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地方公営企業の一覧

簡易水道事業(法適用) 公共下水道


収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2020年度)

財政力

財政力指数の分析欄

関西国際空港(以下「空港」)の関連事業所等からの固定資産税等により類似団体内平均値を上回る税収があることから、財政力指数が高く、0.95%となっている。

類似団体内順位:10/51

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

歳出面では、人件費の増があったものの、繰出金が減となったため全体ではほぼ同額となっている。一方で歳入面では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、市税などの大幅な減があり、経常収支比率は昨年度と比べ、6.3ポイントの上昇となっている。経常収支比率の構成費では、類似団体内平均値と比較して公債費が著しく高い水準となっている。令和元年12月に策定した中期財政運営方針(令和2~6年度)に基づき、地方債の繰上償還や遊休土地の積極的な売却など、今後も健全な財政運営に努め、財政構造の弾力性について改善を図る。

類似団体内順位:51/51

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

これまで行ってきた職員定員の削減等の効果により人件費の減に取り組んできたが、令和2年度は会計年度任用職員制度の開始に伴い、実質職員給全体では増となったものの、委託料等の物件費が減少しているため、全体としては昨年度と比べ減少している。類似団体内平均値より高い水準となっているため、今後も中期財政運営方針等に基づき人件費の適正化に努めるが、これと並行して事務の委託化の推進に伴う物件費の増加が見込まれる。今後は、人件費と物件費の合算額に注意した行財政運営を行うよう努める。

類似団体内順位:45/51

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

行財政改革推進計画に基づき、平成13年1月から24ヶ月昇給延伸を行ったこと及び平成23年度より給与カット等を行ってきた。平成27年4月1日から段階的に削減率を緩和したことで上昇したものの、令和2年度は前年度と比べ微減。依然として類似団体内平均値を大きく下回る低水準にある。

類似団体内順位:3/51

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

空港関連の都市基盤整備等の事業推進や空港を管轄する消防業務のために必要な人員を確保したことにより、類似団体内平均値と比較して高い水準となっていたが、消防事務を一部事務組合(泉州南消防組合)へ移管した平成24年度から同平均値と比較して低い水準となった。令和2年度は、概ね前年度並みで推移しており、今後も中期財政運営方針及び定員適正化計画等に基づき、より適正な定員管理に努める。

類似団体内順位:11/51

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

空港関連の都市基盤整備等を進め、その財源に地方債を活用した影響で、類似団体と比べて公債費の負担が重くなっている。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大による減収に対応するため減収補てん債やりんくう総合医療センターへの貸付のため特別減収対策企業債を新規発行したものの、10億円の繰上償還などにより実質公債費比率は1.5ポイント改善した。今後も中期財政運営方針に基づき、計画的な地方債の発行を行うことで、公債費の抑制に努める。

類似団体内順位:51/51

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

空港関連の都市基盤整備等を進め、その財源に地方債を活用した影響で、一般会計等の地方債現在高が標準財政規模の約2.92倍の688億円となっている。また、空港対岸の「りんくうタウン」の造成に関して、公費負担となる雨水整備を最優先で進めたため、公営企業債等繰出見込額が146億円となっていることが将来負担比率を押し上げている要因である。令和2年度は、標準財政規模の増などで将来負担比率の分母は2億円増加したが、基金残高の減などで分子が9億円増加したことにより将来負担比率は前年度より3.7ポイント増加した。地方債残高は依然として高水準であるため、今後も中期財政運営方針に基づき、計画的な地方債の発行に努める。

類似団体内順位:51/51

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費

人件費の分析欄

会計年度任用職員制度の開始に伴い実質職員給全体では増加となったため、昨年度と比べて2.8ポイント増加したものの、人員適正化等の取組により類似団体内平均値は下回っており、職員の給与水準を示すラスパイレス指数も類似団体内平均値を下回っている。今後も中期財政運営方針及び定員適正化計画等に基づき、人件費の適正化に努める。

類似団体内順位:8/51

物件費

物件費の分析欄

令和2年度は前年度並みで推移しているが、類似団体内平均値より高い水準であり、主な要因は各種業務の委託料である。今後も職員の定員削減に伴う事務委託の増加が見込まれるため、新たに発生する委託料について、特に注意を払いながら物件費全体の精査に努める。

類似団体内順位:37/51

扶助費

扶助費の分析欄

障害者福祉に係る扶助費が増加したことなどにより、前年度比0.6ポイント増加。類似団体内平均値を若干下回る水準であるが、各種扶助費の支給については、今後も増加すると見込まれるため、適正化に努めていく。

類似団体内順位:26/51

その他

その他の分析欄

類似団体内平均値と比較して高い水準となっているものの、繰出金の減により昨年度と比べて3.6ポイント改善している。これは、空港対岸の「りんくうタウン」の造成に関して進めた雨水整備に対する下水道事業への繰出金が減少したことによるものである。下水道事業は令和2年度より法適化となることから、繰出金が減少し、補助費等が増加したものである。

類似団体内順位:38/51

補助費等

補助費等の分析欄

令和2年度は昨年度と比べて5.9ポイントの増加となっており、下水道事業の法適化による繰出金から補助費等への組みかえが増加の主な要因である。また、類似団体内平均値を大きく上回っており、これは泉州南消防組合、泉佐野市田尻町清掃施設組合及び地方独立行政法人りんくう総合医療センターへの負担金が主な要因である。それぞれ自立的・効率的な経営に努めるが、引き続き、これらを含めた補助費等全体の精査に努める。

類似団体内順位:51/51

公債費

公債費の分析欄

公債費は経常収支比率(合計分)が類似団体内平均値と比較して高い水準となっている主な要因であり、費目別の経常収支比率において類似団体内で高い水準である。これは、空港関連の都市基盤整備等を積極的に進め、その財源に地方債を活用した影響で公債費負担が重くなっているためである。今後も中期財政運営方針に基づき、計画的な地方債の発行を行うことで、公債費の抑制に努める。

類似団体内順位:50/51

公債費以外

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は、令和2年度は人件費が増加したことなどにより5.7ポイント増加した。構成比は高い方から順に人件費、補助費等、物件費、扶助費、その他となっており、構成比において高い割合を占める各費目について、人件費、扶助費以外は類似団体内平均値より高くなっているため、注意して比率の改善に努める。

類似団体内順位:51/51

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

目的別歳出項目で類似団体内平均値を上回っているのは、議会費、総務費、民生費、衛生費、労働費、土木費、教育費、公債費、諸支出金である。中でも大きく乖離しているのは、民生費、衛生費、土木費、公債費、諸支出金である。民生費については、障害者福祉施設等に係る事業費の増によるものである。衛生費については、地方独立行政法人りんくう総合医療センターに対する運営負担金及び貸付金の増によるものである。土木費については、熊取駅西地区整備、末広公園整備などの事業費の増によるものである。公債費については、10億円の繰上償還の増によるものである。空港関連の都市基盤整備等の財源として地方債を活用した影響で、依然として高い水準となっている。諸支出金については、ふるさと応援寄附金を特定目的基金に積立てているためである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり682,955円となっているが、そのうち性質別歳出項目で類似団体内平均値を上回っているのは、物件費、扶助費、補助費等、普通建設事業費、公債費、積立金、投資及び出資金、貸付金、繰出金である。物件費については、主にふるさと応援寄附金に係る経費が減少したことによる減となっている。扶助費については、障害者福祉施設等に係る扶助費の増加により増となっている。補助費等については、泉佐野市田尻町清掃施設組合への補助費等は減少したものの、令和2年度より下水道事業が法適化されたことに伴う繰出金からの組みかえにより高い水準となっている。普通建設事業費については、小中学校プール整備や小中学校空調整備等を進めていることにより高い水準となっている。公債費については、繰上償還を行っているものの、空港関連の都市基盤整備等の財源として地方債を活用した影響で、依然として高い水準となっている。積立金については、ふるさと応援寄附金の積立てが前年度に比べ減少したものの高い水準となっている。投資及び出資金については、下水道事業が令和2年度より公営企業法適用となったことにより出資金が増となっている。貸付金については、設立団体が地方債を発行し貸付ける仕組みとなっている地方独立行政法人りんくう総合医療センターに対する貸付金により増となっている。繰出金については、下水道事業が令和2年度より公営企業法適用となったことにより減となっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

空港関連整備等に係る公債費負担が重く、平成15年度で約30億円の累積赤字となったことを受け、平成16年度に財政非常事態宣言を発表、独自の財政健全化計画を策定した。その後、平成18年度で計画通り実質収支額を黒字化(累積赤字を解消)し、平成21年度まで黒字を維持した。平成22年度及び23年度は、財政健全化法による連結実質赤字額を解消するために発行した第三セクター等改革推進債の元利償還による歳出の増加や、空港連絡橋国有化による税収の減少等により、実質収支が赤字となったが、人件費をはじめとする歳出削減や遊休財産売却等による歳入増加により平成25年度決算で早期健全化団体から脱却した。令和2年度は10億円の地方債繰上償還などを行ったが、実質単年度収支は前年度と比べて0.83ポイントの増加であり、引き続き実質収支は黒字となった。今後も中期財政運営方針に基づき、実質収支の黒字維持に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

平成21年4月1日に施行された財政健全化法に基づく健全化判断比率において、本市は平成20年度決算における連結実質赤字比率が26.42%(早期健全化基準17.44%)と早期健全化基準以上となった。本市は、財政健全化法施行前の地方財政再建促進特別措置法に規定する財政再建準用団体に陥らないよう普通会計の収支改善を最優先に取り組んできた結果、平成18年度に普通会計において実質収支の黒字転換を達成したが、特別会計等の根本的な改善措置を講じるまでは至っていなかった。そのような状況下、財政健全化法において、新たに設けられた連結実質赤字比率では、宅地造成事業会計における資金不足額約66億円により、連結実質赤字比率が早期健全化基準以上となったものである。また、同会計の資金不足は現病院(りんくうタウン)建設の財源として、旧病院跡地(上町)の売却収入を充てることとし、将来の公共施設等の整備のために宅地造成事業に売却したものであるが、景気低迷による事業計画の頓挫などにより、その間の金利負担の累積と地価下落による売却差損の発生で生じたものである。なお、同会計は既に役割を終えていることから、平成21年度に第三セクター等改革推進債を活用して、これを廃止し、一般会計の負債として引継ぐことで同年度の決算で連結実質赤字額を解消した。平成22年度及び平成23年決算では、一般会計で赤字額が生じたものの、連結実質赤字額は生じておらず、平成25年度決算で早期健全化団体から脱却した。令和2年度においても基金の活用などで、普通会計の実質収支額は引き続き黒字となっており、今後も中期財政運営方針に基づき、実質収支の黒字維持に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

空港開港に合わせ、遅れていた都市基盤整備を進め、その財源に地方債を活用したことにより元利償還金等の額が非常に大きい。これは、総合文化センターの建設及び空港対岸の「りんくうタウン」の造成に関して雨水整備を最優先で進めたことにより公営企業債(下水道事業会計)の元利償還金に対する繰入金が多額となっていることが主な要因である。令和2年度は、繰上償還の実施や過去に発行した市債の一部の償還が終了したことなどにより、実質公債費比率の分子となる額が減少している。今後も中期財政運営方針に基づき、計画的な地方債の発行を行うことで、公債費の抑制に努める。

分析欄:減債基金

該当なし。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

空港開港に合わせ、遅れていた都市基盤整備を進め、その財源に地方債を活用したことから多額の地方債総額を抱えることとなった。これにより将来負担比率は、平成20年度決算で393.5%(早期健全化基準350.0%)と早期健全化基準以上となった。この主な要因は、上記の地方債残高(表中では、一般会計等に係る地方債の現在高)751億円と下水道事業会計・病院事業会計に係る公営企業債等繰入見込額約335億円によるものである。早期健全化団体となった平成20年度以降、平成21年度に宅地造成事業会計廃止で65.6億円、平成22年度に市立泉佐野病院の地方独立行政法人化で43.5億円の第三セクター等改革推進債を発行したため、一般会計等に係る地方債の現在高は平成23年度まで増加した。しかしながら、宅地造成事業会計を廃止することで連結実質赤字額を解消し、投資事業を精査し、新規の地方債の発行を抑制していることで、将来負担比率の分子となる額は減少傾向となっている。令和2年度は地方債残高が14.8億円減少したものの、ふるさと応援寄附金を積立てた特定目的基金を目的に応じた事業に取崩したことなどで将来負担比率の分子が9.3億円増加したため、将来負担比率は3.7ポイント増加した。地方債残高は依然として高水準で推移するため、中期財政運営方針に基づき、計画的な地方債の発行とすることで、更なる比率の改善に努める。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)ふるさと応援寄附金の積立による増があった反面、ふるさと応援寄附金の目的に応じた事業に取り崩したことで、基金全体の令和2年度末残高は減少して、131億94百万円となった。(今後の方針)中期財政運営方針に基づき、財政調整機能を有する基金の残高を可能な限り保持していくことで、安定的な財政運営を目指す。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)・令和元年度黒字の1/2にあたる67百万円を積立てた。・一般財源として取り崩したことで令和2年度末残高は令和元年度末残高と比べて231百万円減少した。(今後の方針)安定した財政運営を行っていくために、基金残高を保持していく。

減債基金

減債基金

(増減理由)減債基金を活用して計画的に繰上償還を実施していることから、令和2年度末残高も減少している。(今後の方針)中期財政運営方針に基づき、地方債残高を令和6年度には標準財政規模の約2.5倍の580億円以下とするため、減債基金を活用し計画的に繰上償還を実施していく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)【広報公聴基金】広報及び公聴業務の円滑な運営と充実を図る経費に充当。【国際交流振興基金】国際化の進展に伴い、国際交流の振興に図る経費に充当。【職員福利厚生基金】職員の福利厚生に要する経費に充当。【公共施設整備等基金】公共施設の整備を図るため並びにふるさと応援寄附金事業に要する経費及びふるさと応援寄附者が指定した事業に要する経費に充当。【福祉基金】社会福祉活動の推進に要する経費に充当。【環境衛生事業基金】環境衛生事業の推進に係る経費に充当。【公園等整備基金】公園、広場及び緑地の整備に要する経費に充当。【芸術文化振興基金】芸術及び文化の振興に要する経費に充当。【ふるさと文化資料基金】歴史民俗資料等の文化資料を取得し、保存し、又は活用する経費に充当。【市営住宅整備基金】市営住宅の整備を図る経費に充当。【地域経済振興基金】地域経済の発展と産業振興を図る経費に充当。【自治振興基金】地域における自治活動の振興と住民自治の促進を図る経費に充当。【教育振興基金】スポーツの振興、図書の充実その他教育の振興に要する経費に充当。【森林環境譲与税基金】森林の整備及びその促進に関する施策に要する経費に充当。【退職手当基金】職員の退職手当の支払に要する経費に充当。【災害セーフティ基金】自然災害をはじめ感染症等の危機から市民の生命及び財産を守るとともに、支援活動、復旧対策等に要する経費に充当。【公益活動応援基金】地域の各種団体が自主的に実施する地域の活性化や課題の解決に向けた公益活動への助成に要する経費に充当。(増減理由)ふるさと応援寄附金の目的に応じた事業に取崩したことで減少した。(今後の方針)ふるさと応援寄附金を目的に応じた事業に取崩す。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

それぞれの公共施設等について個別施設計画を策定済みであり、当該計画に基づいた施設の維持管理を適切に進めている。個別施設計画策定に際して各施設の老朽化状況の調査を行い、施設ごとの使用可能年数を見積もっているが、使用可能年数を基にした平成29年度の有形固定資産減価償却率は56.9%であり、類似団体内平均値を下回っている。なお、平成30年度から令和2年度決算に係る固定資産台帳については、令和3年3月31日時点で未整備であるため、本市の数値は表示していない。

類似団体内順位:

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は、地方債残高や土地開発公社を含む設立法人の負債額が大きいため、類似団体内平均値と比べると高くなっている。将来負担額については、中期財政運営方針において、計画的な基金活用により基金残高を確保しつつ、地方債残高の減少に努めることとしており、令和6年度の将来負担率130%以下をめざしている。今後も事業費の精査等を行うとともに、地方債の新規発行の抑制や、地方債の繰上償還の実施などにより、地方債残高の減少に努めていく。また、土地開発公社については、今後も経営の健全化を進めることで、負債の解消に努めていく。

類似団体内順位:51/51

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

平成29年度において将来負担比率は類似団体内平均値と比べて高い水準にある一方、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値よりもやや低い水準となっている。これは、公共施設等の集約化・複合化を積極的に進めてきたことにより、新たな施設の建設に係る起債額が増加する一方、老朽化した施設の除却が進んだためであると考えられる。公共施設等総合管理計画において、公共施設等の保有量を40年間(令和4~43年)で25%削減という目標を設定しており、長寿命化の取り組みを効果的に実施し、更新等費用の縮減及び財政負担の平準化を図り、保有量削減と同様の効果をもたらすように努めていく。なお、平成30年度から令和2年度決算に係る固定資産台帳については、令和3年3月31日時点で未整備であるため数値は表示していない。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率、実質公債費比率ともに類似団体内平均値を上回っており、高水準な地方債残高が大きな負担となっている。このため、中期財政運営方針に基づき、将来負担率については、一時的に改善しているものの計画的な基金活用により基金残高を確保しつつ、地方債残高の減少に努めることで将来負担額の改善を図り、令和6年度時点で130%以下となることを目標としている。また、実質公債費比率については、地方債の繰上償還などを実施しながら令和6年度時点で10%以下となることを目標としている。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

平成29年度において、類似団体内平均値と比較して有形固定資産減価償却率が低くなっている施設は、認定こども園・幼稚園・保育所、学校施設、公民館、公営住宅である。これは、幼稚園や保育所の民間への委託化やこども園化により施設数が減ったことと、学校施設等の建替えが行われたことによるものである。一方、類似団体内平均値と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は道路、橋りょう・トンネルであり、インフラ施設の老朽化が進んでいることによるものである。本市では、高度経済成長期以降の昭和40~50年代に教育系施設、行政系施設を中心に多くの施設が整備され、令和3年10月末現在で大規模改修が必要となる建築後30年を経過している公共建築物は、全体の41.5%を占めている。今後も、中期財政運営方針に基づき、安定した財政運営を目指すとともに、公共施設等総合管理計画などに基づき公共施設の適正な管理に努めていく。なお、平成30年度から令和2年度決算に係る固定資産台帳については、令和3年3月31日時点で未整備であるため、本市の数値は表示していない。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

平成29年度において、類似団体内平均値と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、福祉施設、一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所、庁舎である。こうした施設では、大規模改修などの整備ができなかったことにより、老朽化が進んでいる。令和3年10月末現在で大規模改修が必要となる建築後30年を経過している公共建築物は、全体の41.5%を占めており、今後も、中期財政運営方針に基づき、安定した財政運営をめざすとともに、公共施設等総合管理計画などに基づき公共施設の適正な管理に努めていく。なお、平成30年度から令和2年度決算に係る固定資産台帳については、令和3年3月31日時点で未整備であるため、本市の数値は表示していない。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

平成29年度の一般会計等においては、資産総額は前年度末から18,262百万円(△13.9%)減少となった。これは、事業用資産で、セールアンド・リースバックによる総合文化センター分の建物売却に伴い、資産が減少したためである。また、負債総額は前年度から1,446百万円(17.5%)増加となった。これは、りんくう総合医療センターへの長期貸付金が増加したことによるものである。市が所有する資産は、一般会計等では112,685百万円で、資産調達の財源として、将来返済する地方債などの負債は、84,135百万円となっている。これにより、純資産は28,550百万円となっている。また、全体の資産は、上水道管等のインフラ資産を計上しているため、138,021百万円と一般会計等に比べて25,336百万円多くなる。しかしながら、ライフライン機能の強化等の管路整備に地方債(固定負債)を計上したことから、負債も98,813百万円と、一般会計等と比べて14,678百万円多くなっている。また、一部事務組合、土地開発公社等を含めた連結の資産は、土地開発公社が保有している公有用地等を計上しているため、170,499百万円と一般会計等に比べて57,814百万円多くなる。しかしながら、土地開発公社の借入等を計上したことから、負債も126,577百万円と、一般会計等と比べて42,442百万円多くなっている。固定資産の取得に際しては、負担の公平性の観点から、過去及び現世代と将来世代の適正な負担割合を検討する必要がある。今後も「公共施設等総合管理計画」や「公共施設再配置計画」に基づき、施設の維持管理、再配置の検討など公共施設等の適正管理に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

平成29年度の一般会計等においては、純経常行政コストは前年度より8,811百万円(24.0%)増加となった。これは、経常費用のうちふるさと応援寄附金関連経費により、物件費や補助金等が増加したことによるものである。行政サービスを提供するためにかかった経常費用は、一般会計等で47,226百万円で、使用料・手数料などの利用者の負担を差し引いた純経常行政コストは、45,419百万円となっており、資産の売却などの臨時的な費用と収入を加味した純行政コストは、62,121百万円となっている。また、全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しており、経常収益が2,660百万円多くなっている一方で、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が18,836百万円多くなっている。その結果、純行政コストは81,585百万円と19,464百万円多くなっているまた、連結では、一般会計等に比べて、連結対象事業等の事業収益を計上し、経常収益が19,830百万円多くなっている一方で、人件費が9,717百万円多くなっているなど、経常費用が50,209百万円多くなっており、その結果、純行政コストは30,621百万円多くなっている。今後も負担の公平性の観点から、受益者負担の適正化等を推進し、純行政コストの減少に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

平成29年度の一般会計等においては、純資産残高は前年度から19,708百万円(△40.8%)減少となった。これは、財源のうち税収等、国府補助金が増加した反面、純行政コストが増加したことや、固定資産の過年度修正を行ったことによるものである。純行政コストは、62,121百万円で、これに対し財源(税収等、国府補助金)は、47,621百万円となっており、本年度差額は△14,500百万円となっている。これにより、本年度純資産変動額は、前年度と比べて19,708百万円減少し、純資産残高は28,550百万円となったことから、当年度の行政サービスの提供にかかった純行政コストを、当年度の財源(税収等、国府補助金)で十分に賄えている状況となっている。また、全体では、国民健康保険事業特別会計の国民健康保険料や、介護保険事業特別会計等の介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が13,483百万円多くなっている。その結果、本年度差額は△13,714百万円となり、純資産残高は39,208百万円と、一般会計等と比べて10,658百万円の増加となっている。また、一部事務組合等を含めた連結では、本年度差額が△13,437百万円、純資産額残高は43,922百万円と、一般会計等と比べて15,372百万円の増加となっている。今後も健全な状況を維持していくため、「中期財政計画」に基づき、税外収入の確保や人件費及び物件費の見直しによる経費の縮減に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

平成29年度一般会計等においては、前年度から業務活動収支は222百万円の減少、投資活動収支は13,007百万円の減少となった。これは、固定資産の取得や処分などによるものである。財務活動収支は、前年度と比べて13,211百万円の増加となっており、これは、地方債の発行額が地方債償還額を上回ったことによるものである。行政運営にかかる資金収支は、行政サービスを行う上で、経常的に発生する業務活動収支が4,180百万円、公共施設などの整備や投資・貸付金などに伴う投資活動収支が△5,009百万円となっている。主に地方債の繰上償還を行ったことにより、地方債の発行額が地方債償還額を上回ったため、財務活動収支が801百万円となっており、本年度末資金残高は60百万円となっている。また、全体では、国民健康保険料や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支では、一般会計等より1,382百万円多い5,562百万円となっている。投資活動収支では、上水道管等のライフライン機能の強化等の管路整備の実施などにより、1,150百万円少ない△6,159百万円となっている。財務活動収支では、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、758百万円となっている。これらの結果、本年度末資金残高は1,491百万円となっている。また、一部事務組合等を含めた連結では、業務活動収支が7,814百万円、投資活動収支が△7,287百万円、財務活動収支が3百万円の赤字となっており、一般会計等と比べて、本年度末資金残高は4,380百万円と、4,320百万円の増加となっている。今後も「中期財政計画」に基づき、事業費の精査等を行い、地方債の新規発行の抑制に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

財務書類に関する情報②(2018年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、類似団体平均値の129.8万円を17.9万円下回る111.9万円となっている歳入額対資産比率は、類似団体平均値の3.33年を1.84年下回る1.49年となっている。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値の61.4%を3.6ポイント上回る65.0%となっている。主に高度経済成長期に建設した公共施設などの老朽化が進行していることから、維持更新のための対策が必要である。また、「公共施設等総合管理計画」や「公共施設再配置計画」に基づき、施設の維持管理、再配置を検討することで、公共施設等の適正管理に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

関西国際空港の開港に併せて、都市基盤整備などの大規模な建設事業に地方債を発行してきたことから、依然として多額の地方債残高を抱えている。そのため、多額の負債が純資産を減少させる要因となっており、結果、純資産比率は、類似団体平均値の70.7%を45.4ポイント下回る25.3%となっている。また将来世代負担比率は、類似団体平均値の14.6%を45.6ポイント上回る60.2%となっている。建設事業等の実施(固定資産の取得)に際しては、公平性の観点から、これまでの世代と将来世代の適正な負担割合を検討することが必要である。今後も「中期財政計画」に基づき、事業費の精査等を行いつつ、地方債の繰上償還及び新規発行の抑制に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均値の31.4万円を30.3万円上回る61.7万円となっている。高齢化に伴う社会保障費等の移転費用なども多く見込まれることから、収入とのバランスを維持していく必要がある。今後も「中期財政計画」に基づき、税外収入の確保や人件費及び物件費の見直しによる経費の縮減に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、関西国際空港の開港に併せて、都市基盤整備などの大規模な建設事業に地方債を発行してきたことにより、類似団体平均値の380万円を45.5万円上回る83.5万円となっている。基礎的財政収支は、類似団体平均値の1,152.1百万円を1,288.9百万円上回る2,441百万円となっている。今後も「中期財「政計画」に基づき、事業費の精査等を行い、地方債の新規発行の抑制に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、類似団体平均値の4.6%を0.8ポイント下回る3.8%となっている。負担の公平性の観点から、受益者負担適正化等を推進し、経常収益の確保に努める。なお、平成30年度決算に係る財務書類については、令和2年10月時点で未整備であるため、平成30年度の当該団体値等は表示されていない。

類似団体【Ⅲ-3】

小樽市 江別市 会津若松市 土浦市 取手市 狭山市 鴻巣市 戸田市 入間市 三郷市 坂戸市 ふじみ野市 木更津市 我孫子市 鎌ケ谷市 印西市 青梅市 昭島市 小金井市 国分寺市 東久留米市 多摩市 伊勢原市 海老名市 座間市 多治見市 三島市 伊勢市 池田市 守口市 泉佐野市 富田林市 河内長野市 松原市 箕面市 羽曳野市 三田市 橿原市 生駒市 米子市 廿日市市 岩国市 大牟田市 飯塚市 筑紫野市 春日市 大野城市 諫早市 別府市 延岡市 霧島市