地域において担っている役割
地域の基幹病院として急性期医療(ER救急、小児救急、急性期心疾患、周産期)を担うとともに、専門的で高度な医療の提供を行っている。
経営の健全性・効率性について
開院以降、患者数の増加及び入院・外来単価の向上により医業収益が増加している。費用面では医業収益に対する材料費の割合は、類似病院の平均値よりも高くなっているが、単価引き下げに努めており、職員給与費の割合も年々改善し、類似病院の平均値よりも低く抑えられた。その結果、経常収支、総収支ともに3年連続の黒字となり、経常収支比率、医業収支比率は年々上昇しており、また、累積欠損金比率は改善されている。
老朽化の状況について
開院から4年半が経過し、有形固定資産減価償却率は年々増加している。開院時に取得した器械備品は、償却期間満了が近づいており、器械備品減価償却率は類似病院平均値とほぼ同様の数値となってきている。また、1床当たりの有形固定資産額は年々増加しているが、類似病院の平均値よりも低い状況にある。
全体総括
平成30年度は、医療サービスの質的向上を図り、安全安心な医療の提供と患者満足度を高めるとともに、収益確保や経費節減に努めた結果、3年連続で経常収支、総収支ともに黒字となった。今後も、看護師をはじめ医療スタッフの確保を引き続き進め、全病棟フル稼働を目指し、平成30年12月に改定を行った病院改革プラン数値目標をもとに一層の収支改善、経営安定に取り組んでいく。