経営の健全性・効率性について
本町の公共下水道は平成17年度に供用開始して10年を経過し、普及率は34%と低い水準であります。そのため事業整備投資に対し使用料金収入が低い状況であり、「収益的収支比率」が100%を下回っておいることから、経営の健全性が確保されているとはいえない状況です。しかし、近年は使用料収入の増により収益的収支比率及び経費回収率が改善されてきています。「経費回収率」については、類団平均値61%に対し本町は71%と上回ってはおりますが、今後は更に接続率向上と枝線面整備を進めてゆくことで回収率の向上に努めます。「汚水処理原価」はH26年において平均値を下回っており、汚水処理に要する経費が低くなっています。また、「施設利用率」においても、平均値を上回っていることから、比較的効率性のある経営だといえます。
老朽化の状況について
供用開始から10年が経過していないことから、耐用年数を超えている管渠はなく、現時点で必要な更新事業はないため、管渠改善率は低い水準となっています。今後は施設の長寿命化計画を作成し、随時改築をおこなっていくことが必要であります。
全体総括
経営の健全性を高めるため、水洗化率の向上と、農業集落排水との統合により料金収入増を図る必要があります。