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地方財政ダッシュボード

兵庫県篠山市の財政状況(2016年度)

🏠篠山市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

合併以降実施した清掃センターの建設や合併特例事業に伴い発行していた市債の償還がすすんだことから基準財政需要額の公債費算入分が減少しているが、一方で算定方法の見直しによる増加もあるため、平成26年度以降同じ0.40となっている。引き続き篠山再生計画の実施(市税等の徴収率向上、事務事業の見直し等)により財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

平成28年度は前年度に比べ0.9ポイント上昇し97.6%となった。合併後借り入れていた市債の償還が進み公債費が減となったものの、経常的な収入である地方消費税交付金を含む譲与税・交付金で大きく減となったこと、また、下水道事業への繰出金や維持補修費などの経常的支出が増加したことから指数が上昇する結果となった。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成28年度決算額については、平成27年度決算額より599円増加したものの、類似団体の決算額を7千円あまり下回る156,916円となった。篠山再生計画による職員数の適正化や人件費の削減、公の施設・事務事業の見直しにより物件費の削減に取り組んだことか類似団体に比べ低い額となっている。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均を1.1ポイント上回った。このことは、人件費の削減は継続しているものの、平成27年4月1日以降、職員の給与月額5%削減を期末手当11%削減の方法に変更していることによる。篠山市再生計画に基づく市の独自削減により、引き続き給与の適正化に努めている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

今年度も類似団体平均を0.6ポイント下回る結果となった。篠山再生計画では、平成25年4月1日以降の全職員数の目標を450人、篠山市第4次定員適正化計画でも目標を450人としており、平成28年4月1日においてもこの目標値を維持できている。引き続き行政改革・組織機構改革を進め、職員数の適正化を図る。

実質公債費比率の分析欄

合併後実施した大規模事業に伴う借入の償還がすすんだことから、普通交付税の公債費算入分の減による普通交付税の減があるものの、公債の減少が大きいため指数は改善傾向にあるが、水道事業会計への高料金対策による支出の増により準元利償還額が増加しているため0.6ポイントの改善となっている。類似団体平均と比べ2倍近く高い水準にあるため、今後も計画的な市債の発行等を行い健全財政に努める。

将来負担比率の分析欄

前年度に比べ0.7ポイント改善し191.0%となったが、類似団体内で依然高い水準となっている。これは、比率を下げる要因として、一般会計等の市債残高が18億円の減、また公営企業債等繰入金見込額で7.6億円の減、指数計算の際の分母となる額が2.4億円の増となったものの、一方で比率を上げる要因として、充当可能財源等では財政調整基金や公共施設整備基金等を取り崩したことから10.1億円基金残高が減少したことがあげられる。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

平成27年度数値と比べると0.7ポイント高くなっているが、類似団体の平均値よりも2.0ポイント低い22.1となっている。これは、引き続き篠山再生計画に基づく給与削減や職員数の適正化に取り組んでいるものの譲与税や交付金などの経常的収入が減少したことで指数を押し上げる要因となっている。

物件費の分析欄

平成27年度比率に比べ0.7ポイント高く、類似団体平均よりも2.8ポイント高い状況にある。これは指定管理者制度による施設の維持管理委託料の増や学校スクールバス委託の増に加え、譲与税や交付金などの経常的収入が減少したことで指数を押し上げる要因となっている。引き続き事務事業の見直しや事業の整理等を行う事で経費削減に取り組む。

扶助費の分析欄

平成27年度決算数値と同じく類似団体の平均値よりも1.7ポイント低い水準となっているが前年度数値に比べ0.3ポイント数値が上昇している。主な要因は障害福祉サービス利用者の増や生活保護(高額医療関係)の増加に加えて譲与税や交付金などの経常的収入が減少したことによる。

その他の分析欄

平成27年度に比べ1.1ポイント高く、類似団体との差も平成27年度の5.7ポイントから6.2ポイントと乖離が広がっているのは繰出金の増加が主な要因である。平成27年度に比べ主に下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、後期高齢者医療特別会計、国民健康保険特別会計について繰出金が増加している。

補助費等の分析欄

類似団体に比べ2.4ポイント低いのは、一部事務組合で実施する業務(ごみ処理、消防等)に対する負担金が本市では合併により直接実施している事が要因と考えられる。また、平成27年度の数値より0.4ポイント高くなっているのは、水道事業会計へ高料金対策の支出が増となったことや譲与税や交付金などの経常的収入が減少したことによる。今後も篠山再生計画の着実な実施により適正な水準の維持に努める。

公債費の分析欄

平成11年度の合併以降に実施した大規模な事業の償還が順次終了しており、毎年比率は改善し、平成28年度は前年度に比べ2.3ポイント低下したが、依然として類似団体に比べ3.7ポイント高い状況にある。引き続き計画的な発行や低利な借入に努める。

公債費以外の分析欄

平成25年度までは経常収支比率のうち公債費以外については類似団体より低い比率となっていたが、平成26年度以降類似団体平均より高い比率となっている。これは、その他項目(繰出金)が類似団体に比べ高いことが要因であり、下水道施設の統廃合等特別会計における経費の削減に取り組み財政の健全化に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

類似団体と比較し議会費、総務費、民生費、衛生費、労働費、商工費、土木費、消防費、災害復旧費、諸支出金、前年度繰上充用金が低く逆に、農林水産業費、教育費、公債費が高くなっている。主な理由は、農林水産業費については、類似団体に比べ鳥獣被害防止や鳥獣被害対策に取り組んでいることや農都宣言を行い黒豆や山の芋などの特産品をはじめ農業に重点を置いた施策を実施していることによる。教育費については、学校の大規模改修を順次進めていること等による。公債費は、清掃センターの建設等合併以降に地方債を活用した大規模な事業を実施したため償還が多くなっている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

類似団体と比較し人件費、維持補修費、扶助費、補助費等、普通建設事業費、災害復旧費、失業対策事業費、投資及び出資金、貸付金、前年度繰上充用金が低く逆に物件費、公債費、積立金、繰出金が高くなっている。主な要因は、人件費が低いことについては、篠山再生計画による職員数や給与の削減による。公債費が高いことについては、合併以降借り入れた市債の償還が大きいことによる。繰出金が高いことについては、兵庫県と市町が連携し生活排水99%大作戦を実施し整備をすすめたことから下水道事業会計・農業集落排水事業会計への繰出金が大きいことによる。積立金については、収支不足で取崩しをしている財政調整基金への積立や清掃センターや認定こども園をはじめとする公共施設の整備・改修のために公共施設整備基金積立を行ったことによる。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

財政調整基金残高の比率については3.94ポイント減少し16.51%となった。これは、公債費の減に伴う交付税算入の減少により標準財政規模が減少しているものの、収支不足のため財政調整基金を取り崩し残高が5.9億円減少したことによる。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

年度によって若干のばらつきがあるものの、住宅資金特別会計以外の会計については黒字額の決算となっている。住宅資金特別会計にあっては、貸付事業は終了しているものの、貸付金の返済が滞っているため滞納額が多く赤字額が生じている。弁護士と連携しながら専門的・実務的な指導を得て債権回収に取り組みを進めている。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

元利償還金等(A)のうち一般会計等に係る元利償還金については、合併後借り入れた市債の償還が進み順次終了してきているため前年度lに比べ472百万円減少している。一方公営企業の元利償還金に対する繰入金については、高料金対策等による水道会計への繰出金や下水道事業への繰出により前年度に比べ191百万円の増となった。算入公債費等(B)については交付税算入率が高いものが多く、元利償還金の減少に連動して減少している。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

将来負担額(A)のうち一般会計等に係る地方債の残高については、合併後短期間のうちに実施した大規模事業に伴う借り入れの償還が順次終了してきているため、平成27年度末の残高に比べ1,806百万円減の206億69百万円となっている。また、公営企業債の元利償還に対する繰出金については、償還が進んでおり徐々に減少しているが、償還期間が長く今後も同様の状況が続く見込みである。一方充当可能財源等(B)のうち基準財政需要額算入見込額については、公債費の償還がすすんだことで減少している。また事業実施や収支不足による基金の取崩しをおこなったことから充当可能基金についても減少している。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率及び実質公債費比率の両指数ともに年度を追うごとに左下の方向に推移し改善している。これは、合併後に実施した大規模事業に伴う借入の償還がすすんだことから、公債費の減少並びに市債の残高が減少していることによる。しかしながら、類似団体内平均値に比べ、右上に位置していることから高い水準にあるため、今後も計画的に市債の発行を行い健全財政に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が期首から1,274百万円の減となった。内訳は、財政調整基金が▲589百万円、その他基金が▲456百万円、有形固定資産が229百万円である。財政調整基金をはじめ基金は計画的な運用に努める。また、資産総額のうち有形固定資産の割合が83.9%となっており、これらの資産は維持管理や更新等に係る将来の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の適正な維持管理に努めていく。また、一般会計等の負債総額は期首から2,242百万円の減となった。金額の変動が最も大きいものは地方債(固定負債)であり、主には合併特例債の償還が進んでいること、償還額が新規発行額を上回っていることなどが負債の減少に繋がっている。今後も、地方債の発行抑制に努めつつ着実に償還を進めていく。全体会計、連結会計と一般会計等との差額については、水道事業会計の資産・負債が主な内訳である。なお、下水道会計については、公営企業会計への移行期間であるため財務書類作成の対象としていない。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等において、経常費用は19,086百万円となった。そのうち、人件費や物件費の業務費用は10,026百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は9,060百万円であり、移転費用が業務費用と同程度となっている。移転費用の中で最も金額が大きいのは他会計への繰出金(3,688百万円)、次いで補助金等(3,059百万円)であり、移転費用は純行政コストの約47%となっている。なお、物件費についても、人件費上昇の影響等により委託業務等のコストが上昇傾向にあるため、事業の見直しや効率化に努めていく全体、連結においては移転費用が過半となっており、全体では国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が7,897百万円多い16,957百万円となっている。なお、連結対象の第三セクター等は観光サービス業を主とするものが多く、資産よりもコストが大きいことから、一般会計等からの増減幅が資産・負債の項目に比べ大きくなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(18,594百万円)が純行政コスト(18,140百万円)をやや上回っており、本年度差額は454百万円となった。そのほか、篠山産業高校旧丹南分校校舎の資産評価差額や、県営住宅代替地をはじめとする資産の無償所管換により、純資産残高が968百万円の増加となった。全体では、国民健康保険特別会計の国民健康保険税が税収等に含まれること等から、一般会計等と比べて税収等が7,951百万円多くなっている。本年度差額は929百万円となり、純資産残高は1,439百万円の増加となった。連結では一般会計等と比べて税収等が12,166百万円多くなっており、本年度差額は997百万円、純資産残高は1,507百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等において、業務活動収支は1,956百万円となった。投資活動収支については、基金を公共施設等整備費支出および基金積立金支出より多く取り崩したことなどから、投資活動収支は▲118百万円となっている。財務活動収支については、地方債償還支出が地方債の発行額を上回ったことから、▲1,805百万円となっている。投資活動および財務活動の収支のマイナスを業務活動で賄っている形で、本年度末資金残高は前年度から33百万円増加し、654百万円となった。収支だけで見ればプラスとなっているが、実際は基金の取崩しや地方債に頼っている面もある。実質公債費比率や将来負担比率等、財政指標では依然高い水準のものがあるため、今後も引き続き行財政改革に取り組む必要がある。全体では、国民健康保険税が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より1,083百万円多い3,039百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲2,354百万円となった。本年度末資金残高は前年度から490百万円増加し、2,943百万円となった。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額および歳入額対資産比率は、類似団体平均を下回っている。類似団体の中では、土地やインフラ工作物等の有形固定資産や基金など資産の規模が全体的に小さいものと考えられる。有形固定資産減価償却率については類似団体平均を下回っているが、合併以降に整備された公共施設も多くあり、今後老朽化が進み、順次更新時期を迎えていくことが見込まれるため、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進止めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。なお、H28年度期首と比べると、住民一人当たり資産額は基金の減少等により192.9万円から190.8百万円に減少、有形固定資産減価償却率は、減価償却がすすんだこと等により43.0%から44.3%に増加している。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均と同程度である。H28年度期首と比べると、純資産比率が66.7%から69.0%となっている。地方債償還を着実に進めていることによるほか、退職手当引当金が減となったことで、資産の減少(主として減価償却および基金の減少)幅以上に負債が減少したためである。将来世代負担比率は類似団体平均を下回っているが、投資事業の抑制により新規に発行する地方債を抑制してきたためと考えられる。今後も地方債償還を着実に進め、将来世代の負担の減少に努める。市全体(全会計)でみた財務指標では将来負担比率や実質公債費比率は全国的にも高い水準にあるが、一般会計においては将来負担が類似団体と同程度となっている。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている。篠山再生計画(行財政編)への取り組み等のコスト抑制に取り組んできたこと、特に人件費の抑制による効果が考えられる。今後、高齢化の進展等による社会保障給付の増加や老朽化する公共施設の維持費等、行政コストは増加する傾向にあると考えられるため、引き続き行財政改革に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人あたりの負債額は、類似団体平均値を下回っている。資産と同様に類似団体の中では全体的に負債の規模が小さいこと、および合併特例債など合併後の施設整備に係る地方債の償還が進んできたためと考えられる。なお、地方債および退職手当引当金が減となったことで、指標の値はH28期首と比べると、住民一人あたりの負債額が64.2万円から59.2万円に減少している。基礎的財政収支のうち業務活動収支は2,205百万円、投資活動収支は、地方債発行の抑制等により発行額が償還額を下回っていることから△1,162百万円となった。投資活動収支のマイナスを業務活動収支が補うことで、合計では、類似団体平均を上回る1,043百万円となっている。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均と同程度である。現在のところ、経常費用のうち維持補修費が占める割合は3%であるが、今後も公共施設の老朽化が進むことから維持補修費が減少していくことは考え難いため、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の維持管理や長寿命化を適切に行うことにより、経常費用の抑制に努める。また、基金や地方債を適切に活用し、負担の平準化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,