経営の健全性・効率性について
事業の開始から6年目と年月が浅く、下水道接続人口が少なく使用料収入も少ないため、施設利用率や水洗化率、収益的収支比率は類似団体より低率となっている。今後、供用区域の拡大とともに下水道接続人口、使用料収入が増加することが見込まれるため、それらの数値は改善していくと思われる。経営面での数値である経費回収率や汚水処理原価が良好な数値で推移していることは、下水道施設が新しいことや浄化センターの維持管理費が比較的安価である事等の理由によるものと考えられる。
老朽化の状況について
供用開始から年月が浅く、施設が新しいため該当数値がない。
全体総括
平成21年に供用を開始して6年目と比較的新しい事業であり、経営の効率化よりも供用区域の拡大に重点を置いて事業を展開している。下水道への接続率が低く、有収水量が過少であるため、施設利用率や水洗化率、収益的収支比率は類似団体より低率となっている。今後、区域の拡大とともに接続人口、有収水量は増加し、これらの数値は向上していくと思われる。維持管理に係る経費について、施設が新しく維持修繕等の費用が少ないことや浄化センターの維持管理費(中でも汚泥処理費)が比較的安価なこと、人件費の削減等により経費回収率や汚水処理原価は良好な数値となっている。今後の事業展開により、事業に対する建設と経営の比重が変わっても同等の数値を維持できるよう状況に併せた維持管理に努めたい。