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地方財政ダッシュボード

熊本県山鹿市の財政状況(2013年度)

🏠山鹿市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成25年度末32.4%)に加え、中心となる産業に乏しいこと等により、財政基盤が弱く、類似団体平均をかなり下回っている状況である。地元産業の活性化はもちろん、民間活力の活用など雇用拡大に資する施策の推進により税源の涵養を図り税収増加につなげるとともに、担税力の強化、納税意識の高揚を促しながら自主財源の確保に努め、脆弱な財政基盤の改善を図る。

経常収支比率の分析欄

地方交付税及び地方税の増加等により経常一般財源等が増加したことで、前年度より1.8ポイント低下し、類似団体平均と同水準となっている。合併当初から取り組む職員数の削減や地方債の適正管理により人件費(対平成17年度比-10.2ポイント)、公債費(対平成17年度比-3.2ポイント)は減少してきたものの、社会保障関係費の急速な伸びにより扶助費(対平成17年度比2.7ポイント)は急増している。職員削減による人件費の減少も今後鈍化していく見通しのため、平成26に策定した「財政健全化アクションプラン」に基づき更なる財政改革に努め、人件費、扶助費、公債費、物件費、補助費等聖域なく歳出の削減を図り、経常収支比率87%以内を目指すものである。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

合併により膨れ上がった職員数(平成17.4.1現在659人)について、計画を上回る削減を行ってきた結果、改善傾向(平成26.4.1現在484人)にあるものの、依然として、類似団体と比較して高い水準にある。また、物件費についても、施設の老朽化等により管理費が嵩み、依然として高水準で推移している。公共施設再編整備計画に基づく遊休資産の売却、施設の民間移譲を積極的に推進するとともに、存続する施設においては、長寿命化を図りながら長期的視点に立った改修計画を策定し、コストの縮減と平準化に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員の給与削減が終了したことにより、前年と比較して8.4ポイント低下しており、類似団体平均と比較しても0.9ポイント下回っている。今後も国や県内各市の状況及び財政状況を踏まえ、給与の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

現下の厳しい財政状況の中にあって、職員数は依然として類似団体の平均を上回っており第3次定員適正化計画に基づいた定員管理を行い、総人件費の抑制に努める。しかしながら、従来の退職者不補充による手法だけでは限界があり、事務事業の抜本的な見直しや民間活力の導入、事業の譲渡を進めるとともに、行政需要に対して臨機に対応できる組織のスリム化、効率化に向けた見直しを図る。

実質公債費比率の分析欄

過去の繰上償還や発行額の抑制により一般会計における元利償還金が減少を続けており、公営企業や一部事務組合における公債費負担もそれぞれ減少したため、実質公債費比率についても減少を続けている。しかしながら、現在取り組む主要事業の推進により、今後一般会計における公債費は増加し、比率は上昇傾向を示すものと推察される。全会計を通じた事業の調整、見直し(一部事業の先送り、凍結、廃止等)を図り、公債費管理の適正化に努める。

将来負担比率の分析欄

主要事業(学校規模適正化、新庁舎建設等)の推進により、地方債残高が大きく増加したものの、公営企業等に係る地方債の償還が進んだこと等により、前年度から18.9ポイント低下している。一定規模の基金残高の確保とともに、繰上償還、地方債発行額の抑制に努め、合併特例債、過疎対策債などの交付税算入が有利な地方債を有効に活用し、将来負担の増加を最小限に抑制する。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

合併により、類似団体と比較して過剰となった職員数や団塊世代の大量退職により高水準で推移してきた人件費も、老人ホームや公立保育所の民営化、組織機構の見直し等による職員削減策、また、時間外手当の削減等による給与抑制策の効果として、類似団体平均よりも良好な水準となった。今後は、更なる人件費抑制のために、時代に即した給与水準、手当支給に努めるとともに、第3次定員適正化計画の確実な実行が求められる。

物件費の分析欄

正職員の採用抑制の代替措置として、保育所、学校等において臨時職員の配置をしていることから、物件費の削減が進んでいない状況にある。今後は、施設に係るものについては、公共施設再編整備計画に基づく民間譲渡等を推進すると同時に、省エネ、節電対策による光熱水費の抑制等により管理コストの縮減に努める。また、公用車の適正配置や最小限の臨時職員任用、電子化を推進した印刷・消耗品費の削減など、あらゆる消費的経費の縮減に努める。

扶助費の分析欄

全国平均を上回る高齢化率(平成25年度末:32.4%)により、社会保障関係経費は増加傾向にある。各種給付や助成に係る対象者、支給基準、単価など、法令や措置基準に基づいた適正な支給に努めるとともに、増加の根本的解決につながる市民所得の向上、保健指導等による包括的、継続的な疾病予防策を講じ、扶助費増加の抑制を図る。

その他の分析欄

維持補修費については、公共施設再編整備計画を前提とした長期的改修計画を策定し補修費等の抑制を図る。繰出金については、特別会計において、事業の縮減、延長、廃止等による事業費の削減、平準化により、一般会計と歩調を合わせた経営の健全化、効率化に努め、特別会計の自主性、自立性を高めながら経営基盤の強化を図る。

補助費等の分析欄

公営事業(水道事業)への繰出しの減少等により、前年度より0.1ポイント低下したものの、類似団体平均より高い水準にある。公営企業への繰出しについては、各会計が策定する経営健全化計画の実施により、一般会計からの繰入に頼らない経営を推進する。また、各種団体への補助金については、平成26に策定した「補助金ガイドライン」に基づき、団体の自立化を促進しながら徹底した見直しを図っていく。

公債費の分析欄

現在取り組んでいる主要事業(大型建設事業)の財源調達について、地方債を主要な財源としていることから、今後は一時的に増大することが見込まれる。今後の財政状況を見据え、起債の種類、借入先、償還期間等の借入条件を適確に見極め、長期的視点に立った公債費の平準化を図るとともに、平成26に策定した「第2次社会資本整備計画」に基づき、計画的な資本整備及び公債費の適正管理に努める。

公債費以外の分析欄

人件費の削減など義務的経費の抑制策を継続・推進するものの、性質上その額にも限界があるため、今後は物件費、補助費等を重点的に健全化策を推進していくものである。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

実質収支については、決算規模及び標準財政規模から見て、概ね適正水準で推移している。財政調整基金については、普通交付税の算定特例終了、生産年齢人口の減少に伴う税収減、少子高齢化の進展に伴う社会保障関係費の増加など、今後予想される財政状況に備え一定金額を確保しているものである。平成25年度については、市有財産の積極的な売払い等により、約1,774万円を積み立てた。結果、平成25年度末で58億円余りの残高となり、標準財政規模から見ても概ね適正水準を確保している。今後も、社会経済情勢の変化や国の制度改革の動向を的確に捉えた財政運営に心掛け、環境変化に柔軟に対応できる強固な財政基盤を確立する。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

平成25年度については、全会計において黒字決算となっているため、連結実質赤字比率はマイナスとなっている。しなしながら、病院事業会計においては、平成20年度以降に生じた資金不足により、累積欠損金を約14億5,500万円抱えている。このことから、病院事業会計においては、経営健全化を定着させるとともに、市民の安全安心、地域医療提供体制の確保に取り組む。具体的な経営改善策として、常勤医師の確保、患者数確保のためのがん医療等の地域連携の促進、人件費及び医薬材料等の経費の縮減を掲げ、迅速かつ弾力的な組織運営を行い経営基盤の強化を図りながら、累積欠損金の早期解消を目指すものである。その他の特別会計においても、独立採算制の原則に従い、一般会計からの繰出しに頼らない強固な経営基盤を確立する。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

一般会計における元利償還金は平成21年度をピークに減少が続いており、一部事務組合に係る元利償還金も減少傾向にあるため、実質公債費比率の分子は減少した。しかし、主要事業の推進により、一般会計の元利償還金は平成26年度から増加に転じることが見込まれることから、その他の公営企業の事業計画を見直していくと同時に、一般会計に係る借り入れについても、交付税算入が高い有利な地方債の借入に留意するなど、実質的な公債費の増加を抑制していかなければならない。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

債務負担行為に基づく支出予定額、公営企業債等繰入見込額、一部事務組合負担見込額については減少傾向にあるものの、一般会計における地方債現在高は、主要事業(新庁舎建設等)の推進により、地方債残高が大きく増加したことに伴い、平成25年度は大きく増加している。このため、基金や交付税算入額の増加により充当可能財源は増しているが、充当可能財源を除いた将来負担額は前年度より増加している。一般会計の地方債残高については、数年間は増加を続けることが見込まれるため、交付税算入が高い有利な地方債の借入に留意するなど、将来負担比率の低減に努めなければならない。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,