経営の健全性・効率性について
収益的収支比率が100%のため黒字であり、良好な状況にある。しかし、経費回収率が平成23年度から100%を下回っているため、現在は維持管理費用を使用料だけでは賄えていない状況である。今後は維持管理費の見直し等を視野に入れつつ改善を考えなくてはいけない。
老朽化の状況について
当市の特定地域生活排水処理事業は平成21年度から開始しており、浄化槽本体の耐用年数は約30年となっていることから、まだ老朽化には至っていない。ただし、ブロア等の付属設備に関しては事業開始から6年を経過し、故障等の発生が増加していることから、順次修繕等で対応している。
全体総括
当市では、平成26年度末で1150基の維持管理を行っており、経費回収率は90.5%と、類似団体と比較し高い水準を保っているが、100%を達成すべく事業を工夫しなくてはいけないと考える。今後、水洗化率を上げるため、下水道事業の普及にさらに力を入れるとともに、維持管理費を見直しも行っていかなければならない。