経営の健全性・効率性について
収益的収支比率については、例年100%を上回っている。しかし、一般会計からの繰入金等により賄っている状況にあるので、今後も継続して費用削減に努めていく必要がある。経費回収率については、平成22年度決算から平成26年度決算まで、100%を下回って推移している。また、類似団体平均値と比較すると、高い水準で推移している。今後も汚水処理費の削減に努めていく必要がある。汚水処理原価については、類似団体平均値と比較すると、低い水準を保っている。平成24年度までは減少傾向となっていたが、平成25年度からは一転して増加傾向にある。更なる維持管理費の削減に努め、経営改善を図っていく。施設利用率については、類似団体平均値と比較すると、平成22年度以降高い水準で推移しており、経年比較をすると若干の減少傾向となっている。水洗化率については、平成22年度決算から平成26年度決算まで、一貫して100%で推移している。
老朽化の状況について
浄化槽については、平成15年12月19日に供用開始をしたため、老朽化した施設がない。ブロア等が故障した際には随時修繕の対応をしている。
全体総括
当市が事業主体となって、旧神埼町(一部)、旧千代田町、旧脊振村を対象に個別の浄化槽を設置し、し尿生活排水を合わせて処理することにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を目指している。また、既設の浄化槽についても、市への寄付を推進し、管理基数を増やしている。平成28年度から浄化槽法定検査(第11条)手数料が改定されることから、維持管理費の増加が予想される。また、一般会計からの繰入金に依存している部分が大きくなっているため、維持管理費等の削減に努め、経営改善を図っていく必要がある。