経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率は、100%未満であり赤字となっている。平成26年度は前年度比17.92ポイントと大きく改善しているが、⑤経費回収率は約50%に留まっており、使用料以外の収入に依存している状況になっている。半分以上が使用料以外から賄っている現状であり、使用料が適切であるか見直す必要がある。④企業債残高対事業規模比率は、年々減少しているが、平均値と比べると髙い水準にあるため、さらなる改善を進めていく必要がある。⑥汚水処理原価は、平均値より高くなっている。接続率の増加や維持管理費の見直しにより、汚水処理原価を低くしていく必要がある。⑦施設利用率は、平均値を大きく下回っている。処理施設の利用状況や規模を考える必要がある。⑧水洗化率は、整備中の事業であるため、平均値と比べると低い水準となっているが、年々微増している。しかし、大きな変化では無く殆ど横ばいの状態であるため、料金の見直しがない限り使用料の増加は見込めない。接続数の増加のための取組と共に使用料の見直しも必要である。
老朽化の状況について
平成12年度から整備を開始しており、管渠等の老朽化はまだ発生していない。
全体総括
全体を見てみると、経営の効率化のための改善点は使用料に関することが多くなっている。使用料を見直すことによって、経費回収率を改善させ、新規加入者を増やすことで、施設利用率や水洗化率等の改善を図っていきたい。