の計上等によるものである。地方債の償還は着実に進み、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況であるが、業務活動収支が投資活動収支の赤字を上回る幅は前年度から大幅に縮小したため、実施計画における事業量の年度間平準化により安定的に上回る水準の確保を図る。全体では業務活動収支4,792百万円、投資活動収支△3,215百万円、財務活動収支△1,110百万円で資金残高は467百万円増加した。連結では業務活動収支が3,403百万円となる一方、連結対象団体の地方債等発行収入6,139百万円により財務活動収支が672百万円のプラスに転じており、年度間の変動が大きい点に留意が必要である。
住民一人当たり資産額は171.5万円となり、資産合計は減少したものの人口が418人減少したことから前年度比0.1万円の増となった。類似団体平均値を5.0万円下回るのは、可燃ごみの焼却施設を松塩地区広域施設組合により共同設置していること等により、一般会計等に計上される施設が相対的に少ないことが要因である。歳入額対資産比率は歳入総額が1,138百万円増加したことから0.13年減の3.24年となった。有形固定資産減価償却率は59.7%と前年度比1.0ポイント上昇し、令和2年度から5年間で4.9ポイント上昇している。将来の修繕・更新費用の増大が懸念されるため、策定を進める公共施設等整備計画に基づき、予防保全による長寿命化と施設の集約化・複合化により保有量の適正化に取り組む。
純資産比率は70.9%となり、負債の減少幅が資産の減少幅を上回ったことから前年度比0.2ポイント上昇したが、類似団体平均値を2.6ポイント下回っている。将来世代負担比率は16.4%と1.1ポイント上昇した。これは、地方債残高全体では117百万円減少したものの、算定上控除される臨時財政対策債が1,072百万円減少した一方で建設地方債が増加した結果、控除後の残高が16,536百万円と977百万円増加(+6.3%)したことに加え、減価償却の進行等により有形・無形固定資産合計が436百万円減少したことによる。地方債総額ではなく借入構成の変化による特徴的な変動である。なお、本市が公表する将来世代負担比率は特例地方債を控除しない残高により算定しているため本指標と異なる。実質公債費比率7.7%と健全な水準にあるが、実施計画において地方債の年度別発行額を管理し、将来世代の負担の増加抑制に努める。
住民一人当たり行政コストは41.8万円となり、前年度から0.9万円増加した。これは、給与改定等による人件費の増及び物価・エネルギー価格等の高騰による物件費の増により経常費用が422百万円増加した一方、人口が418人減少したことが重なったものである。類似団体平均値を2.2万円下回るのは、可燃ごみの焼却施設を松塩地区広域施設組合により共同設置していること等によるが、当該値自体は3年連続で上昇している。人口減少下ではコスト総額を抑制しなければ一人当たりコストは上昇し続けるため、行政評価による事業のスクラップ、行政DXによる業務効率化、定員管理計画に基づく職員数の適正化を進め、経常経費の抑制に努める。
住民一人当たり負債額は49.9万円となり、地方債残高及び退職手当引当金の減少により前年度から0.4万円減少した。類似団体平均値を3.1万円上回るのは、市民交流センター等の大型施設整備を地方債を財源として実施してきたとによる。なお、本年度は臨時財政対策債が1,072百万円減少した一方、社会資本形成に充当する建設地方債が956百万円増加しており、地方債の構成が変化している。業務・投資活動収支は、基金を除く投資活動収支の赤字(△3,035百万円)が支払利息支出を除く業務活動収支の黒字(3,026百万円)を上回り△9百万円となった。これは、大型ハード事業が集中した年度特有の変動である。なお、本市が注記で公表する基礎的財政収支は投資活動収支から基金を控除しない方法によるため本指標と異なる。今後も投資的経費の重点化と大型事業の年度間平準化により、計画期間を通じた黒字確保に努める。
受益者負担比率は4.7%となり、前年度から0.1ポイント減少した。これは、使用料及び手数料390百万円を含む経常収益が1,327百万円と28百万円減少(△2.1%)した一方、人件費の上昇や物価・エネルギー価格等の高騰により経常費用が28,456百万円と422百万円増加(+1.5%)したことによる。類似団体平均値を0.3ポイント上回る水準は維持している。なお、経常費用を一定とした場合、前年度の比率(4.8%)を回復するには経常収益を約48百万円増加させる必要がある。本市では原則3年ごとに使用料・手数料の見直しを行っており、令和7年度に見直しを実施した。今後も定期的な見直しと施設の利用促進による収入確保、維持管理コストの削減に努める。
長野県塩尻市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。