愛川町
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2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
歳入総額の約6割を占める町税については、法人町民税は大手企業の事業所撤退や海外の社会情勢等の影響による一部企業の業績低迷などにより減収となったものの、個人町民税は雇用情勢改善による所得の増加や、固定資産税では戸建て家屋の建築や設備投資による増加により増収となり、町税全体では前年度と比べ微増となった。こうしたことから、単年度の財政力指数は1.001、3ヶ年平均の財政力指数は1.018となり、前年度に引き続き不交付団体となった。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
人件費及び扶助費が類似団体平均を大きく上回っていることが主な要因となり、経常収支比率は92.0%と類似団体平均を3.6ポイント上回っている。人件費はここ数年減少傾向となっているが、本町の地形上、消防分署が必要となるほか、保育園(6園)の運営を町単独で実施しているため、類似団体平均を上回っている状況にある。また、障害者総合支援法に基づくサービスの利用増による扶助費の増加や、高齢化の進行に伴う特別会計への繰出金の増加などにより経常経費が増加し、経常収支比率が前年度と比べ1.7ポイント増加した。今後とも財政の硬直化を招かないよう、経常経費の削減を図り財政基盤の強化に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たりの人件費・物件費等決算額は、平成27年度から類似団体平均を下回っており、令和元年度も引き続き下回る結果となった。しかしながら、決算額は前年度に比べ3,526円の増となり、類似団体平均との差が縮まる結果となった。人件費は減少傾向であるものの、物件費が前年度に比べ大幅に増加したことから、このような結果となっており、事務事業の見直しなどにより費用の抑制に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成27年度から令和元年度までいずれも類似団体平均を上回っているが、要因の一つとしては、人材確保の必要性から近隣自治体の水準を考慮し、新卒初任給を国より高く設定していることが挙げられる。なお、令和元年度は引上げ率の相違などで増となった一方、職員構成の変動による減があり、結果的に前年度と同数となった。地域の実情を考慮しつつ、人事院勧告に準拠した給与改定などにより、給与水準の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
行政需要が増大する中、事務処理の合理化や民間委託の推進などにより、職員数の抑制に努めているものの、本町の地形上、消防分署が必要となるほか、ごみ収集や保育園(6園)の運営を町単独で実施しているため、類似団体の平均を0.79ポイント上回っている。今後も適切な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
平成9年度から新規の地方債の発行を原則として当該年度の元金償還額以内に抑制してきたことや、過去の高利子の地方債の償還が終了してきていることにより、類似団体平均を大幅に下回っている。ただし、令和元年度は、平成30年度で償還が終わる元金償還額(川北住宅建設事業債、他6件)と比較して、令和元年度に償還が始まった元金償還額(消防指令台整備事業債、他8件)の方が大きいこと、及び公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金が増加したことにより、0.4ポイント増となった。今後も、健全財政を念頭に置きながら地方債の活用を図り、低い水準を維持できるよう努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率はマイナスとなっており、類似団体平均を大きく下回っている。主な要因としては、地方債借入額の抑制や、計画的な公社からの依頼土地の買い戻しなどにより、将来負担額が減少傾向にあることに加え、将来負担額を上回る基金等の充当可能財源が確保されているためで、引き続き将来負担比率は低い状況で推移するものと考えられる。今後も公債費の削減や基金の確保など、低い水準を維持できるよう努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費については、時間外勤務手当が増となったものの、一般職給料や退職手当組合特別負担金が減となったことなどから、前年度に比べ0.4ポイント減少した。ただし、依然として類似団体平均を上回っており、今後も適切な定員管理に努め、人件費の抑制を図っていく。
物件費
物件費の分析欄
物件費については、美化プラント運転維持管理委託料や可燃ごみ等収集運搬業務委託料などが増となったことや、最低賃金上昇により委託料が全体的に上昇したこと、さらには令和元年10月から消費税率引上げとなったことなどから、前年度に比べ0.8ポイント増加した。本町は、保育園や小中学校の給食調理業務を民間委託していることや、ごみ収集やし尿処理の委託化を進めていることなどにより、物件費が大きくなっており、類似団体平均を上回っている。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費については、障害者総合支援法に基づく給付費の増加や地域型保育給付事業費負担金及び施設型給付事業費負担金の増加に伴い、前年度に比べ0.9ポイント増加した。類似団体平均を大きく上回っており、今後も引き続き適正化に努めていく。
その他
その他の分析欄
高齢化の進行に伴い、後期高齢者医療特別会計及び介護保険特別会計繰出金が増加した。国民健康保険特別会計繰出金についても、被保険者数の減少が続いているが、保険料減収に伴いこれを補てんするため繰出金が増となったほか、下水道事業特別会計繰出金についても、引き続き雨水整備事業を計画的に実施していることなどから増となっており、前年度と比べ0.4ポイント増加した。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等については、町社会福祉協議会補助金などが減となり、前年度に比べ0.2ポイント減少した。類似団体平均との比較においても、7.6ポイント下回っている状況であるが、適切な管理に努める。
公債費
公債費の分析欄
公債費については、平成30年度で償還が終わる元金償還額(川北住宅建設事業債、他6件)と比較して、令和元年度に償還が始まった元金償還額(消防指令台整備事業債、他8件)の方が大きいことにより、前年度に比べ0.2ポイント増加した。現状、類似団体平均を下回っているが、個別施設計画策定後に公共施設の計画的な改修や統合などを行っていく必要があることから、地方債の活用にあたっては、中長期的な視点から財政見通しを立て、将来負担が過度に増大しないように配慮していく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
人件費、補助費等が減となったものの、物件費や扶助費の伸び幅が大きく、前年度に比べ1.5ポイント増加した。類似団体平均との比較においても、9.5ポイントとの差があり、前年度と比べ差が広がった。今後とも財政の硬直化を招かないよう、経常経費の削減を図り財政基盤の強化に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
目的別歳出の分析欄
最も金額が大きい民生費は、住民一人当たり115,055円となっており、前年度より7,100円の大幅な増となった。障害者総合支援法に基づく給付費の増や、高齢化の進行に伴う後期高齢者医療特別会計・介護保険特別会計への繰出金などは年々増加しているほか、プレミアム付商品券事業の皆増や幼児教育・保育の無償化が開始されたことによる負担金の皆増などから、前年度と比べ大幅な増となっている。このほか増減が大きいものでは、総務費は観光・産業連携拠点づくり事業に伴う横須賀水道旧半原水源地用地取得費の皆減や、財政調整基金積立金の減などにより、前年度より926円の減となった。また、土木費では、八菅山いこいの森再整備事業が皆増、下水道事業特別会計繰出金が増となったものの、旧庁舎周辺公共施設整備基金から公共施設整備基金への積み替えの皆減などから、前年度より1,777円の減となった。さらに、消防費では、分署ポンプ車購入費や第3分団第2部器具舎建設工事費の皆減などにより、前年度より1,316円の減となった。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
性質別歳出の分析欄
令和元年度の歳出決算総額に対する住民一人当たりの額は310,378円となっており、前年度と比べ1,957円(平成30:308,421円)の増となった。各項目では概ね類似団体平均を下回っているが、人件費については、ごみ収集業務の委託化の推進に伴う職員数の減に加え、職員の新陳代謝や再任用職員の活用などにより、前年度と比べ減少しているものの、類似団体平均を大きく上回っており、今後も適切な定員管理に努める。また、物件費については類似団体平均を下回っているものの、ごみ収集業務については委託化の推進により増となっているほか、最低賃金上昇により委託料が全体的に上昇したことなどから、前年度と比べ大幅に増加した。さらに、扶助費についても類似団体平均を下回っているものの、障害者総合支援法に基づく障がい者福祉や高齢者福祉などの社会保障関係経費が増加していることにより、右肩上がりのグラフとなっている。このほか、積立金については平成30年度に旧庁舎周辺公共施設整備基金から公共施設整備基金への積み替えを行い、令和元年度はこれが皆減となったことにより、前年度と比べ大幅に減少している。今後も引き続き事業の優先度・緊急度を踏まえた選択と集中を行い、将来を見据えた適正な財政運営に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄令和元年度の実質収支比率は、前年度から2.24ポイント減少し4.61%となった。主な要因としては、地方消費税交付金や自動車取得税交付金の減や、使用料・手数料収入の減、さらには地方債借り入れの減などが挙げられる。また、財政調整基金残高は前年度から1.68ポイント増加し12.49%となったが、引き続き財源確保や経常経費の節減、予算執行管理の徹底等を通じ、安定した財政運営が行えるよう基金残高の確保を図っていく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄各会計とも概ね適正な数値で推移しているが、下水道事業特別会計は令和2年度からの地方公営企業会計移行に伴い打ち切り決算を実施した影響で、通常は出納整理期間中に収入される2か月分の使用料収入(88,939千円)が歳入額に含まれていないため赤字となったものである。このほか、今後、人口減少や少子高齢化の進行、景気の動向などにより厳しい財政状況が続くことが見込まれることから、町税等の徴収体制の強化や受益者負担の適正化による財源の確保、さらには、事務事業の見直しなどにより経常経費を削減するなど、持続可能な財政運営に努めていく。
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実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄実質公債費比率は、例年マイナスとなっており、令和元年度も引き続きマイナスとなった。実質公債費比率の分子が昨年度より増加した主な要因としては、平成30年度で終わる元金償還額(川北住宅建設事業債他6件)と比較し、令和元年度に償還が始まった元金償還額(消防指令台整備事業債他8件)が大きかったことや、公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金が増加したことによる。今後とも、公共施設の老朽化に対応するための施設の更新や大規模改修などにより、地方債の活用も想定されるため、公債費が過度に増大することの無いよう、十分配慮する。
分析欄:減債基金利用していない
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将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄充当可能財源等が多いことから、将来負担比率の分子がマイナスの状態が続いている。平成27年度以降の黒字額の減少が続いていたが、令和元年度は財政調整基金や公共施設整備基金への積み増しを行い、基金残高が増加したことにより、増加に転じた。今後も将来負担比率が低い水準を維持できるよう努める。
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基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)前年度と比べ町税は微増、実質収支は減となったものの、決算剰余金が生じたため、これを積立することができ、基金全体で4億1,400万円の増となった。(今後の方針)多様化する住民ニーズや突発的な大規模災害等への備えとして、また、公共施設の老朽化に対応するための施設の更新や大規模改修などの備えとして、決算剰余金が生じた場合は可能な限り積み立てを行っていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)実質収支は前年度よりは減少したものの、繰越金の予算額を上回ることとなったため決算剰余金を積立することができ、1億6,300万円の増となった。(今後の方針)多様化する住民ニーズや突発的な大規模災害等への備えとして、決算剰余金が生じた場合は可能な限り積み立てを行い、年度間の財源調整を維持していく。
減債基金
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備基金:公共施設の整備ハートピア基金:社会福祉の増進文化・スポーツ振興基金:文化及びスポーツの振興庁舎周辺公共施設整備基金:庁舎周辺の公共施設の整備(増減理由)公共施設整備基金は財政調整基金と同様に決算剰余金を積立することができ、2億4,900万円の増となった。また、ハートピア基金及び文化・スポーツ振興基金は、ふるさと納税の寄附金及び運用利子の積立を行った。(今後の方針)公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画を策定することとしており、これにより各公共施設の長寿命化や統廃合などの将来的な方向性がある程度具体化する見込みであるため、策定後に適時適切な施設管理が行えるよう、決算剰余金が生じた場合は、新たな財政需要や財政調整基金残高などを見据えた上で、積み立てを行っていく。ハートピア基金や文化・スポーツ振興基金については、ふるさと納税による寄附金や運用による利子収入を確保していく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
本町は1965年から1995年までの30年間で人口が約3倍に膨らみ、これに合わせ数多くの公共施設等を整備してきたが、これらの施設の老朽化が進んでいる。平成29年度から有形固定資産減価償却率が類似団体内平均値を3.2ポイント上回り、平成30年度は3.4ポイント、令和元年度は3.9ポイントとさらに差が広がる結果となった。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
地方債の借入れについては、適債事業については積極的に活用していく一方で、過度に公債費が拡大することのないようバランスを見極めながら活用しているところであり、令和元年度は、これに沿った地方債の活用を行うことができた。財政調整基金では、平成30年度に比べ積立額は減少したものの、繰入額を大幅に超える積立額であったため、基金残高は増加し、こういったことから、債務償還比率は前年度に比べ減少し、類似団体内平均値を下回る結果となっている。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率については、財政調整基金や公営住宅使用料などの充当可能財源等が、地方債残高や退職手当負担見込などの将来負担額を超過しているため、引き続きマイナスとなっている。有形固定資産減価償却率については、本町は1965年から1995年までの30年間で人口が約3倍に膨らみ、これに合わせ数多くの公共施設等を整備してきたが、これらの施設の老朽化が進んでいるため、類似団体内平均値を上回っている。将来負担比率における数値では健全な財政運営を行えているが、公共施設等については個別施設計画を基に、長期的な視点に立った財政負担の軽減や平準化、及び持続可能な行財政運営と公共施設等の最適な配置の実現に向けて努めていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率については、財政調整基金や公営住宅使用料などの充当可能財源等が、地方債残高や退職手当負担見込などの将来負担額を超過しているため、引き続きマイナスとなっている。実質公債費比率については、平成30年度と比較し、分子となる元利償還金(平成30年度で減税補てん債、川北住宅建設事業債などが償還済となったが、令和元年度から臨時財政対策債、消防指令台整備事業債などの償還が開始されたため、+9,598千円増加)及び準元利償還金(公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金が+26,395千円増加)の増加により、全体では51,310千円の増加となった。また、分母は標準税収入額等が大きく増加(+171,739千円)したことなどから、全体では214,643千円の増加となった。このことにより、令和元年度の単年度では前年度比+0.73ポイントの▲2.06%となり、3か年平均では、前年度比+0.4ポイントの▲2.4となった。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、保育園と学校施設である。保育園については、昭和40~50年代に建築され、町内6園すべてが築35年以上となっており、有形固定資産減価償却率が高くなっている。学校施設についても、多くの施設が昭和39~59年に建築されたもので、保育園と同様に有形固定資産減価償却率が高くなっている。保育園・学校施設については、公共施設全体の総延床面積の多くを占めており、統廃合や他施設との複合化などのほか、建物の長寿命化など、個別施設計画に基づき適切な施設管理が必要である。道路橋りょう、公営住宅については、類似団体内平均値を下回っており、特に道路橋りょうについては維持補修計画を基に、計画的な維持補修に努めている。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、福祉施設と庁舎である。福祉施設については、昭和47、53年に建築され、築40年が経過し、有形固定資産減価償却率が高くなっている。庁舎については、大部分が昭和48年~平成3年の間に建築され、築30年が経過し、有形固定資産減価償却率が高くなっている。庁舎施設のうち2施設は、平成29年度中に供用が廃止された。消防施設については消防団器具舎などの建物については順次建替えを行い更新が進んでいるが、防火水槽は昭和50年頃に多く設置されており、老朽化が進んでいる。保健センターは平成25年に建設したため類似団体内平均値を大幅に下回っているが、それ以外の施設については老朽化が進んでおり、個別施設計画を基に最適な配置の実現に向けて、統廃合や建物の長寿命化などを着実に進めていく必要がある。
財務書類に関する情報①(2019年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から719百万円の減少(1.4%)となったものの、資産総額のうち有形固定資産の割合が93.1%となっており、これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は12,326百万円となり、前年度とほぼ同額であった。ただし、業務費用の方が移転費用よりも多く、最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(4,538百万円、前年度比+133百万円)であり、純行政コストの38.7%を占めている。施設の集約化・複合化事業に着手するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(11,353百万円)が純行政コスト(11,738百万円)を下回っており、本年度差額は▲386百万円となり、純資産残高は386百万円の減少となった。事業の優先度・緊急度を踏まえた選択と集中を行い、経費の削減を行う一方で、国県支出金などあらゆる財源を確保しながら、健全な財政運営に努める。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は1,099百万円であったが、投資活動収支については、小学校給食室等改修工事設計業務委託や小型動力ポンプ付積載車購入などを行ったことから、1,022百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲262百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から185百万円減少し、400百万円となった。しかし、地方債の償還は進んでおり、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況である。
財務書類に関する情報②(2019年度)
1.資産の状況
2.資産と負債の比率
(社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す)将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っているものの、前年度と比べて0.4ポイント増加している。近年では地方債の借入れについては元金償還額以内で行ってきたが、適債事業を見極めつつ、適正な地方債活用を行い、将来世代の負担が過度とならないように努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っているものの、前年度と比較して0.4ポイント増加した。人口が減り、純行政コストが増加している状況であるため、施設の集約化・複合化事業に着手するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。
4.負債の状況
負債の状況は、類似団体平均を大きく下回っており、前年度と比べて0.7ポイント減少した。今後とも、適正な地方債活用を行い、過度に地方債残高が増大しないよう努める。
5.受益者負担の状況
前年度と比較して経常収益、経常費用が共に増加しており、結果として受益者負担の割合が1.1%増加したことから、負担比率は類似団体平均を上回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的高くなっている。公共施設等の使用料の見直しを検討するとともに、公共施設等の利用回数を上げるための取組を行うなどにより、受益者負担の適正化に努める。
類似団体【Ⅴ-1】
おいらせ町
加美町
美郷町
高畠町
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