経営の状況について
平成25年8月に建設された「市民太陽光発電所」は、市民等から建設資金を募り、売電収入の一部を「市民還元」するという、公設公営のメガソーラーです。これまで機器の故障や自然災害などもなく、日照も安定していることから、一定の電力収入を確保できています。この影響もあり、全体の収益的収支比率について、全国平均を少し下回るものの、いずれの年も100%を超えています。また、営業収支比率について、いずれの年も100%を上回っています。今後も健全で効率的な運営に努めていきます。
経営のリスクについて
○ごみ発電設備利用率について、経年で比較した場合には多少の増減を繰り返しており、また、全国平均よりも低い状況です。適地での発電等は、ある程度行えている状況ですが、維持管理方法等の見直しを行っていきます。修繕費比率について、経年で比較した場合には増減を繰り返しており、また、平成27年は全国平均よりも低い状況です。企業債残高対料金収入比率について、全国平均同様減少傾向が続いており、今後も投資の効率化等の取り組みを継続していく必要があります。○太陽光発電H25年度に事業開始以来、概ね安定的な経営を継続しています。設備利用率については、全国平均をやや上回っており、企業債残高対料金収入比率は、全国平均よりも高い水準です。修繕費比率が計上されていないのは、太陽光パネルの修繕も含めた契約となっており、修繕費のみを分別することができないことから、比率が算定できません。また、FIT収入割合について、全収入がFITで占められており、FIT適用期間終了後は、収入が変動するリスクを抱えています。
全体総括
収益的収支比率及び営業収支比率は100%を超えているが、必要に応じて投資の効率化、維持管理方法の見直しといった経営努力が必要です。また、FIT適用終了後の事業のあり方については、現時点で方針は定まっていないが、H32年度を目処に策定を予定している経営戦略において、FIT終了による電力料収入の変動リスクも踏まえ検討する予定です。なお、本経営戦略を着実に実行し、健全で効率的な運営に努めていきます。