栃木県:電気事業

地方公共団体

栃木県

地方公営企業の一覧


収集されたデータの年度

2021年度 2020年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度

経営比較分析表(2016年度)

経営の状況について

1)経常収支比率目標値は達成しており、その収入のうち料金収入以外は5%未満であることから、安定した運営を行えている。2)流動比率H25からH26にかけては会計制度の変更により企業債が資本から負債に移行したことにより流動負債が増加し、比率は低下した。しかし、流動資産の値は安定的に推移し、流動比率もH27・H28と上昇し全国平均を上回っている。3)供給原価料金の契約単価には大きな変動はないが、H26の豊水時やH28の渇水時など、降水量等の状況によって大きく発電量に影響を与え、供給原価が変動した。4)EBITDA安定的に推移してきたが、H27及びH28においては、渇水の影響で純利益が減少し、それによりEBITDAの値も2年連続で減少となった。以上のことから、経常収支比率、営業収支比率においては、全国平均をやや下回るものの累積欠損金もなく、安定した経営を維持していると言える。しかし、今後も適切な経営状況を継続するために、安定的な電力供給を図る必要がある。

経営のリスクについて

1)設備利用率降水量等の影響により変動はあるものの、全国平均並みを維持して概ね堅実に推移している。2)修繕費比率効率的に設備の修繕と計画的に老朽化した設備の更新を実施していることで、全国平均よりも低い値で推移している。3)企業債残高対料金収入比率及び有形固定資産減価償却率有形固定資産減価償却率は増加傾向にあり、H26以降は6割を超えている。一方で企業債残高対料金収入比率は、予定通り企業債を償還し、低下傾向にある。老朽化施設について、機器の状況を的確に把握し、経営状況を考慮しながら設備更新等を行っているところである。4)FIT収入割合現時点のFIT収入割合は1.4%と、全国平均を大幅に下回っているが、新たにFIT認定を受けた発電所の改修工事や新規発電所が竣工されることから、数年後には当該割合は上昇する見込みである。既存の発電所の発電能力の向上にも合わせて取り組み、安定した収入を確保していく必要がある。以上のことから、堅実な事業運営を行っているが、電力をより安定的に供給していくためには、今後も施設の適切な維持管理を行う必要がある。

全体総括

経営の健全性・効率性については安定的に推移しており、経営状況はおおむね良好といえるが、特に平成28年度においては異常渇水により、例年よりも発電量が大きく落ち込むこととなった。既設の発電所のうち4か所が運転開始後40年以上経過するなど、設備の老朽化が進んでいるため、平成27年度に策定した経営戦略(平成28~37年度)に基づき、経済性や機能性を考慮しながら、最適な時期や手法による改修等を行っていく必要がある。また、今後、固定価格買取制度を適用できる発電所の全面改修工事や、新たな水力発電所の建設を前述の経営戦略に基づき計画的に推進するとともに、既設発電所の発電能力向上に取り組んでいく必要がある。

類似団体【】

北海道 函館市 せたな町 寿都町 苫前町 十勝環境複合事務組合 岩手県 北上市 秋田県 秋田市 大仙市 山形県 庄内町 天栄村 美浦村 栃木県 足利市 群馬県 前橋市 桐生市 太田市 みどり市 榛東村 中之条町 香取市 東京都 神奈川県 横浜市 新潟県 上越市 富山県 黒部市 金沢市 内灘町 山梨県 北杜市 長野県 佐久市 松川町 松塩地区広域施設組合 岐阜市 多治見市 郡上市 静岡市 東伊豆町 豊明市 三重県 京都府 京丹後市 泉北環境整備施設組合 兵庫県 豊岡市 西脇市 鳥取県 鳥取市 琴浦町 北栄町 大山町 南部町 日南町 島根県 出雲市 安来市 奥出雲町 吉賀町 岡山県 吉備中央町 北広島町 山口県 徳島県 美馬市 善通寺市 愛媛県 伊方町 高知県 土佐清水市 馬路村 梼原町 三原村 福岡県 北九州市 平戸市 熊本県 上天草市 産山村 大分県 豊後大野市 宮崎県 都城市 椎葉村 長島町