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地方財政ダッシュボード

千葉県富津市の財政状況(2012年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

電力事業に係る大規模償却資産の税収(固定資産税)があるため、類似団体平均を大きく上回る0.96となっているが、近年低下傾向(平成20年度から4年連続して低下)にあるため、税の徴収強化等による歳入の確保に努める。平成14年度から平成21年度まで普通交付税の不交付団体であったが、平成22年度から財政力指数が単年度0.966の交付団体となり、現在も交付団体である。

経常収支比率の分析欄

平成22年度に普通交付税の交付等により、経常一般財源が増額したことによる改善が一時的にあった。しかし、生活保護扶助費の増加等に伴う社会保障経費の増加や固定資産税等の地方税の減収により、比率は年々悪化している。平成24年度は前年度と比較して、0.8%悪化し依然として高い比率となっているため、引き続き経常的経費の抑制や市税等の歳入確保に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人あたりの人件費・物件費等の決算額は類似団体平均を下回っている。人件費、物件費ともに個別的には類似団体平均を上回っているにもかかわらず平均を下回る要因は、類似団体の中で人口数が上位であることによる。今後も物件費の見直しや定員管理の適正化を行い、行財政運営の効率化を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

財政健全化計画に基づき、平成12年度から全職員の6か月昇給延伸、諸手当等の見直し等を行い、人件費の抑制を図ってきた。今後も引き続き、市民の理解が得られるような適正な給与水準の確立に努める。また、平成24年度から国家公務員の時限的な(平成24年4月1日から2年間)給与改定特例法による平均7.8%の給与減額措置により、大幅に上昇しているが、給与改定特例法による措置が無いとした場合の参考値では、99.1であり、平成24年度の参考値99.6から0.5ポイント減となっている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成17年4月1日から平成22年4月1日までの定員について、職員数543人を目標としたところ、519人と目標を上回る人員削減が図られた。さらに平成27年4月1日までの目標職員数を500人(-3.6%)とし、目標の達成を目指すとともに今後も適正な定員管理を行う。

実質公債費比率の分析欄

普通会計で起こした地方債は増額したものの、公営企業や一部事務組合等が起こした地方債の償還がすすみ、それに対する繰入金や負担金が減少し、また、平成22年度から普通交付税の交付団体になり、標準財政規模が増加しことにより比率は改善した。類似団体と比較しても平均的な水準にあり、引き続き適正な公債費管理に努める。

将来負担比率の分析欄

消防防災センター建設工事に係る消防債、臨時財政対策債等の発行により地方債残高は増加している。また、公共用地取得事業により債務負担行為額は増額している。平成24年度の将来負担比率は前年度と比較して、7.4%増加しており、類似団体と比較しても高い比率にある。今後は後世への負担を軽減するよう、新発債や債務負担行為の新規設定を抑制する。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

類似団体の中で人件費に係る経常収支比率が最も高くなっている。これは職員数が類似団体と比較して多いこと(市450人、県内類似団体平均373人)が主な要因と言える。今後は、定員適正化計画や民間業務委託の推進、消防業務の広域化による効率的運営の検討などにより、更に人件費を抑制する。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、清掃費に係る委託料が多額になっているためである。平成18年度から、し尿処理施設を稼動し、一定の経費削減効果は図られており、その他の物件費についても財政収支改善策に基づき更なる経費の節減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回り、かつ上昇傾向にある主な要因として、生活保護費の額が急激に膨らんでいることなどがあげられる。資格審査等の適正化を進めるとともに、生活困窮者自立促進支援事業などを活用し、生活保護費の増加に歯止めをかけるよう努める。(生活保護扶助費平成20399,446千円平成24607,061千円)

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体平均とほぼ同数値であるが、国民健康保険事業特別会計や介護保険事業特別会計への繰出金等について、保険料などの徴収強化や経費の節減などにより、更に普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

消防業務を直営で行っているため、補助費等に係る経常収支比率は類似団体平均を下回っている。また、企業誘致対策として、工場等を新設する企業に対し奨励金を交付しているが、その中の多額なものの交付が平成26年度で終了するため、今後はさらに減少する見込みである。

公債費の分析欄

直近5ヵ年では類似団体の平均を下回っているが、今後は臨時財政対策債、消防防災センター建設に係る地方債の償還額などが増加する見込である。公債費のピークは平成28年度となると見込まれ、非常に厳しい財政運営となることが予想されるため、地方債借入れの抑制による負担軽減に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外が、類似団体平均値を上回っているのは、公債費が類似団体と比較して低い一方、人件費や物件費が高い水準にあるためである。特に人件費については、定員適正化計画に基づき、抑制に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

財政調整基金残高比率は、平成22年度及び平成23年度に2億ずつ積み立てることにより上昇した。しかし、平成24年度には地方税等の歳入の減少、扶助費等の歳出の増加により、基金を取り崩したため減少した。実質収支比率が、平成21年度に1.82%(199,267千円)まで落ち込んだが、平成22年度には、4.78%(544,181千円)までになった。しかし、実質単年度収支比率は、平成22年度にプラスに転じたが平成24年度に財政調整基金を3億取り崩したことによりマイナスとなった。今後歳出削減等に取り組み、財政調整基金の積み立てに努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

連結実質収支額(歳入歳出差引)の合計は、1,603,485千円と黒字及び剰余金を計上している。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

小中学校の耐震補強工事に係る教育債、道路改良工事等に係る土木債、臨時財政対策債等の元利償還金が増加している。一方、公営企業債の元利償還金に対する繰入金や組合が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等は、その償還が進み減少している。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

組合等が起こした地方債の償還財源に充当する市からの負担見込額は減少しているが、平成24年度に建設した消防防災センターに伴う起債などによる一般会計等に係る地方債の現在高の上昇により全体として比率が上昇した。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,