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地方財政ダッシュボード

千葉県鋸南町の財政状況(2015年度)

🏠鋸南町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成28.1.1現在43.5%)に加え、町内に中心となる産業がなく大きな法人も無い。また、歳入に占める地方交付税の割合は平成27年度決算で39.9%と依存度が高く、財政力指数は、全国市町村平均及び類似団体をも下回っている。人件費の削減等による歳出の削減と町税の収納率向上対策の推進、未利用町有地の売却や地域経済の活性化による税収増等により歳入確保を図り、鋸南町総合計画に沿った施策の重点化の両立に努め、活力ある町づくりを展開しつつ、行政の効率化に努めることにより財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

比率は前年度と比較し4.7%減少し、全国平均及び類似団体の平均を下回った。今年度は地方消費税及び地方交付税の増により分母の経常一般財源は2.8%増となり、分子である経常経費充当一般財源は人件費及び公債費の減により2.5%減となった。地方交付税の動向によっては、比率が大きく左右されることから、今後も人件費の削減や内部管理経費等の経常経費の削減を行い、経常収支比率の低減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均額と比較し70.9%と決算額は低いが、全国平均より27.4%上回り、前年度より増加した。今後、経常経費の抑制と指定管理者制度の導入を進めるとともに、定員管理計画を基に人件費の抑制を図り、コストの低減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

全国平均を大きく上回り、類似団体との比較も上回っている。平成27年度は、経験年数階層の変動、給料の独自削減を管理職-2%から-1%、一般職-1%から0%と改正したことが、数値を押し上げ、類似団体よりも上回ってしまったと考える。今後は、職員の定員管理計画を基に人件費の抑制を図りつつ、給与水準の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

職員数は類似団体の平均より2.2人下回っているが、最近は横ばいとなっている。これは定員管理計画により職員数を据え置きとしてきた為である。しかしながら全国平均との比較では3.91人も上回っており、今後も行財政改革による民間委託の推進や臨時職員の有効活用、新規採用職員の抑制を図りながら、適切な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

比率は依然として全国平均を大きく上回り、類似団体内の順位は最下位となってしまったが、18%以下になったことにより、平成28年度より許可団体から協議団体へなることができた。しかしながら、依然として厳しい状況に変わりなく、主な要因としては、大規模事業(統合中学校の建設、広域水道事業)に係る多額の起債の償還が続いているためである。今後も、償還元金よりも借入をしないことを遵守し、公債費の低減に努め、実質公債費比率の低減を図っていく。

将来負担比率の分析欄

地方債残高の着実な減少により、比率は年々減少していたが、本年度は、普通交付税の増による標準財政規模の増及び財政調整基金の積み増しによる充当可能基金の増により比率が下がったためである。しかしながら、類似団体の平均より約3.5倍も大きく上回っている状況である。その主な要因は大規模事業(統合中学校建設・広域水道事業)の財源とした地方債の残高が類似団体と比べて多額なためである。今後も引き続き、新規発行債の抑制による地方債残高の減に努め、新規採用職員の抑制により退職手当負担見込額が減少することから、比率は今後も減少していく見込みである。これからも後世への負担を少しでも軽減できるよう努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

類似団体と比較すると人口千人当たりの職員数は少なく、給与水準も低くなったことから人件費に係る経常収支比率は0.9%低くなっている。人件費を抑制する為にこれまでも新規採用職員の抑制を図ってきた。定員管理計画では職員数の据え置きを掲げており、これからも継続し人件費の抑制に努めていく。

物件費の分析欄

類似団体の平均値より0.3%下回り、全国平均よりも1.1%下回った。物件費の経常経費充当一般財源は前年度比10.1%増となった。今後も事務事業の見直しや各施設の指定管理者制度の導入、民間委託の推進等により物件費の低減に努める。

扶助費の分析欄

類似団体と比較すると1.6%下回った。全国平均でも大きく下回っているが、扶助費における経常経費充当一般財源は前年度比3.4%減であり、額の推移を見るほぼ横ばいである。これは障害福祉関係経費が大きな増減なく推移しているためである。

その他の分析欄

その他の比率のほとんどが繰出金であり、類似団体と同率となり、全国平均とは、0.2%上回った。繰出金に係る経常経費充当一般財源は前年度比4.2%増となった。繰出金のほとんどが医療給付に係る特別会計へのものであり、本町では高齢化率が高いことから、高齢者の医療給付費抑制を図るため、疾病予防事業等の充実を図っていく。

補助費等の分析欄

補助費等に係る比率は、これまでと比べて類似団体より0.9%上回り、全国平均に対しても5.5%も上回ってしまった。町が構成団体となっている一部事務組合への負担金に係る補助費等が増となった為である。今後も各種団体への補助金の見直し等により比率の低減に努める。

公債費の分析欄

類似団体の平均より1.9%上回ったが、全国平均と比較して0.2%低くなった。これは大規模事業(統合中学校の建設、広域水道事業)に係る多額の起債の償還が続いていることから、他と比べ一般財源における公債費の割合が依然として高水準となっている。今後も厳しい財政運営が予想されるため、特殊な事情が無い限り、新発行の起債はその年の元金償還額を上回らないよう計画し、借入れする場合も交付税算入のある有利な起債を利用していく。これにより平成28年度以降は公債費が減少傾向へ進むことが見込まれている。これからも地方債残高・公債費の抑制に努めていく。

公債費以外の分析欄

公債費以外の比率はこれまで類似団体を上回っていたが、平成23年度以降下回っているが、依然として厳しい数値である。今年度も2.1%下回り、全国平均より3.4%下回っているが、この要因は人件費・補助費以外の比率が、類似団体の比率を下回ったためである。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

各項目とも、概ね下回っているが、総務費が住民一人当たり159,190円となっており、類似団体平均に比べ15,180円高くなっており、平成26年度以降大きく増加傾向となっている。これは、平成26年度から建設に取り組んだ都市交流施設整備事業等の増のため普通建設事業費や物件費が前年度に比較し、74.2%増となったことが主な要因である。各項目、普通建設費に係る影響が大きく出ることから、突発的な財政負担が出ないように、今後作成される公共施設施設等総合管理計画により、施設の更新等を計画的に進めていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

各項目とも、概ね下回っているが、普通建設事業費は住民一人当たり106,119円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、近年の都市交流施設整備事業の増加等によるものであり、前年度決算と比較すると15.5%増となっている。今後は、町総合計画及び過疎計画を基に、公共施設等総合管理計画を作成し、事業の取捨選択を徹底していくことで、事業費の減少を目指すこととしている。また、投資及び出資金は住民一人当たり7,122円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、病院会計出資金と南房総広域水道企業団出資金によるものだが、今後、該当する事業費が減少傾向にあることから、引き続き過剰な投資にならないように、内容を精査し、財政を圧迫しないように歯止めをかけるよう努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

実質収支比率、財政調整基金残高及び実質単年度収支のいずれも前年度に比較して上昇した。歳入では、財政基盤の弱い本町において歳入の約40%が地方交付税となっており、普通交付税と臨時財政対策債の合計が増加し続けてきたためである。また歳出では、行財政改革の経費節減の効果、人件費の抑制策も合わせ財政調整基金積立金の増につながってきた。平成26年度が一時的に減少してしまったが、地方交付税が大幅な減となったことや、都市交流施設建設事業に伴う普通建設費の増などにより、財政調整基金積立金を取り崩すこととなった為であり、平成27年度は回復している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

平成21年度以降は全ての会計において黒字となっている。病院事業会計は平成20年度から指定管理者制度を導入し資金不足額が無くなった。一般会計については普通交付税と臨時財政対策債が増加しはじめた平成20年度から上昇し平成27年度の比率は平成23年度に比べて約3.6%上昇している。また、水道事業会計は平成21年度以降着実に増加を続けている。その他の会計は、平成23年度から平成27年度までほぼ変わりない。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

元利償還金は過去の大規模事業(統合中学校建設・広域水道事業)の多額の起債の返済による影響で、平成24・25年度のピークに向けて上昇してきた。公営企業債の元利償還金に対する繰入金は水道・病院事業に対する繰出金である。水道事業会計への繰出金は高料金対策に係るもので、平成22年度以降ほぼ同じであるが、病院事業会計への繰出金は平成20年度から指定管理者制度を導入した際に退職手当債を発行したため、その元利償還金分を平成23年度まで一般会計から繰り出すこととなり増加していた。組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等は平成21年度からほぼ同額であったが、一部事務組合(衛生組合)の元利償還が平成23年度で一部償還完了したため平成24年度以降は減少した。債務負担行為に基づく支出額は平成21年度からほぼ同じであり、主に県営かんがい排水事業の償還助成分である。実質公債費比率の分子の推移はこれらの要因であるが、実質公債費比率は平成21年度の23.3%をピークに今後減少していく見込みであり平成27年度の実質公債費比率は16.2%となり、平成28年度から許可団体から協議団体となる見込みである。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は、公債費負担適正化計画により新規発行債を元金償還額以下にするとして、平成16年度から実行してきたため減少を続けている。債務負担行為に基づく支出予定額は償還が進み減少を続けている。公営企業債等繰入見込額は病院・水道事業に対するものであるが、ほぼ横ばいで推移している。組合等負担見込額は主に環境衛生組合の地方債残高の減少による負担金の減により減少傾向であったが、平成24年度は一部事務組合(安房広域事務組合)の事業増により増加した。退職手当負担見込額は職員数の減に伴い減少を続けている。充当可能財源等のうち充当可能基金は財政調整基金残高が、平成25年度まで増加傾向であったが、平成26年度は、普通建設事業により取崩しが多くなったことから、前年度と比較して24.2%減となったが、平成27年度は、普通交付税の増などにより11.7%増となった。基準財政需要額算入見込額はほほ横ばいの傾向で推移している。将来負担比率の分子は、地方債残高の減により着実に減少を続けている。これらのことから将来負担比率は平成23年度の135.6%から平成27年度は95.4%となり40.2%も減となった。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

・実質公債費比率は、類似団体と比較して高くなっているが、近年の傾向としては、低下傾向となっている。これは、債費適正化計画に基づき、毎年の地方債の新規発行額を、元金償還金以上借入れを行わないこととし、新規発行を抑制してきた成果であり、今後も低下してくるものと想定される。また、将来負担比率も低下傾向にあるが、平成27年度に将来負担率が上昇している主な要因としては、平成26年度から平成27年度にかけて行った都市交流施設整備事業に際し、合計で5億1,200万円の地方債を発行したことが考えられる。これらの地方債の償還は平成30年度から始まり、実質公債費比率が上昇していくことが考えられるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,