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単年度指数では前年度と比較すると0.01ポイント上昇している。3か年平均も前年度比0.01ポイント上昇しており,類似団体平均と比較するとほぼ同水準の数値である。今後も,緊急に必要な事業を峻別し投資的経費を抑制する等,歳出の徹底的な見直しを実現するとともに,圏央道境古河インターチェンジ周辺地区への企業誘致や税の徴収率向上対策を中心とする歳入確保に努める。
公債費は前年度比8,078千円減少(-0.8%)したものの,扶助費及び繰出金が増加したこと,固定資産税における評価替え等の影響により地方税が前年度比35,032千円減少(-1.0%)したことにより,92.2%と前年度の数値より1.6ポイント上昇した。類似団体平均と比較して引き続き高い状態にとどまっているため,行財政改革への取組みを通じて義務的経費の削減に努め,財政の健全化を図る。
平成29年度までは人件費,物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均を下回っていたが,平成30年度については,類似団体平均を大きく上回る結果となった。主な要因は,ふるさと納税業務における物件費の増加である。今後は行財政改革を進め,物件費の削減並びに施設の統廃合,民営化など運営形態の見直しや更なるコスト低減を図るとともに,人件費の抑制に努める。
平成27年度に,職務・職責に応じた給料体系となるよう,給料表の見直し(6級制から7級制)を行い,前年度に比べ3.8ポイント上昇した。平成30年度は,採用・退職や他職種との人事異動により類似団体平均を0.6ポイント下回っている。今後も,人事院勧告に準じた給与構造改革等により引き続き給与の適正化に努める.。
平成30年度の職員数は前年度から1名増加し,人口1,000人当たりの職員数は0.14人増加した。しかしながら,類似団体平均と比較すると,ほぼ同水準で推移している。今後は,組織機構改革やさらなる事務等の効率化により,適切な定員管理に努める。
町民税所得割や地方消費税交付金の増加により基準財政需要額は増加したものの,公共下水道事業における公営企業債の元利償還金に対する繰出金等が増加したことにより0.1ポイント上昇した。類似団体平均と比較すると依然として高い数値であり,主な要因は元利償還金と公営企業への繰出金である。今後は,起債の新規発行を必要最小限に抑え,実質公債費比率の上昇を抑えていく。
ふるさとづくり基金積立額等が増加し充当可能基金が増加ことにより,前年度指数から20.3ポイント低下した。しかしながら依然として,類似団体平均を上回っている主な要因は,地方債残高,公営企業における公債費の償還財源として繰出される準元利償還金及び一部事務組合の地方債残高による負担見込額等があげられる。今後は,地方債の発行を必要最小限のに抑え,公債費等義務的経費の削減を中心とする財政改革を進め,財政の健全化に努める。
平成30年度において公立保育園を廃止したこと等により,人件費が54,167千円減少したことから,前年度から0.2ポイント減少した。しかしながら,類似団体平均を3.1ポイント上回っているため,今後も施設の民間委託の推進を含め,さらなる定員の適正化を図り,人件費の抑制に努めていく。
内部管理的経費の徹底した削減により,類似団体平均と比較して引き続き低い水準で推移している。また,ふるさとづくり寄付金等の活用により妊婦乳児健康診査委託料や需用費の一般財源負担額が減少し平成30年度は前年度比0.4ポイント減少した。今後も事業の見直しや,経費節減に努めていく。
平成30年度は障害者自立支援事業,地域生活支援事業及び子ども子育て支援施設型給付費等が前年度よりも増加したことにより,0.9ポイント増加した。今後も社会保障費は増加していくことが見込まれることから,引き続き安定財源の確保に努めていく。
後期高齢者医療事業特別会計及び介護保険事業特別会計への繰出金が前年度比17,451千円増加したことにより,数値が前年度比1.2ポイント上昇した。また,類似団体平均と比較して3.6ポイント上回っているのは,下水道事業への繰出金が主な要因である。今後は経営戦略に基づき施設の新設,改修及び修繕を計画的に行い,起債の抑制や経費の節減等,一般会計への負担を減らすよう努めていく。
補助費等に係る経常収支比率は,類似団体平均と比較してほぼ同水準で推移しており,前年度と同数値となっている。今後も負担金や補助金交付事業の精査を行い,事業の見直しや廃止等の検討を進める。
公債費は,前年度数値と比較すると0.1ポイント上昇しているが,平成28年度をピークに新規地方債発行の抑制や償還終了分により減少傾向にある。平成30年度における公債費の一般財源は,1,022,106千円であり,前年度数値と比較すると,8,078千円の減(-0.8%)となっている。しかしながら,類似団体平均数値と比較すると未だ高い水準であることから,今後も地方債の新規発行を必要最小限に抑え,財政の健全化に努めていく。
物件費や補助費等については,前年度と比較すると同様または減少しているが,扶助費及び他会計繰出金にあたるその他の数値が上昇したことにより,前年度比1.5ポイント上昇,類似団体平均と比較すると0.3ポイント上回った。今後は,社会保障費の増加が見込まれることから,事業の見直しや経費の節減に努めていく。
(増減理由)特定目的基金であるふるさとづくり基金へふるさとづくり寄付金から5,191.9百万円積立て,各種充当事業費として5,188.9百万円取り崩した。ふるさとづくり基金からの取り崩しのうち186.5百万円については,友好都市交流基金(新設)や子ども未来基金(新設)へ積替えを行った。また,PFI住宅家賃の事業費充当残分5百万円を地域優良賃貸住宅整備基金(新設)に積立てた。(今後の方針)新たに開始する事業の継続性を確保するため,事業ごとの特定目的基金を新設し,基金の使途の明確化を図っていく。
(増減理由)太陽光発電事業からの売電収入寄付金の一部と余剰金を積立てたため,財政調整基金として20百万円増加した。(今後の方針)財政再生基準を目安とした,標準財政規模の20%である12億円を目標額とする。
(増減理由)地方債の償還として活用がなく,積立て,取り崩しを行わなかったため増減なし。(今後の方針)将来にわたる町財政の健全な運営を行うため,地方債の償還に必要な財源を確保する。
(基金の使途)ふるさとづくり基金:「境町を応援したい」「境町の発展のために貢献したい」という方から広く寄附金を募って,まちづくりへ活用する。英語教育基金:小学校及び中学校における先進的な英語教育によりグローバル社会で活躍できる人材を育成するための事業を安定的かつ継続的に運営する。子ども未来基金(新設):子ども及び子育て並びにひとり親家庭の支援に関する事業に活用する。友好都市交流基金(新設):国際交流及び国内の都市間交流を推進する事業に活用する。(増減理由)公共施設整備基金:公共施設の大規模修繕に備え,ふるさとづくり寄付金より371百万円積立てた。子ども未来基金(新設):100百万円をふるさとづくり基金から積替えたことによる皆増。友好都市交流基金(新設):86百万円をふるさとづくり基金から積替え,充当事業へ20百万円取り崩したため,66百万円増加した。(今後の方針)ふるさとづくり基金:令和元年度のふるさとづくり寄付金から270百万円積立てし,平成30年度に行ったふるさと納税返礼品の見直しにより,令和元年度以降は大きな増減はない予定。
平成29年度数値は,昨年度と比較すると0.5ポイント上昇しているが,平成27年度からの経年比較では,上昇幅は小さくなっている。しかしながら,依然として類似団体平均と比較すると高い数値となっている。境町公共施設等総合管理計画における将来の見通しでは,20年後には公共施設の約85%が築30年以上経過するとなっていることから,今後さらに資産の老朽化が顕著となることが予想される。総合管理計画に基づき,個別施設計画の策定等を行い計画的かつ効率的な資産管理に取組んでいく。
債務償還費率は,類似団体平均を217.9ポイント上回っているが,昨年度と比較すると28.7ポイント低下した。これは,地方債残高が前年度比約173百万円減少したことや充当可能財源が増加したことにより将来負担額が約263百万円減少したことが主な要因である。今後も地方債の新規発行を最小限に抑えていくことにより,将来負担額の減少を見込んでいることから,当比率についても減少していくものと見込んでいる。しかしながら類似団体等と比較すると高い数値となっていることから,さらなる財政の健全化に取組んでいく。
当町の将来負担比率は前年度から9.0ポイント低下している。これは,英語教育基金の創設などにより基金残高が210,154千円増加したことや地方債残高が158,257千円減少したことなどが要因である。依然として類似団体平均値を上回っている状況であるが,平成27年度からの数値は24.8ポイント低下しており,財政の健全化が図られている。今後についても,数値の減少に努め,財政健全化に取組む。一方,有形固定資産減価償却率は,昨年度と比較すると0.5ポイント上昇している。減価償却率が高い施設については,公民館,体育館及び道路となっている。老朽化等が進む道路等について改修を行っており,今後も計画的かつ効率的に改修及び修繕を行うことで,施設等の老朽化対策に努める。
将来負担比率は,前年度と比較すると20.3ポイント低下した。平成26年度には171.5%であった同比率は4年間で64.2ポイント低下となった。実質公債費比率については,前年度比0.1ポイント上昇となったが,平成26年度からの経年比較では,平成26年度に16.1%だった数値が平成30年度には15.6%と0.5ポイント低下している。これは,基金残高が前年度比606百万円の増,また地方債の発行を最低限に抑えたことにより地方債残高が前年度比173百万円減の9,758百万円となったことが主な要因である。当町の将来負担比率及び実質公債費比率は依然として全国平均を大きく上回っているが,数値は確実かつ大幅に減少しており,今後においても減少していく見込みである。今後も両比率の減少に努め,財政健全化に取組む。
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