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地方財政ダッシュボード

千葉県富津市の財政状況(2014年度)

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

電力事業に係る大規模償却資産の税収により、財政力指数は類似団体平均を大きく上回る0.94となっているが、年々減少しているため、税の徴収強化等による歳入確保に努める。また、平成14年度から平成21年度まで普通交付税の不交付団体であったが、平成22年度より交付団体となっており、その交付額も増加傾向にある。

経常収支比率の分析欄

平成25年度までは、社会保障費の増加や固定資産税等の地方税減少により、経常収支比率は年々悪化していたが、平成26年度には4.0%の改善が見られた。しかし、平成26年度の改善は、退職手当債の4億5千7百万円を人件費に充当したことによる一時的なものなので、人件費をはじめとした経常的経費の抑制や市税等の歳入確保に努め、改善を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費ともに総額では類似団体平均を上回っているが、類似団体中で人口が上位であることから、人口1人当たりの人件費・物件費等決算額では下回る結果となっている。今後も物件費の見直しや定員管理の適正化を行い、行財政運営の効率化を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

財政健全化計画に基づき、平成12年度から全職員の6か月昇給延伸、諸手当等の見直し等を行い、人件費の抑制を図ってきた。今後も市民の理解が得られるよう適正な給与水準の確立に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成27年度から平成31年度までの定員適正化計画を策定し、職員数を平成26年度の508人から平成31年度の420人(-88人)とする目標達成へ向け、今後も適正な定員管理を行う。

実質公債費比率の分析欄

地方債に係る元利償還金が増額となっていることに加え、固定資産税(償却資産税)の減により標準税収入額等が減少したことが、実質公債費比率増加の要因となった。しかし、需要額算入分である臨時財政対策債償還費の増が減少要因となり、昨年度と比較し横ばいとなった。また、類似団体平均との比較では下回っており、引き続き適正な公債費管理に努める。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は、退職者増により退職手当負担見込額が減少したこと、財政調整基金積立による充当可能基金の増額などにより前年度と比較して7.4%改善しているが、依然として類似団体平均を大きく上回っている状況である。今後は、継続的な財政調整基金の積立、定員適正化計画に基づく職員数削減をはじめとした富津市経営改革プランを推し進めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

前年度比較で5.4の改善が見られ、その要因としては地域手当のカット(4%⇒0%)などが挙げられるが、消防業務を直営で行っていることなどにより、依然として類似団体平均と比べ高い数値である。今後は平成27年度からの定員適正化計画に基づき、組織機構のコンパクト化、事務事業の見直しなどにより職員数の適正管理に努めることに加え、地方税の徴収強化等により経常一般財源を確保し、比率の改善を図る。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は、前年度比較で0.5改善しているが、依然として類似団体平均を大きく上回っている。その要因は、君津地域4市で運営している廃棄物処理事業の委託料が多額となっている点である。今後は、業務委託の見直しをはじめ、その他の物件費についても更なる経費削減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回り、かつ増加傾向にある要因として、障害者に係る扶助費や生活保護費等の社会保障費の増加等が挙げられる。資格審査等による適正化の推進、生活困窮者自立促進支援事業などの活用、単独扶助費の見直しなどにより、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は、類似団体平均とほぼ同水準で推移しているが、国民健康保険事業特別会計をはじめとした特別会計への繰出金等について、徴収強化や経費削減に努め、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

消防業務を直営で行っているため、補助費等に係る経常収支比率は類似団体平均を下回っている。また、企業誘致対策として、工場等を新設する企業に対し奨励金を交付しているが、その大部分を占めている企業への交付が平成26年度で終了したため、来年度以降は減少する見込みである。

公債費の分析欄

直近五ヵ年では類似団体平均を下回っているものの、若干の増加傾向にある。さらに、今後は臨時財政対策債や退職手当債などに係る地方債償還額の増加が見込まれることから、地方債の発行にあたっては可能な限り交付税措置のある地方債を選択するなど、実質的な公債費の負担額軽減に努める。

公債費以外の分析欄

地域手当カットなどにより人件費の数値が改善したことで、公債費以外の数値も4.8と改善が見られるが、依然として類似団体平均を上回っている。これは公債費が類似団体と比較して低い一方で、前述の人件費や物件費が高い水準にあることが要因である。今後は、定員適正化計画に基づく職員数の適正管理、業務委託見直しなどの経費削減に加え、地方税の徴収強化等による経常一般財源の確保により、比率の改善を図る。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政調整基金残高は、地方税等の減少や扶助費等の増加により、平成24年度に3億円、平成25年度に2億円の取り崩しを行い大幅に減少した。平成26年度は義務的経費以外の執行抑制、税の徴収率向上、基金の見直し等の緊急対策により増となった。実質単年度収支についても、財政調整基金の積立によりプラスとなったが、今後も歳出削減等に取り組むことで、基金への積立を継続的に行っていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

実質収支は、一般会計及び公営企業会計を含めた特別会計についても赤字となったことはなく、全ての会計において剰余金を計上している。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等や債務負担行為に基づく支出額については、前年度比較でほぼ横ばいであるが、元利償還金については、臨時財政対策債や消防防災センター建設などに係る地方債償還額の追加により増加している。今後も、臨時財政対策債などの地方債償還額が増加する見込みであるため、地方債の活用について十分に検討していく必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

富津市の将来負担比率(分子)の主な増要因及び減要因は以下のとおりである。増要因は、臨時財政対策債や退職手当債等の発行により一般会計等に係る地方債の現在高が増加したことが挙げられる。逆に減要因としては、一部事務組合の償還が進んだことにより組合等負担等見込額が減少したこと、退職者増により退職手当負担見込額が減少したこと、財政調整基金の積立により充当可能基金が増加したことなどが挙げられる。結果、将来負担比率(分子)の数値は年々改善しているが、今後も継続的な財政調整基金の積立、定員適正化計画に基づく職員数の適正管理をはじめとした富津市経営改革プランを推し進めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,