経営の健全性・効率性について
令和元年度より公営企業会計を適用しています。当町の下水道事業については、矢部川流域公共下水道として事業を行っており、関連市町の公共下水道事業とあわせて現在区域を拡大中ですが、財政状況を見通し全体計画を縮小しました。区域の拡大に伴い、企業債残高が年々増加しており、④企業債残高対事業規模比率が類似団体平均より高くなるなど厳しい状況となっています。事業開始から年数が経過していないため、⑧水洗化率は約69%と低い数値となっています。また、⑤経費回収率が約95%、⑥汚水処理原価が約189円/㎥となっており、使用料収入で回収すべき経費を賄えていない状況です。
老朽化の状況について
当町の下水道事業につきましては、平成22年3月に供用開始し、現在も区域を拡大しております。そのため、耐用年数を迎えるまでは相当の期間がありますがマンホールポンプ等の機械については早く更新時期を迎えます。それまでに、将来に向けてストックマネジメント計画を策定し、随時点検および管理をしていく必要があります。
全体総括
長期的な事業運営を安定化させるため、現在全体計画の見直しを行いました。今後も、効率性・経済性を定期的に再検証し、住環境ニーズの変化に合わせた計画の見直しを進めていきます。また、既供用開始区域、拡大区域内の更なる加入促進を行います。そして、各指標を改善し安定した経営にしていくために、経営戦略の見直しやそれに基づいた事業経営、水洗化率を増加させ使用料収入の増、汚水処理単価の逓減ができるよう取り組んでいきます。