経営の状況について
①平成28年度の収益的収支比率については、点検等の停止以外のトラブルもなく電力料収入も増加し目標値を上回っている。②営業収支比率については100%を上回っているが、風況や風力発電施設の稼働状況により収支の変動が激しいため、安定運営をしていくための点検・修繕を行い業務の改善を行っていく。③供給原価については、施設の状況に応じた修理等を行い、維持管理費の抑制をできるよう業務の改善を行っていく。④EBITDAについては、平成28年度においては経年の推移をみて機械等のトラブルもなかったため数値は上昇している。
経営のリスクについて
①平成28年度の設備利用率については、当初計画数値・平均値より下回っているが、機械等の故障もなく稼働していたため30%を上回っている。②修繕費比率については、変電所設備の修理があったため比率も高くなっているが、指摘されている箇所の修理を早めに行うなどをし、安定した施設運用をして維持管理費の削減できるよう実施していく。③企業債残高対料金収入比率については、平成30年度で起債償還も終わるため、安定的な施設運用をしながら維持管理を行う。④FIT収入割合については、固定価格買取制度調達期間終了後まで、長期間停止することなく施設の維持管理をしていかなければならない。契約終了後の施設の運用についての検討をする必要がある。
全体総括
当町で稼働している風車については、稼働後約14年が経過し今後維持管理費の増加も見込まれることから、起債償還後の基金積立など計画的にしながら維持管理をしていく必要がある。今後も設備の更新や修繕等も見込まれるため、風車が大きな故障が発生した場合の早急な部品調達に時間がかかる可能性があり、長期間運転停止等ならないためにも早めの修繕等の対応も考えていく必要がある。H32年度を目途に策定を予定している経営戦略のなかで上記の事柄を踏まえ、固定価格買取制度契約終了までに風力発電施設の利用について検討が必要となる。