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地方財政ダッシュボード

福島県大玉村の財政状況(2014年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

0.34と類似団体平均を上回っている。前年度、前々年度数値から横ばいの状況となっている。東日本大震災被災者等による農地の宅地開発が進んでいる状況ではあるが、村税の徴収を強化(5年で2~3%増加)し、さらなる税収増加による歳入の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

88.5%と類似団体平均を下回っている。今後もOA機器のリース替え、施設の維持管理費、委託職員の増加等により、年々経常経費が増加傾向にあるため、より一層の経常経費の削減(5年間で3~5%)を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成24をピークに数値は減少傾向ではあるものの、類似団体と比較すると依然として低水準となっている。これは東京電力福島第一原子力発電所事故により飛散した放射性物質の除染作業(住宅、農地等)を実施しているためであるが、この要因を除いても年々物件費が増加傾向にあるため、更なるコスト削減を図っていく必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

96.4と類似団体平均を上回っている。国の人事院及び福島県人事院の勧告に準拠し、給与体系の見直しや各種手当の改正等により、類似団体との比較では0.5ポイント高いものの年々適正化が図られていると考えられる。今後も引き続き給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

11.29人と類似団体平均を下回っている。定員適正化計画に基づき、退職者不補充を原則としつつ計画的な採用に努め削減を図ってきたが、東日本大震災に対応するため新規職員を採用した経過もある。引き続き、必要最小限の人員体制にて事業執行を図っていく必要がある。

実質公債費比率の分析欄

7.4%と類似団体平均を下回っている。今後の率の推移は標準財政規模の推移にもよるが、地方債の発行については事業費補正等交付税措置のあるものを充て、事業の重点的選別を行いながら適正比率を維持するような財政運営を図っていく。

将来負担比率の分析欄

22.7%と類似団体平均を下回っている。今後は防災行政無線デジタル化改修による起債をすることとなっており、また各種震災関連事業に大玉村復興基金を充当する予定となっているため、充当可能基金残高の減少が見込まれる。このため、集中改革プランに基づき職員数の削減を図るなど、将来にわたる負担額を抑えるような財政運営を図っていく必要がある。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

類似団体最低値となっているのは、ラスパイレス指数が類似団体及び全国町村平均より高いことと、また村営にて温泉保養施設、保育所等を運営しているため、類似団体との比較でも6.4%増の30.8%となっている。今後は退職者不補充の原則に基づいた必要最小限の職員採用にとどめ、人件費を削減していく必要がある。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較し、2.7%増の15.7%となっている。年々臨時職員、委託職員が増加しているため、各施設の維持管理経費についても削減を図っていき、5年間で3~5%の削減を目指す。

扶助費の分析欄

類似団体の平均と比較して、1.2%減の3.0%となっている。今後も引き続き現事業の展開を図る。

その他の分析欄

類似団体平均と比較し、2.5%減の11.7%となっている。今後は国民健康保険特別会計への赤字補てん的な繰出金が見込まれることから、保険料の適正化を図り、一般会計の負担とならないよう節度ある財政運営を図っていく必要がある。

補助費等の分析欄

類似団体平均と比較し、2.3%増の15.3%となっている。これは障害者自立支援給付費等の増加によるものであり、削減できる経費(報償費の単価、各種団体への運営費補助)を徹底的に見直し、削減を図っていく必要がある。

公債費の分析欄

類似団体平均と比較して、4.5%減の12.0%となっている。今後も実施計画に基づいた事業を展開し、節度ある財政運営を図る。

公債費以外の分析欄

類似団体と比較し、7.7%増の76.5%となっている。今後も5年間で3~5%の経常経費の削減に努め、節度ある財政運営を図っていく必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

平成26年度決算については、標準財政規模に対する財政調整基金残高が19.96%と昨年度の水準を維持できた。今後も当初予算編成時には財政調整基金の取り崩しが必要となるが、決算余剰金の積立を行い、年度末現在高が当初を上回るような財政運営を図っていく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

各会計とも黒字となっており、今後も一般会計からの繰り入れに頼らず、基準外繰出しのないよう節度ある財政運営を図っていく必要がある。アットホームおおたま特別会計については、原発事故の風評被害による利用者の落ち込みから徐々に回復傾向にはあるが、県外のPR活動にも積極的に参加し、さらなる顧客の確保に努めていく必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

元金償還金については、臨時財政対策債の償還が毎年開始となるので、各年度の起債発行については元金償還額を越えないよう事業の選定に努める。公営企業債の元利償還金に対する繰入金については、水道事業会計において石綿セメント管更新事業が今後予定されているため、健全な財政運営に努める。算入公債費等については、災害復旧費等の増(平成23年度緊急防災・減災事業債の理論償還値の増)によるものである。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

一般会計に係る地方債の現在高は、義務教育施設の耐震改修及び災害公営住宅建設により、今後数年間がピークになると予想される。公営企業債繰入見込額については、補償金免除繰上償還を実施した影響で年々減少傾向にある。退職手当負担見込額については、新採用職員を抑制しているため減となっている。今後も後年度負担とならないよう、節度ある財政運営に努めていく必要がある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,